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2006年04月12日

第212回 和歌山カレー事件の上告審問題

 人権と報道・連絡会の第212回定例会が3月20日夜、お茶の水の中央大学駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは「和歌山カレー事件の上告審に向けて」。98年7月に起きたこの事件で、メディアはセンセーショナルな犯人断定報道を繰り広げて、逮捕された林真須美さんを「犯人」と信じる世論が形成された。一審・和歌山地裁は02年12月、動機も直接証拠もなく、検察側のいう「状況証拠」だけで有罪と認定する死刑判決を言い渡し、二審・大阪高裁も05年6月、控訴を棄却した。例会では一審から弁護活動に携わってきた小田幸児弁護士が、裁判と報道の問題点、上告審に向けた課題を報告。また、林さんを支援してきた三浦和義さんが「林さんが公正な裁判を受けることができるよう力を」と訴え、上告審の闘いを支えるために「林真須美さんを支援する会」の結成を提唱、例会参加者に支援活動への参加・協力を呼びかけた。

投稿者 jimporen : 2006年04月12日 01:05