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2006年05月29日

第214回 「鹿砦社」言論弾圧事件、松岡氏から報告受ける

 人権と報道・連絡会の第214回定例会が5月15日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「鹿砦社」言論弾圧事件。月刊誌『紙の爆弾』などを発行する兵庫県西宮市の出版社「鹿砦社」の松岡利康社長が昨年7月、大手パチスロ機器メーカー「アルゼ」と阪神タイガース球団に関する出版やネット上の記事をめぐり、神戸地検に名誉棄損容疑で逮捕、起訴された。
 出版関係者が出版に関して名誉棄損で逮捕されたのは、76年の「月刊ペン事件」以来29年ぶり、起訴されたのは95年の「噂の真相事件」(編集長らを在宅起訴)以来10年ぶり。検察は松岡さんを約6か月も勾留し、懲役1年6月の重刑を求刑した。
 民事で争われるのがほとんどの名誉棄損事件で、検察はなぜ、これほどの強権的介入・言論弾圧に乗り出したのか。例会では、松岡さんから、逮捕と裁判の経過、その背景にある問題などを詳しく話していただいた。神戸地裁で行われている裁判は5月19日に結審し、7月4日に判決が言い渡されることになった。

投稿者 jimporen : 2006年05月29日 02:28