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1998年04月20日

第133回 大阪「ホームレス」襲撃事件で

  人権と報道・連絡会の第133回定例会が4月20日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約50人が参加した。 97年10月に『大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件――“弱者いじめ”の連鎖を断つ』(太郎次郎社)を出版した北村年子さんから、捜査・裁判と報道の問題点について報告を受けた。事件は95年10月に起き、「人の痛みへの想像力が欠如した現代の若者の非人間的殺人」と報道された。しかし、「加害」側の若者、「被害」側の野宿者がともに「橋」にたどりつき、出会うまでの軌跡を追った北村さんは、若者もまた「弱者いじめ」の連鎖構造の中で苦しんでいたこと、実際の事件は共犯者や殺意の存在も含め、報道とは大きく異なっていたことなどを指摘。「いじめや野宿者差別など社会全体の共犯性こそ問うべき」と報道・裁判に疑問を投げかけた。 4月定例会の報告者・北村年子さんの『大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件――“弱者いじめ”の連鎖を断つ』(太郎次郎社)は、感動的な力作です。ぜひお読みください。「野宿者襲撃事件を考える会」への財政的な支援もお願いします。連絡先は、大阪市北区野崎町6の7/大阪北野ビル901号/後藤貞人法律事務所(・06-365-9626)、郵便振替00970-6-310967

投稿者 jimporen : 1998年04月20日 00:00