| ┃憎まれ愚痴入口┃木村書店┃戻る┃ | ┃メルマガ1の目次┃項目別案内┃ |
|
まぐまぐ メールマガジン 週刊『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』
再録版 Vol.66 2004.12.16 |
| [20041216]古代アフリカ・エジプト史への疑惑Vol.66 木村書店Web公開シリーズ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.66 2004.12.16 ━━ ■■■『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』■■■ 近代ヨーロッパ系学者による“古代史偽造”に真向から挑戦! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 等幅フォントで御覧下さい。 出典:木村愛二の同名著書(1974年・鷹書房) ●叉∞叉∞叉∞叉∞叉●叉∞叉∞叉∞叉∞叉●叉∞叉∞叉∞叉∞叉● ┏┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┓ ┫ 第七章:ナイル河谷 ┣ ┗┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┛ ◆(第7章−6)近代の偽証 ◆ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 古代エジプト人が、黒色人ではなく、コーカソイド(白色人系)である と主張する学者たちは、全く何らの証言も、物的証拠も、提出していない。 では、なにをしたか。まず、誤訳、もしくは曲訳をした。 ディオプは、フランスの文化人類学界の権威、R・モーニーが、ギリシ ャ語のメラゴス(黒い)を、ブリュン(褐色)と訳した文献をそのまま引 用している、と指摘している。わたしも念のために、ギリシャ・英語辞典 を調べてみたが、メラグ、またはメラノを頭部にもつ単語で、褐色の何々、 とされているものは、ひとつもない。明確にブラック、またはダークであ る。黒い、または暗い、の意味しかない。ギリシャ人自身が、褐色だった のだから、彼らが黒い、というのは、まさに黒いのである。 もうひとつの問題は、はなはだ微妙である。 ヘロドトスは、コルキス人がエジプトの遠征軍の一部である、と断定し たが、その理由には三つある。第一に、コルキス人とエジプト人の相方が、 その事実を認めたこと、第二に、両者とも「色が黒く、紙が縮れているこ と」、第三に、両者とも「昔から割礼を行なっていること」である。 ところが、一般に流布されているヘロドトスの『歴史』には、明らかに、 後世の学者の加筆がある。というのは、ヘロドトスの文章にかぎらず、古 代の書物は、筆写によっていたため、異文が多いし、後世の校訂、注釈が 本文にまぎれこむ例が多い。それがこの場合に微妙なニュアンスのちがい を、つくりだしている。 わたしがそのように断定する根拠は、たった三つの日本語訳をみただけ でも、そうとうなくいちがいがあるからだ。以下、該当する個所だけを並 べてみたい。 A「色が黒く、髪が縮れていることであるが、もちろんそれだけでは何の 証明にもならない。そのような特徴をもった人種は他にもいるからである」 (松平千秋訳、筑摩書房版) B「色黒くしかも毛がちぢれているだけではなく(ほかにもこんな人種は いるから、これだけでは何の意味をも成なさない)(青木巌訳、河出書房 版) C「皮膚は黒く、髪はちぢれている(といっても他の諸民族(ネーション) がそうであるほどそんなにもひどくない)という事実によっており」 (貫名美隆訳、理論社、『アフリカの過去』) さて、ギリシャ・ローマ時代には、カッコ入りの文章は、全く存在しな かった。散文といえども、また歴史書といえども、文学として取扱われて いた。 ヘロドトスは、うたがいもなく、「色が黒く、髪の毛が縮れており、し かも、割礼の習慣を持っている」、としか書いていなかったのだ。これに、 挿入句を加えることも誤りなら、ましてや、勝手な解釈を割りこましては ならないのは、当然のことである。 とくに、最期の文例、「そんなにひどくはない」、というのは、古代エ ジプト人の肌色、髪の毛が、一般の黒色人ほど、「ひどくはない」という 意味である。「ひどい」というコトバは、「非道(ひど)い」の当て字も あるくらいで、語感も好ましくない。資料集『アフリカの過去』は、イギ リス人のデヴィッドソンが編集したのだから、おそらく、イギリスでは、 こういうテキストが公式に認められているのであろう。この挿入句は、た とえ無意識で書かれたとしても、意図的であり、改ざんに近い。 イギリス人の歴史学者、人類学は、この、改ざんに近い挿入句入りの、 ヘロドトスの『歴史』を、そのまま受けとっているにちがいない。デヴィ ッドソンでさえ、疑問をさしはさんでいないのだ。彼は、「『黒い』とい っても、批判の多いこの一節から、かりにも『人種問題』の結論を立てる のは軽卒であろう」、と注記している。しかし、「結論」をさまたげるた めの意図をもった後世の注釈を、唯一の論拠とするような「批判」は、全 く論外である。 さて、後世の加筆は、やはり、その当時のナイル河デルタ地帯の住民が、 相当に混血し、人種形質に変化をきたしていた事実とも関係がある。目の 前の、近代のエジプトの住民の印象と、黒色(ニグロ)人は、奴隷の種族 であるという先入観念が、すべてを支配している。では、過去を復元する 方法はないものだろうか。数字的に、後世の混血を証明することはできな いものだろうか。 次回配信は、第7章−7「モンタージュ」です。 ―――― 木村書店の新刊 ―――――――――――――――――――――― 噂の真相を超える徹底硬派の新雑誌・第4号 12月15日発行 ◆ 季刊『真相の深層』 2004・冬◆ http://www.jca.apc.org/‾altmedka/shoten-sinsou.html 「全貌解明!!『911事件』やったのはブッシュたちだ!」 「スタンリー・ヒルトン弁護士のインタビューと訴状」 「ゴルフ場経営者拉致・監禁〜背後に警視庁の一大スキャンダル」 「赤道ギニア・クーデター未遂、そして3・11の深層」他 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■このメールマガジンは、『まぐまぐ!』発行システムを利用しています。 http://www.mag2.com/ 配信中止 http://www.mag2.com/m/0000117236.htm ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■制作・発行■ 木村書店・木村愛二 mailto:altmedka@jca.apc.org (ご案内) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/shoten-afmag.html (木村書店) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/hanbai.html (憎まれ愚痴) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
|
|
メルマガ案内 2008.1.16