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まぐまぐ メールマガジン 週刊『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』
再録版  Vol.67 2004.12.23

[20041223]古代アフリカ・エジプト史への疑惑Vol.67
木村書店Web公開シリーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.67 2004.12.23 ━━
 ■■■『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』■■■
     近代ヨーロッパ系学者による“古代史偽造”に真向から挑戦!
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                      等幅フォントで御覧下さい。
              出典:木村愛二の同名著書(1974年・鷹書房)

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         ┫   第七章:ナイル河谷   ┣
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◆(第7章−7)モンタージュ ◆ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

   ヨーロッパ系の人類学者、歴史学者は、「混血といってもほとんどとる
  に足らない」、という考え方を表明している。
  
   しかし、数字的に根拠を示した文章は、全く発見できなかった。わたし
  の考えでは、これも証拠をかくすという、一種の偽証行為である。資料を
  一番沢山握っていたのは、ヨーロッパ系の学者自身だった。セネガル人の
  ディオプや、アフロ・アメリカ人の歴史学者たちが、それらの資料を活用
  できるようになるまでには、ヨーロッパ人の「地理的発見」以来、500年
  近い年月が流れた。
  
   わたしにできることも、当然、限られている。しかし、過去を復元する
  方法はあるのだ、ということだけは、示しうると思う。簡単なスケッチを
  試みて、今後の専門家による研究を期待したい。
  
   まず、古代社会を考える上での根拠を、古代アテネの人口構成に求めて
  みよう。エンゲルスは、つぎのように書いている。
  
   「その最盛期には、アテナイの自由市民は、女も子供もあわせて総数約
  9万人からなっており、それとならんで36万5千の男女奴隷と、4万5千
  の保護居留民――外国人と解放奴隷――とが存在していた」(『家族・私
  有財産および国家の起源』p.154)
  
   この数字から、一般に、外部から侵入する征服民族の比率は10%ぐらい
  なもの、と推定されている。わたしも、この考えを採用する。また、保護
  居留民などがやはり、10%程度であることも、参考になる。外からつれて
  くる職人や奴隷を、この数字で考えてみたい。
  
   さて、ヴェルクテールは、ギリシャ・ローマの古記録などにもとづいて、
  古代エジプトの本拠地の人口を、最大限700万人とふんでいる。ヘロドト
  スは、武士階級を約40万人としている。王族、貴族、神官その他もあり、
  家族も含めれば、支配階級は、10%をこえていたであろう。
  
   一方、ヘロドトスによれば、ギリシャ遠征を行ったクセルクセスのペル
  シャ連合軍は、「陸上部隊の総数は170万に上った」、とされている。オ
  リエント・エジプトの戦争では、百万前後の軍勢が組織されたと考えられ
  る。
  
   以上の数字から、古代世界の中心地であったエジプトに、何らかの、捕
  虜、移住、侵入などにより、1世紀に1割の流入があったと想定しても、
  決して過大ではないだろう。紀元前の3000年間、つまり30世紀の間に、そ
  のような機会を、10回と考えてみよう。
  
   1回で、もとからのエジプト人の血統、または人口比率は、10分の9に
  なる。10分の9を10乗すると、0.3486784701、つまり35%以下となる。ク
  シュ王朝などの、南方からの進出もあるが、ほぼ半々にはなりそうである。
  
   では、歴史上の事実はどうだっただろうか。
  
      次回配信は、第7章−8「ファラオの世紀」です。

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