電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年4月

『しんぶん赤旗』日曜版「1300万人の国民病/花粉症」の核心的争点を見逃す主観報道を批判

送信日時 : 2001年 4月 7日 土曜日 11:36 AM

件名 : 杉花粉が照らす核心的争点を見逃す主観報道

 別に皮肉が趣味ではない積もりの杉花粉症重症患者の木村愛二です。

 おこがましくも知的種(homo sapiens)とかまでを自称する人類こと、裸の猿が、おこがましくも知性的とか理性的とか悟性的とか称して、いかにも理論的であるかのように、厳かに語る時には、まず、眉にたっぷり唾をなすりこんでから、耳を澄まして聞き、裏に潜む本音、間違い、矛盾点を発見すべきです。

 さて、別にこの組織を目の仇にしているわけではないのですが、日本共産党発行、半頁多色刷り大衆向け新聞、『しんぶん赤旗』日曜版(2001.4.1)18-19の2頁全面、「1300万人の国民病/花粉症」の部分を、わが電網宝庫読者から頂きました。

 前述のように、別にこの組織を目の仇にしているわけではないので、重症患者としては、一応、期待しつつ読み始めたのですが、豈図らんや、「もちろん花粉がなければ花粉症にはなりませんが」との記載はあるものの、攻撃の中心目標は、目下、某都知事が点数稼ぎと自動車工業界への補助金せびりの手先となって展開中の「ディーゼル排ガス」のみ。ああ、何と政治的で、勘違いで、しかも、財界の悪知恵に乗せられたままとあっては、非常に困るので、電話をしました。

 簡単に言うと、杉花粉が飛ばない時期には、「ディーゼル排ガス」を吸っても、アレルギー反応は起きないのです。「ディーゼル排ガス」は、あくまでも従犯です。主犯の杉花粉の飛散が、年々増大していること、その政治的原因、杉花粉をなくすための「枝打予算」などなどを追及しなければなりません。電話に出た記者は、かなり熱心に聞いてはくれましたが、私が電網宝庫に詳しく入れていると言って、それとなく誘いを掛けても、私の名前さえ聞こうとしません。もしかすると美声で私の素性がばれたのかな。ともかく、電網検索力があるのでしょうか、ないのでしょうか、別に当てにせずに、様子を見ましょう。

 興味のある方は、わが電網宝庫を御覧下さい。編集長推薦頁に杉花粉症連載を挙げてあります。

 2001.5.17.追記:その後、この記事より以前に、いわゆる「本紙」の『しんぶん赤旗』(2001.3.2)「おはようニュース問答」でも、今年の花粉飛散が多いことを記しながら、結論としては、「ディーゼル車の排ガス粒子などの大気汚染も疑われている。排ガス対策を急ぐ必要もあるのよ」となっていたことが分かった。

 要するに、この「某都知事」と一致してしまう「対策」が、日本共産党の政策として、どこかで、当然、「上から」決定されていたのである。そうなると、「下の」記者の思考は停止してしまう仕掛けなのである。


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