インターネット週刊誌 “I.eye.愛” (aiaiai!)

『憎まれ愚痴』

1999.9.3.(金)発行:残暑夏痩せ克服中編集・36号

目次


ユーゴ特集

Racak検証(22):待望の紙ゲリラ反撃はワシントン取材

『週刊プレイボーイ』(1999.9.7) 《迷走のアメリカ》第4部 「ユーゴ空爆」編・第2回 捏造されていた民族浄化事件 アメリカ国務省とコソボ解放軍の「闇」の結束。 すべては陰謀から始まった……
 空爆のきっかけとなったラチャック村でのセルビア警察軍によるアルバニア住民虐殺事件は、「ミロシェビッチ政権=民族浄化運動を推し進める狂った独裁政権」を印象づけるための、コソボ解放軍とアメリカによって捏造された民族浄化事件だった……。「人道的武力介入」という仮面をかぶったユーゴ空爆の真実を、国際ジャーナリスト河合洋一郎が綿密な取材をもとに暴いていく新シリーズ。⇒全文を読む

Racak検証(23):NHK「現地ルポ」採用の危うさ

 合わせて2本の「虐殺断定」の『フライデ-』記事を書いた木村元彦さんが、上記番組では、NHKに「死体」の映像を提供するだけではなくて、別の場所で収録したらしい録画で出演し、それらの記事と同様の見解を述べているのです。そういうわけなので、これらの記事における木村元彦さんの主張の検討は、同時に、木村元彦さんの「現地ルポ」を採用したNHKの眼力の評価にも、つながります。そこで、まずは記事全文を紹介し、その後に、疑問点を列挙します。⇒全文を読む

NHKコソボ「お利口」特集のNATO提灯持ちに唖然

 しきりに、難民の「惨状」ばかりを強調しています。しかし、大量の難民発生の原因がNATOの空爆にあるということは、全く語りません。途中で、あまりの酷さに呆れて、空爆下のユーゴにも取材に入った「ヤブカ募金・旧ユーゴの子どもを援助する会」代表の中山康子さんに電話すると、彼女も、やはり、仕方なしに見て、憤慨している最中でした。難民キャンプだけの取材でも、たとえば同じく写真家の豊田直巳さんは、食料をたっぷり、パン焼きの大きな道具までトラックで運んできた状況を映像でシッカリ押さえ、「セルビア軍による虐殺から命からがら逃れてきた」というNATOのデマ宣伝をくつがえしています。
 NHKと大石さんは、簡単に言うと、完全にNATOの、もしはアメリカの、デマ宣伝の提灯持ちの役割を果たしています。
「ポルポト」を「虐殺デマ宣伝」と言うと、これには驚く人も多いでしょう。しかし、いわゆる「ポルポト派の大虐殺」とか、「キリングフィールド」とかは、最初は「虐殺宣伝批判」から、ガラリと立場を変えて「300万人虐殺」と言い始め、その自分の過去の文章の断りなし改竄がばれた本多勝一流の言論詐欺、「ショア・ビジネス」に過ぎないのであって、歴史学の立場から見ると、まだまだ証拠不十分なのです。⇒全文を読む


緊急連載:ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ

(その8) Annex-Bの主任務は自国民対象の「謀略」

 この「合意文書」の主たる任務は、到底応じられない無理難題を吹っ掛け、ミロシェヴィッチに拒否させることによって、主戦派の大将、オルブライト国務長官の足元のアメリカ人に、「頑迷な独裁者のミロシェヴィッチが『和平』合意を拒否したのだ」と思い込ませ、怒らせることにあった。謀略の対象が、敵軍でも、敵国民でもなく、自国民だったことにこそ、この謀略の現代的な腐朽の度の深さがあるのである。⇒全文を読む


長編連載記事

●連載再開:本多勝一"噂の真相"同時進行版 (その29) ポト派「虐殺」本多勝一「回答」前に警告!

 前代未聞の「本多勝一研究会」が発足した最大のきっかけは、「元」本多勝一ファンによる本多勝一の自己文章「改竄」発見、質問、回答拒否にあった。本多勝一は、『潮』(19975.10)で「ポト派虐殺は嘘」と書き、それを、雑文集『貧困なる精神』第4集に収めていたのだが、その第9刷では、何の断りもなしに書き換え、初出は、そのまま、『潮』(19975.10)としていたのである。⇒全文を読む