Only the People Can Stop the WAR!
人民だけが戦争を止められる!
  −−アメリカの反戦運動の新しい発展


反戦人民投票に参加を!(Join the People’s Anti-War Referendum)


(10/26 サンフランシスコ, sf.indymedia.org より)

■アメリカの反戦平和運動が新しい発展を遂げようとしています。10/6−7、10/26の2つの大行動を頂点に、9月〜10月にかけての2ヶ月間、大衆的反戦行動が数万、数十万単位の成功を収めただけではありません。10/26の行動日のその場で今度は、開戦が予測されている来年初めの1/18−19に総結集しようというのです。アメリカの民衆の意識と行動は、9月中旬にはっきりと変化したと言われていますが、勢いが加速していることを実感させられます。これまで別々に行動してきたANSWERとNIONが共同声明を出し、共闘態勢に乗り出したことが、更なる発展を促したことは明らかです。
※「共同声明」参照。

■それだけではありません。私たちがここで強調したいのは、10/6−7、10/26を全米各地で準備してきた様々な諸団体、諸グループ、地域組織、あるいは実行委員会等々が、1日共闘だけで終わらせずに次の運動につなげようとしていることです。共闘態勢をそのまま残し、「反戦人民投票」という形で、民衆の意思表明を、その1/18−19に総結集しようと計画しているのです。
 以下に紹介するのは、ANSWERのHPに掲載された「反戦人民投票」を呼びかけるリーフレットの翻訳です。

 議会が人民の意志に反してブッシュを支持し裏切ったなら、今度は議会に頼らずに、他人に頼らずに、自分自身で、人民自身が「反戦人民投票」という形で意思表明しよう、というのです。10/26準備の過程で、米国の運動は民主党の議員たちにブッシュに戦争権限の白紙委任状を与えるような決議に賛成するな、という圧力をかけてきました。相当大きな圧力になったことは想像に難くありません。予想以上の反対票が投じられたからです。しかし残念ながら民主党指導部の裏切りによって戦争決議は議会で決定されてしまいました。

 次は人民が動く番です。「人民だけが戦争を止められる!」(Only the People Can Stop the War!)−−このスローガンは今まさに差し迫って重要なものなのです。議会もマスコミも人民を代表しなくなった。ならばわれわれ自身が行動に立ち上がろう、そういう意味合いだろうと思います。
 1/18が大衆的デモンストレーション、1/19が「人民議会」開催日という計画です。「反戦人民投票」、その草の根組織としての「平和会議」、その総結集の場としての「人民議会」。−−アメリカの反戦運動の発展は私たち日本の反戦運動を大いに励ますでしょう。引き続き注目していきたいと思います。

2002年10月30日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


反戦人民投票に参加を
 Join the People's Anti-War Referendum

反戦人民投票(People's Anti-War Referendum)は、戦争推進と闘う主要な草の根の全国的イニシアティブの一部である。人民投票は宣言する:「私は戦争に対してノーを投票する。米議会は、ジョージ・W.ブッシュがイラクへの不法な戦争を行なうことを承認する議決を行った時、私を代表しなかった。人民がこの戦争推進を止めなければ、数千の人々が無益に死ぬだろう。私は、イラクとの戦争のために計画された2000億ドルが、代わりに、仕事、教育、住宅供給、医療、児童保護、老人への援助に資するために、人民の必要を満たすために費やされるべきであると信じる何百万もの人々とともに行動する。」 人民投票は国中で強まっている街頭抗議を補足するものである。何十万もの人々が今日世界中で街頭に繰り出し、社会正義のための運動の強さを実証している。

この人民投票は示す。議会とホワイトハウスがイラクとの犯罪的な戦争の遂行を計画するが故に人民を代表しないことを。議会が人民の意志を拒絶するとき、人民は自ら行動しなければならない。

米国中の人々は反戦人民投票に参加するだろう。これは国中の都市および町の委員会や組織者を持つ草の根運動である。150を越える都市が、10月26日の大衆的デモンストレーションの組織化を支援した。また、多くの人々が翌週から彼らの組織活動に反戦人民投票を組み入れることを計画している。

2003年の1月初めまでに、多数の人々が、www.VoteNoWar.orgからオンラインで、あるいは10月26日のデモンストレーションおよび国中で回されている用紙のコピー上で、この人民投票に投票しているだろう。これらの反戦投票はマーティン・ルーサー・キングJr.記念日の祝賀に時期を合わせて持たれる2003年1月18-19日の大衆的デモンストレーションの時に、ワシントンD.C.へ集めて持ち込まれるだろう。

あなたは、自分たちのコミュニティー、大学キャンパス、高校、教会および職場で、反戦人民投票の構築を支援することができる。この運動に参加を: www.VoteNoWar.orgを訪れるか、あるいは(202)332-5757に電話して欲しい。

発起人A.N.S.W.E.R.連合。

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議会が人民の意志を拒絶するとき、人民は自らが行動しなければならない。議会は、中東の石油、土地、資源の征服を追求するブッシュの犯罪的戦争に承認を与えた。ブッシュと議会は、米国の人民ではなく「アメリカ株式会社」の利益を代表することを示した。

人民の運動は、次第に彼らを止めるまで成長しつつある。1月18日および19日には、何万もの人々がマーティン・ルーサー・キングJr.記念日の週末に大衆的抗議活動に参加するだろう。

キング博士は公然とベトナム戦争を非難し、公民権運動と反戦運動との強力な結合を与えた。1967年のリバーサイド教会でのスピーチ「ベトナムを越えて」の中で彼は述べた。「今日、世界で最も大きな暴力の御用商人[は]、私自身の政府[である]。・・・私たちの暴力の下で震えている何十万の人々のために、私は黙っていることはできない。」


(10/26 サンフランシスコ, sf.indymedia.org より)
キング博士は確信した。ベトナムへの侵略的戦争を行いながら国内で貧困に対して成功裡に戦うことは不可能である、と。同じことは今日ジョージ・W.ブッシュのグローバルな戦争推進についても言える。ブッシュと議会が大量破壊兵器と戦争に記録破りの金額を供与したが故に、社会プログラムや社会サービスが略奪されつつあるのだ。

今週ブッシュは議会の新しい国防予算の法律に署名した。それは毎日10億ドルを人民から軍産複合体の手に移転するものだ。

ワシントンD.C.へ来る何千もの人々は、キング博士および彼の遺産を尊敬する。別の犯罪的な戦争――今度は中東での――に反対することにより、そして代わりに、これら何千億ドルを仕事、教育、住宅供給、医療、人間的な必要を満たすことに費やすよう要求することによって。

草の根の「平和議会」(Peace Congress)は、ブッシュ政権の戦争推進を止めるのに必要な反対運動を築くために街頭に集まったすべてのコミュニティーからの代表で構成されるだろう:労働者、学生および青年、公民権および女性の権利のための戦士、LGBTコミュニティーおよび信仰の人々。あなたのコミュニティーからも様々な代表を送ることによって、1月18日の大衆デモ行進、および1月19日の「人民議会」(People's Congress)に、あなた方自身も国中の他の人々と一緒に参加しよう。

(202)332-5757、dc@internationalANSWER.orgと連絡をとってください。







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A.N.S.W.E.R.とNot In Our Nameプロジェクトからの共同呼びかけ:
10月6日と10月26日に全力を。


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