わたしの雑記帳

2009/3/15
所沢高校井田将紀くん・自殺事件の控訴審。2回目。

2009年3月10日(火)11時から、東京高裁825号法廷で、所沢高校井田将紀くん・自殺事件の控訴審第2回目が行われた。
前回、傍聴人が多かったからだと思うが、行ってみたら傍聴券が配布されていた。
配布の時間は過ぎていたが、人数に満たなかったので、法廷入り口で傍聴券を受け取ることができた。
裁判長は前回の裁判長に代わり、別の裁判長に。交代したとは言わなかったので、病欠か何かかもしれない。
今回の裁判官は、裁判長に藤山雅行氏、裁判官に藤下健氏、野口忠彦氏。

前回約束されていた専門家の意見書が今回、提出された。
同時並行して、裁判所からの勧告による和解の話し合いが勧められていた。しかし、1審被告の所沢高校側が拒否。「とりつく島のない」状態だったと裁判長自らが言葉にした。
井田さん側は損害賠償の金額を放棄しても、謝罪と再発防止策の案を提案したが、拒絶されたという。

結局、「自分たちは間違っていない」と主張するところに反省はない。また、間違っていなかったことを証明するためにも、頑なにそれまでのやり方を変えようとはしない。
心からの反省がないところには、再び同じことが起きるからこそ、遺族は訴えているのだが、結局は裁判になっても平行線をたどる。本当に何も間違っていなかったらきっと、将紀くんは生きていたと思う。そして、また同じことが起こる可能性がある。

専門家の意見書について、井田さん側は現在、追加の部分をお願いしているという。裁判所もその文書提出を待って、次回5月21日(木)、結審となる。

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今回出された意見書が、実は伊藤進氏のものだと、はじめて聞いた。
伊藤進氏は戸塚大地くんの裁判でも高裁時に意見書を出している (me020704)。
その時に、裁判長の態度が一変したのが印象的だった。そして、結果的に完全勝訴ともいえる和解が成立した(me030325)。
私は2002年当時、伊藤氏の書いたものを読んだことがなく、提出された意見書の詳しい内容も知らなかったこともあって、裁判所は「権威に弱い」と思った。(実際にそういう部分はあると今でも思う)
しかし今回、弁護団が「伊藤先生の意見書は素晴らしかった」「私たちにはない視点も入っていた」「説得力がある」と絶賛するのを聞いて、単なる権威ではなく、本当に深く理解している方の意見書なのだと知った。

現在、学校事故・事件の研究をしている学者は極めて少ないという。しかし、専門的な知識をもった人たちが発信していかなければ、子どもたちの命が危険にさらされる。
文部科学省は学校安全についてもさまざまな有識者会議を開いている。そのなかに残念ながら、「この問題にこんなにも詳しいこのひとがなぜ入っていないのか」と思うことが多い。代わりにどこかの会社の社長や幹部が入っていたりする。
これでは官僚たちに都合のよい提言になってしまうのではないかと懸念する(実際にそうなっている気がする)。

事故事件の予防のためにも、多くのひとたちがもっと子どもの問題に関心をもってくれることを願う。




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