わたしの雑記帳

2008/12/20 斉野平(さいのひら)いずみさん(事故当時高1・現在22歳)の控訴審の第4回目、傍聴報告

2008年12月16日(火)、午前10時30分から、東京高裁424号法廷で、斉野平(さいのひら)いずみさんの控訴審第4回目の法廷が開かれた。
裁判長は渡邉等氏、裁判官は高世三郎氏(もうひとり西口元氏の名前が書いてあったが、前回と照らし合わせると、たぶん高世氏)、山口信恭氏。
法廷には、学災連の方たちや学校事故・事件の遺族や被害者の親たちを中心に大勢が、傍聴に駆けつけていた。

開始早々、裁判長から2点ほど文字の誤りについて訂正するよう、控訴人(斉野平さん)側に指摘があった。
また、被控訴人の埼玉県側に、以前提出した陳述書の内容と、今回提出された医師の意見書の記述は矛盾していないかとの確認があった。
細かいようでも、裁判官がきちんと書類を細部まで読み込んでくれていることが伝わってきて、少し安心する。(なかには、本当に提出された文書をきちんと読んだのか、この裁判の内容や争点を把握しているのか、心配になる裁判官もいる)

また、控訴人側には次回までに、主張している「安全配慮義務違反」について、具体的に、誰に、どういう義務違反があったのか、どこに、どういうふうに設定するのか。また、安全配慮義務をつくすためには、誰に、どういう行動が求められるのか。主張を組み立ててくるようにとの要請があった。

対して、控訴人代理人の原田敬三弁護士は、顧問がいずみさんの体調不良についても知っていた場合と、知らなかった場合、両方を仮定して主張せざるを得ないこと。そのことについて、事故直後の生徒の証言(顧問は、いずみさんが頭が痛いというのを聞いていたという内容)のテープを聴いて、地裁での生徒の証言(覚えていないという内容)とどちらが真実かを判断していただきたい旨の申し入れがあった。

次回は、2009年2月3日(火)午後1時30分から、424号法廷にて。




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