団体紹介

 

第十九回2002年5月緑の募金で緑のボランティア文化社会を


 
               
 財団法人 石川県緑化推進委員会


森林の機能には、水源かん養、災害防止、二酸化炭素吸収・固定・貯蔵、木材生産、山菜・きのこ ・薬草生産等、多くの機能があります。これらの機能のうち、貨幣換算しやすい水源かん養機能等の公益的機能だけでも、 日本学術会議及び林野庁は、年間70兆円とも75兆円とも評価しています。これらの森林の公益的機能は正に、地球上の生命と 環境を支える人類の共有財産です。国民ひとりひとりの共通財産である以上、山村の方々にその森林の管理を任せきりにする わけにはいきません。国民ひとりひとりが善良なる財産管理者として、森林の機能強化に参画する権利があります。当財団は、 国民の自発的・自主的醵出による緑の募金による国民参加の森林づくりボランティア活動を、積極的に推進し、 緑のボランティア文化社会を目指して努力しています。

緑の募金出発式及び無料緑化苗木配布会

 平成8年度より緑と水の森林基金事業によって、きのこの森づくりボランティア・キャンペーンを実施して います。6年間で14カ所約17ha、コナラ、クヌギ、ミズナラ計4320本の植栽をしています。
 このキャンペーンは、里山のアカマツ・コナラ林の活性化及びマツタケ、アミタケ、ショウロ、ホンシメジ、コノミタケ等の 菌根菌の再生を目指したものです。富栄養化が進む土壌から腐葉層の除去及びヒメアオキ、ヒサカキ、ソヨゴ、チマキザサ等 菌根林育成支障植生の除去をしながら、必要に応じてコナラ、クヌギ、ミズナラ等の菌根樹の植栽を進めています。
 アミタケは林地原菌接種後、約1年半で新規発生に成功しました。施行地は林相が改良され、アカマツ・コナラ等の実生 更新も進行し、マツクイムシの予防効果も期待できます。
 ボランティア参加者は、自然界の共生と循環を体験し、達成感・満足感等醍醐味に感動しながら心身共にリフレッシュ しているようです。

県民みどりの祭典

 県民みどりの祭典は、毎年「みどりの日」の4月29日に、石川県河北郡津幡町の県森林公園緑化の広場で実施されています。 この祭典は、昭和58年5月に昭和天皇をお迎えして行われた第34回全国植樹祭、平成6年9月に皇太子殿下、雅子妃殿下 ご臨席のうえで行われた第18回全国育樹祭を末永く記念するとともに、「みどりの日」制定の趣旨を広く普及・定着させる ため、県民参加の緑化活動を展開する行事です。
 平成13年には第18回県民みどりの祭典が行われ、県下47緑の少年団643人、ボーイスカウト40人を含めた約3000人が参集し、 「緑化運動を推進して豊かで潤いのある県土づくりに邁進しよう」と誓いあいました。

緑の少年団活動

 平成2年4月に石川県緑の少年団連盟を組織し、現在48団5948人の小学生及び中学生が活躍しています。各団の組織は 昭和50年頃から結成が進み、森林学習活動、緑の募金や森づくりボランティア活動等奉仕活動、レクリエーション活動を 柱として各地で活躍しています。
 今後、学校の週5日制や総合的学習等を契機として、子供達と森林とのふれあいは、より一層重要になっていくことでしょう。

 

財団法人 石川県緑化推進委員会

●組織の沿革   昭和44年6月2日 石川県緑化推進委員会設立
        平成8年12月17日 (財)石川県緑化推進委員会設立許可
        平成8年12月18日 法人設立登記

●役員等    理事長 澁谷亮治((社)金沢経済同友会代表幹事)
        副理事長 谷光一夫(石川県森林組合連合会長)
             山出 保(石川県市長会長・金沢市長)
             山岸十郎右エ門(石川県山林協会会長代理)
             伊丹光則(石川県農林水産部長)
        理事15名、監事3名、評議員20名
        緑の募金運営協議会運営委員15名

●連絡先    〒921-8025 石川県金沢市増泉4-10-35
        TEL.076-242-5050 FAX.076-245-4533
        E-mail isikawa@aqua.hokuriku.ne.jp
        URL http://www.isikawagreen.or.jp