「科学と平和・国際週間」は、1986年にドイツの情報科学者のブラムホフ氏の提唱された「科学者による国際平和週間」がその始まりです。1988年12月の国連総会で決議「科学と平和」(A/RES/43/61)が採択されたのを受けて、現在の名称に変更されました。
この運動は、科学者と市民が協力して、科学を破壊目的ではなく平和・安全・人類の福祉に役立てるために利用することを目的とします。この運動の最大の特色は、各地の行事は各地の責任で行い、互いに連絡しあって国際的な大きな運動を作り出すというところにあります。
発足以来、世界的規模で毎年展開されてきたこの週間は科学者のかかわる平和運動として大きなものに成長しています。日本では昨年は20カ所前後の地域で行事が持たれました。各地でのテーマやその規模はさまざまですが、参加した人々の内なる思いは共通です。ことしも、11月11日を中心とする期間にこの行事を企画され、また参加されることを呼び掛けます。すでに決定している今年の企画については、各地からのお知らせを受け取り次第、順次このページでお伝えしてまいります。
現在、各地の運動の多くは大学の研究者を中心とするものです。が、今後、大学、研究所はもとより、地域の住民が中心になるもの、そして、官庁、民間を問わずさまざまな職場で、科学者、技術者が中心となる行事が数多く行われ、日本、そして世界の世論を平和の方向へと動かす力になることを願っています。
この運動の費用は連絡費と印刷費が中心ですが、全てカンパで賄っています。この面でもご協力を頂ければ有り難く存じます。