G8洞爺湖サミットに向けたアジアのNGOによる記者会見のお知らせ

  

2008年3月5日

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G8洞爺湖サミットに向けたアジアのNGOによる
記者会見のお知らせ

報 道 機 関 各 位

 以下の通り、記者会見を開きますので、ご参集くださいますよう、お願い申し上げます。

 来る7月、北海道で洞爺湖サミットが開催されます。退任を目前にしたブッシュ大統領やプーチン大統領、また私的な生活を公表してやまないサルコジ大統領ら7名を迎えて、世界的な金融不安、穀物価格の上昇など、グローバルかつ即時に波及し変動する国際情勢の中で、日本の福田首相はどのような舵取りをするかが国際的に注目されています。日本政府は、京都議定書に続くいかなる気候変動対策を打ち出せるのか、またブッシュ米大統領のもとで政策を作ってきた日本政府は、去っていく大統領等と、果たしてどんな議論が現実性を持ってできるのだろうか、などと国際的に疑問視されているところであります。

 そうした国際情勢のもとで、G8サミットについては、とりわけ、現在、アジアの途上国のNGOの間で関心が高まっています。それはアジアの政治経済に大きな影響力を持っている日本政府がG8サミットを主催するからです。そして、そもそも、途上国はG8諸国が作り出す政策に翻弄され、依然として多くの人々が貧困を克服できない状況の中で、世界のシナリオをG8に託すことができるのか、と考えているからです。

 このたび、以下のアジアのNGOの代表が、G8サミット中の活動について、日本の市民団体やNGOと意見交換するための国際調整会議(3月8~9日小岩区民館)に参加するために来日します。彼/彼女らは、G8サミット中に、セミナーやワークショップの開催などを通じて自分たちの声または主張を発表して、それをG8サミットに参加する世界の首脳たちに届けたいと考えております。しかし、日本政府は入国制限をはじめ、こうした市民社会の平和的な活動にすら規制をし、禁止する方向であるという情報が、世界の市民団体やNGOの間に飛び交っています。

 今回、アジアから来日するNGO代表らは、こうした日本政府の方針に対して疑問を持っており、少なくとも対話のスペースを提供してほしいと訴えています。

 そこで、来日する機会を利用して、以下のように、記者会見をすることにしました。
 報道機関の皆様、ぜひご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
 
 日時: 3月7日(金)、16:00~17:00
 場所: 参議院議員会館第4会議室
 (*玄関のところで、当連絡会の担当者より通行証を受け取ってから、ご入場ください)

◆ 参加するNGO代表は以下を予定しています。(フライトの事情から変更することがあります。)
 ウォルデン・ベロー(フィリピン大学教授、Focus on the Global South代表、タイ・バンコク)
 マリールー・マリグ(Focus on the Global South研究員、Our World Is Nor for Saleネットワーク事務局、フィリピン・マニラ)
 リディ・ナクピル(Jubilee South事務局、フィリピン・マニラ)
 マリア・タビオス(Jubilee South事務局、フィリピン・マニラ)
 ロドラ・アバノ(Migrant Forum in Asia代表、フィリピン・マニラ、香港)
 インドラ・ルビス(Via Campesina Asia事務局、インドネシア・ジャカルタ)
 キム・エーワ(Committee for Asian Women代表、Korean Alliance of Progressive Movements事務局、韓国・ソウル)
 イ・チャングン(韓国民主労総、韓国・ソウル)
 
◆ 団体紹介:
 - Focus on the Global South(http://www.focusweb.org/):
 タイ・チュランロンコン大学に本部がある民間のシンクタンク(他に、マニラとムンバイに事務所を有する)。ベロー教授は国際的に著名な社会学者。
 - Our World Is Not For Sale (http://www.ourworldisnotforsale.org/):
 米国のパブリック・シチズン、地球の友、Focus on the Global Southなど、世界の市民団体、NGO、労働組合、研究機関、民間シンクタンクなど約200団体で構成されるネットワークで、自由貿易、経済のグローバル化を批判する活動を続けている。NGOとしてのWTOウォッチでは相当な実力があり、各国の交渉担当者と議論し、情報を引き出す実力を持っている。
 - Jubilee South(http://www.jubileesouth.org/):
 途上国が先進国に対して負っている債務のうち、貸付経緯が不透明であったり、前の独裁政権が作ったような債務は「不公正な債務」と見なす。しかし「不公正な債務」にも関わらず、途上国政府は依然として国家予算の一部を債務返済にあてているために、本来、社会インフラの整備に回すべき資金が不足している、と主張している団体の国際的なネットワーク。
 - Migrant Forum in Asia(http://www.mfasia.org/):
 移住労働者を支援するアジアのNGOのネットワーク。日本のNGO「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」も加盟している。
 - Via Campesina(http://viacampesina.org/main_en/index.php): 世界の中小農民組織の連合。
 - Korean Alliance of Progressive Movements (http://nofta.or.kr/en/): FTA/EPAを批判する韓国の労働組合、市民団体、NGOの連合体。
 - Committee for Asian Women(http://www.cawinfo.org/): アジアの女性労働者のネットワーク。バンコクに本部がある。
 - 韓国民主労総(http://www.kctu.org/): 韓国の左派労働組合のナショナルセンター。ITUC(国際労働組合総連合)に加盟。日本のすべてのナショナルセンター(連合、全労連、全労協)とコンタクトを持つ。

●本記者会見の主催:G8サミットを問う連絡会国際調整会議ワーキンググループ
 G8サミットを問う連絡会は、国内の32団体で構成され、141人から賛同されている、G8サミットに関する情報交換を目的とするゆるやかなネットワークです。詳細は、ウェブサイト(http://www.jca.apc.org/alt-g8/)をご覧ください。

●その他の情報:3月8~9日9:30~21:00、国際調整会議(小岩区民館、総武線小岩駅下車歩10分)

●本記者会見の問い合わせ先:秋本(070-5575-6647、nag00562@nifty.ne.jp)

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