ワーキンググループ [歴史考 ・ マーケット ・ 職人列伝 ・ 円卓会議]  /
京都千景  / 私たちについて / 今までの足跡 / リンク集
トップ -> ワーキンググループ -> ものづくり職人列伝 W/G -> 「染と織 嵯峨石田」を訪ねて

「染と織 嵯峨石田」を訪ねて
2000年5月7日取材
ものづくり職人列伝

「着物ってもっと身近なものじゃないの?」
「着物を暮らしに取り戻すために、何かできないか?」
そんな素朴な思いから生まれた、小さなお店があります。
 「染と織・嵯峨石田」は、石田嘉宏さん・眞理子さんご夫婦が自宅で開いている、着物中心のギャラリー兼小売店です。

多岐に渡る活動の中から、特に印象に残った取り組みを紹介します。

一つは、古くなった着物に西陣織や京友禅の技を施して、再生するというもの。職人さんたちが、一ケ月程度かけて一品一品仕上げていきます。箔や刺繍、新しい図柄を乗せた着物たちは、目を見張る程鮮やかに生まれ変わっていました。思い出が詰まった着物は、何物にも変えがたい宝物となるでしょう。

もう一つ印象深かったのは、希望に応じて客を職人に直接紹介するという試みです。作り手と使い手とがお互いを知ることは、ものづくりの原点と言えます。双方にとって、その良さを見直すきっかけになるかもしれません。

今回の訪問を通じ、「作り手と使い手の橋渡しをしたい」という、私達と同じ想いを持った販売業の方がいると知り、大変勇気づけられました。また、職人の中にもこうした取組みに興味を抱いている方が、大勢いるそうです。きっかけが掴めれば、私達の活動も具体化できるという手応えを感じました。


(かつら)



ワーキンググループのトップページに戻る / 職人列伝のトップページに戻る
トップ / ワーキンググループ [歴史考 ・ マーケット ・ 職人列伝 ・ 円卓会議]  / 京都千景  / 私たちについて / 今までの足跡 / リンク集
京都ものづくり塾に関するお問い合わせはMONODUKURI@jca.apc.orgまでご連絡ください。