「原発に死を!」 調査意見報道シリーズ 14.

英軍機が原発付近で墜落をねぐった大手メディア

1999.11.25.mail再録。

 サンプル抽出したNHKと朝日新聞にデータ検索を願ったところ、やはり、下記の「AFP=時事」配信を、まったく報道していませんでした。「やはり」としたのは、貧乏暇無しの私が、自宅で取っている唯一の日刊紙、『日本経済新聞』でも報道していなかったからです。

 幸いなことに、このところ、わがWeb『憎まれ愚痴』読者の協力により、いくつかの日刊紙記事の切抜きを頂いているので、下記の報道の存在が判明したのでした。


『しんぶん赤旗』(1999.11.20)

英空軍機が原発付近に墜落

低空飛行の訓練中

【エディンバラ(英北部)18日AFP=時事

 英北部のトーネス原子力発電所付近に17日、同国軍機が墜落する事故が起こり、空軍が原発近くでの低空飛行を認めていたことに批判の声が高まっています。

 墜落したのは訓練中のトーネード戦闘機で、乗員は脱出して軍のへリコプターに救助されました。目撃者によると、戦闘機は原発の北約1キロの海の上に墜落したといいます。、

 この事故にたいし、スコットランド議会のへレン・イーディー議員は18日、「原発の1マイル(約1.6キロ)以内での低空飛行が恒常化していた」と指摘。「今後、原発の近くで事故が起きないよう万全の対策が必要だ」と訴えました。

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 このイギリス軍機の事故の発生の日時は、アメリカ製の日本軍戦闘機が事故を起こした11.22.直前です。もしも、日本で大々的に報道されていたならば、東海村臨界事故から日本軍戦闘機事故のつなぎとして、恐怖の連鎖反応を継続発展させたでしょう。こういう場合、「世論の沈静」を願う体制の意を体して、大手メディアの首脳、デスクは、外電をポイと屑籠に捨てて、ねぐるのです。どうしようも「ね」え、「ぐる」なのです。

 また、これまでも、『しんぶん赤旗』こと、日本共産党の中央機関紙が一番手で報道したことが、大手商業メディアが無視されるのは、統計的事実でした。何とも歯がゆい腰抜けメディア構造なのです。この私が言う「統計的事実」が「恣意的」だと主張したい方は、私がサンプル抽出したNHKと朝日新聞社に、上記の外電を報道させてみて下さい。それができたら、喜んで兜を脱ぎますよ。

 以上。


15.東海村臨界事故の法的措置への疑問
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