2002年を「漢字の国」交流年／与党3党、中韓に提案／トンパ文字、若者に人気／わが筆談提案再論

送信日時 :2001年 6月 29日 金曜日 8:22 AM

件名 :[pmn 15388] 再論：漢字中心万国共通筆談的通信手段

　糞爺の木村愛二です。

　またまた、「与党」に名をなさしめさせるのかね、反体制趣味の電網空間市民諸君！

　私は、最早、3年ほど前のこと、この電子手紙広場でも、漢字を中心にした万国共通の「筆談」的通信手段を提案しました。その折には、誤解も甚だしい反発の意見も出ましたが、私の特許権放棄の提案は、たとえば、縦30、横40の枠で、総計1200もあれば、漢字、数字、発音記号、各種略号などにより、無理して外国語を学ばなくても意思疎通可能というものです。手話では、数百あれば意思疎通が可能という事実もあります。

　ところが、反体制趣味の市民諸君、特に電網空間先住民の中には思い込みの強い人が多くて、私の提案の基本的な意味を理解できなかったようです。むしろ、もしかすると、わざと誤解した振りをして自分のオタク知識を誇る機会にしたかったものか、『康煕字典』(1716)の漢字は5万もあるとか、言語構造が違う同士では無理とか、口喧嘩趣味としか思えないような反発をされてしまいました。

　そこで、やはり、貧すれば鈍する失敗ばかりの落ちこぼれ、想像力欠如の自称左翼の諸君には、先読みの提案をしても理解できないのであろうと、諦めていました。

　ところが、ところが、実にその通りで、この「筆談」の基礎条件となる漢字の共通化に関して、利に聡い与党議員の方が動き始めたようなのです。以下、新聞記事を紹介します。

『日本経済新聞』(2001.6.27)

2002年を「漢字の国」交流年に
与党3党、中韓に提案へ

　自民、公明、保守の与党三党は二十六日、二○○二年を日本、中国、韓国三国による「国民交流の年」と定めたことを受け「漢字文化」の推進に向けた三国の議員連盟結成を呼びかける方針を固めた。三党幹事長が七月八日からの中韓両国訪問の際に表明する。日本と中韓両国の間では、歴史教科書問題や靖国押社参拝問題などを巡って関係がぎくしやくしており、国民レベルの交流促進友好ムードを高めたい考えだ。

　漢字文化の促進は三国が「漢字文化圏」であるにもかかわらず、韓国では若年層を中心にハングルが主流となり、日中両国ではそれぞれ異なる略字が使われている点に着目。韓国の金大中大統領が伝統文化の継承・発展を目的に漢字併用を推進していることから「この際、三国で字体の統一化ができないか議員レベルで研究したい」（与党幹部）としている。

　以上で日経記事終わり。

　なお、先に述べた電子手紙広場での各種反発の後、日経の文化欄に「トンパ文字」の紹介がありました。ついで、つい最近には、『朝日新聞』(2001.6.6.夕)「トンパ文字、若者に人気／シール、名刺、パソコンにも／中国ナシ族の象形文字」という見出しの記事が載っていました。以下、全文を読み込みました。

『朝日新聞』(2001.6.6.夕)

トンパ文字、若者に人気
シール、名刺、パソコンにも
中国ナシ族の象形文字

　約1000年前に生まれたといわれ、中国雲南省のナシ（納西）族に伝わる世界最後の象形文字「トンパ（東巴）文字」が、絵文字やイラストなどのデジタルコンテンツとして人気を集めている。コンビニエンスストァには、このトンパ文字をイラスト代わりにあしらった名刺やシールがつくれる機械が置かれている。先月末にはパソコンでも本格的に使える書体ソフトも発売された。

　ナシ族が信仰するトンパ教の経典に使われてきた文字で、人のしぐさや自然物の形を模し、見ただけで意味が類推できる字も少なくない。

　広告ポスターを手がけたアートデイレクターの浅葉克己さんが約10年前、この文字にひかれ、現地を訪れるなどして広めてきた。トンパ文字の展覧会を開催している。この愛きようのある字体が「かわいい」と若者の間でうけた。大手コンビニチェーン、ローソンがキヤノン販売と提携して、店頭で昨年12月から、好きなトンパ文字を名刺やシールに印刷するサービスを始めた。全国にある約7500店鋪のうち9割にあたる6700店舗に機械を置く。

　このほか、ネット上ではトンパ文字の占いサイトも登場している。

　パソコンでも、中国や韓国の文字を含む多言語入力に力を注ぐ基本ソフト「超漢字3」用として、パーソナルメデイア(http://www.personal-media.co.jp)が5月末、ネット販売を開始。計l362字の文字を組み合わせて簡単な文章をつくったり、絵文字代わりに使ったりできる。

「今夜、朝までクラブで遊ぼう」（文字は左から、夜更け、行く、豪華な場所、踊る、飲む、夜明けの意味。パソコン書体で作製）

　以上で引用終わり。詳しくは以下を御覧下さい。

　http://www.personal-media.co.jp/
（2018.6.13現在⇒http://www.chokanji.com/cktompa/）

　この問題に関しては、別途、わが電網宝庫「日記風」に、先の提案の経過を詳しく記す予定です。要するに、反体制趣味の電網空間市民諸君は、与党議員にも、若者にも、追い越されているのです。いつぞやは、年長者をオジン、オバンと罵倒していた連中が、ダジン、ダバンに成り果てたのです。この事実を直視せよ！　呵々。

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