『亜空間通信』283号(2002/06/25) 阿修羅投稿を02.12再録

武蔵野市議会に「喫煙と煙草の投げ捨て禁止」条例要求など6件の陳情を提出

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』283号(2002/06/25)
【武蔵野市議会に「喫煙と煙草の投げ捨て禁止」条例要求など6件の陳情を提出】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 2002年06月24日、武蔵野市議会に以下の6件の陳情を提出した。口頭陳述は8月の予定である。

 なお、住民監査請求は3度やって、その内の2度は口頭陳述を各2時間やったが、特に動員した傍聴者以外は監査委員2名と事務局の数名なので、まるで面白くない。それに比べると時間は短いが、議員6名と議会事務局員数名、市の部課長数十名の前の口頭陳述で私見を述べることができる陳情の方が、ずっと面白い。「ファンが待っている」との市職員の声もあるので、生本番は欠かせなくなってきた。

 約13万人の小都市、武蔵野市での実験は、間接民主主義か直接民主主義かなどという空疎な抽象議論を乗り越えるわが画期的政治制度論の肥やしとなるであろう。

受理年月日
2002年6月24日
陳情者
中町2-6-2-202
木村愛二
 武蔵野市議会議長 井口良美 殿
(この部分は全部同じなので2.以下では省略)

1.武蔵野市内の道路その他の公共の場所における喫煙と煙草の投げ捨てを禁止し違反者から罰金を徴収する条例の制定を求める件に関する陳情

陳情の要旨

近年、煙草の煙が他人にも有害であることが、ますます明らかになっているにもかかわらず、ニコチン中毒患者の喫煙者の行儀は、むしろ、ますます悪化しており、道路その他の公共の場所における所かまわずの喫煙により、他人の健康をも害すばかりでなく、都市環境を不快なものとしている。

最近になって、子供の目に火の付いた煙草が突き刺さるという最悪の事態の発生などにより、漸くにして「歩き煙草」の危険性に関する禁止の動きがみられるが、煙草の煙が他人にも有害であることが明らかなのだから、歩行中、自転車走行中はもとより、不特定多数の他人が利用する公共の場所における喫煙と煙草の投げ捨てをすべて禁止し、この禁止に強制力を付与するために、しかるべ額の罰金を課することにより、市民および市内への来訪者の健康を保障し、快適な都市環境を確保すべきであり、これは行政の緊急の責務である。

喫煙の完全な禁止は、アメリカの禁酒法時代のギャング跋扈の例に見られるように、かえって犯罪を爆発的に増加させる危険があるから、すべからく「受益者負担」の原則に立ち、気密性の優れた硬貨投入により扉が開く「「有料喫煙所」を設けるなどして、一部の喫煙者のためだけに税金を浪費する不公平とならないように努めるべきである。

2.武蔵野市の市庁舎における「分煙」対策を完璧にするよう求める件に関する陳情

陳情の要旨

武蔵野市の市庁舎における「分煙」は、まことに不徹底で、許し難い時代遅れの状況である。1階ロビーに設置された喫煙所の吸気は不完全で、臭気紛々である。7階の廊下にだけは、なぜか大型の喫煙所が設置されている。まさかのこととは思うが、「民主主義」を標榜する議員や職務として傍聴する市の上級職員とその関係者だけが、人間として特別扱いだなどということが、武蔵野市では、あり得るのであろうか。喫煙の完全な禁止は、アメリカの禁酒法時代のギャング跋扈の例に見られるように、かえって犯罪を爆発的に増加させる危険があるから、すべからく「受益者負担」の原則に立ち、気密性の優れた硬貨投入により扉が開く「「有料喫煙所」を設けるなどして、一部の喫煙者のためだけに税金を浪費する不公平とならないように努めるべきである。

3.「ムーバス」(近距離走行で市の事業)の「黒字」発表を訂正するよう求める件に関する陳情

陳情の要旨

「ムーバス」が「黒字」であるとの報道例を散見するが、普通のバス会社の場合と比較して「黒字」であるかのような 俗耳に入りやすい報道は、完全な間違いである。バスの原価償却費を計上すれば大幅な赤字、または莫大な出費が増大中なのある。

この「黒字」報道が、もしも、市の当局の発表に起因するものであるとすれば、これは犯罪行為である。株式上場会社の場合ならば、一部門の原価償却費を隠して、その部門の採算が「黒字」と発表したこととなり、意図的か否かを問わず、証券取引法に違反する「虚偽報告」として処罰され、市場から追放されるべき性質の虚偽発表なのである。

さらに、もしも、この当局発表が、現職市長の再選に向けた宣伝であるとなれば、それは意図的誤導発表と断定せざるを得ず、なおさらに許し難い政治犯罪として糾弾されなければならない。即刻、正確な訂正とそこに至る経過を発表せよ。

4.武蔵野市営プールの大時計の色の剥げた時計の針の交換を求める件に関する陳情

陳情の要旨

武蔵野市営プールには大時計が3つあるが、いずれも10年以上の普通の企業ならば原価償却済みのしろものである。最も古い時計の針が折れて最近交換されただけで、他の2つの中古古時計の針は、折れてはいないものの、ほぼ完全に色が剥げたままである。大時計は、水泳をしながら顔を水上に上げて自分の速度を見るための時計なのであって、色が剥げていると長針と短針の区別がつかず、練習の役に立たないから、即刻交換すべきである。費用は長針と短針の組み合わせで各1万円、合計2万円でしかない。

5.シルバー人材センターの昨年、2001年3月以前に行われた理事会の議事録を公開するよう市当局の指導を求める件に関する陳情

陳情の要旨

市当局は、シルバー人材センターが昨年、2001年3月以前に、理事会でリサイクル法本格実施に伴う家電4品目取り扱い停止の方針を決定したと言うが、その証拠となる理事会の議事録に関しては、同センターが「自主的」に定めたと称する規則によれば、昨年、2001年3月以前の記録は公開しないと言うのであるから、証拠上の確認ができない。まったくの暗黒裁判となる。ゆえに、その時期の記録を公開するよう求める。市民の特に貧しい層にとっては、相当額の負担となる家電の4品目に関して、安い中古品を入手できるか否かは、重大問題である。その実情調査も議論の証拠も示さずに、しかも、すべて税金で運営されるのにもかかわらず、さらには上記の理事会に市の高齢者福祉課長が出席していることが確かであるのに、「第三者の別法人の決定であって市当局が関知しない」などと称するのは、市民として許し難いことであるから、即刻改善を求める。

6.市の職員は市内の居住者とするよう求める件に関する陳情

陳情の要旨

地方公共団体が採用する職員に関しては、当該市町村に居住する外国人を差別しない実例が増えつつあるが、当該市町村の住民の実情を実感し、住民の福祉に積極的に寄与するためには職員が自ら住民であることが最適である。そこで、武蔵野市においては、今後の新規採用に関しては現に居住していることを応募の条件とし、現在は市内居住していない職員に関しては居住の便宜を図り早期に居住させるようにする条例を定めるよう求める。

 以上。


『亜空間通信』2002年06月分へ