『亜空間通信』203号(2002/03/22) 阿修羅投稿を02.12再録

徹底的な戦争の研究が平和に有用かとの日経論説に対し「正統性神話」粉砕勧告

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『亜空間通信』203号(2002/03/22)
【徹底的な戦争の研究が平和に有用かとの日経論説に対し「正統性神話」粉砕勧告】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/03/22)、我が家の唯一の宅配紙、『日本経済新聞』の一面下「春秋」欄に面白い文章が出現した。

 高知県の縄文晩期遺跡から尖った武器によるとも言えるような、傷のある骨が発見されたことを題材にして、戦争の歴史を顧み、最後に、「戦争や軍事にふれないナイーブな平和論よりも、徹底的な戦争の研究の方が、平和の追及に有用ではないか」と「考えさせられた」というのである。

 この自覚自体は結構なことである。私はかねてから、戦争に関する知識なしの不勉強な「ぶりっこ」自称平和主義者を批判してきた。戦争の研究をすれば、必ずや、戦争と謀略の必至の関係にも気付くはずである。今回の911問題では、この議論を避ける自称平和主義者の「偽者性」を徹底的に暴こうと決意している。

 謀略の中でも小手先の藝ではなくて、その根本にある集団、歴史時代では国家が営々と築いてきた「正統性神話」の徹底研究によって、その心理的、思想的な効力を粉砕する方法を発見することが重要である。戦前の日本の場合の「正統性神話」は「神国」とか「東洋平和」とかだった。

 私は、湾岸戦争直後から、今や唯一無二の暴力的侵略双児国家として位置付けるべきアメリカとイスラエルの「正統性神話」、「ホロコーストの大嘘」を暴いてきた。

 さて、上記の日経論説委員による文章を見る前に、私は、「国際シンポジウム Between War and Media 集中討議:戦争とメディア/ 2002年3月25,26,27日/於 日仏会館ホール」に関して、 以下の投稿を準備していた。投稿先と人名は特に必要ないので削除する。

『憎まれ愚痴』の木村愛二です。

 御案内の集会情報を検索し、ああ、これもかと思いましたので、初心な皆さんが騙されないように警告を発して置きます。以下、鍵となる表現のみを列記しますが、フランスが背後にいるはずなのに、なぜか、「英語版プログラム」の主旨の通りの堅苦しい日本語訳の宣言付きの集会です。自主性が疑われます。

 この種の国際集会の裏には、最近、国際社会の世論の中では孤立を深めつつも侵略を拡大し続けるアメリカとイスラエル、具体的には国際的なユダヤ資本を資金源とする政治的シオニストが潜んでいることが非常に多くなっています。

 この集会の主たる目的は、かつての日本の天皇制の場合と同様なアメリカとイスラエルの「正統性神話」、以下の鍵言葉の中の「ホロコースト」への疑問を封殺することにあります。その新しい立て役者として選ばれた内の二人、岩崎稔(東京外国語大学)と姜尚中(東京大学)は、ともに私よりも10歳ほど若い「戦争を知らない」全共闘世代で、ともに「ホロコースト」信者の典型の優等生型です。

 私と彼ら二人の今年の関係は、その名の下のわが電網宝庫に、直接会った集会の問題点とともに記してあります。時間の余裕がなくて未完成ですが、ぜひ御覧下さい。


http://www.mfj.gr.jp/colloque_200203/prog020325-j.html
国際シンポジウム
Between War and Media 集中討議:戦争とメディア

助成:国際交流基金,在日フランス大使館,フランス国立高等研究院

英語版プログラム

 メディアの世紀としての20世紀と戦争の世紀としての20世紀は,相互に不可分に絡まり合ってきたのである。

 マンハッタンは突然「戦場」として語られはじめ,そこでの死者たちはアメリカの無垢な死者として,英雄的な戦死者として,無数の星条旗に飾りたてられている。

 総力戦のシステムによって徹底的に遂行された第2次世界大戦とそこでのホロコーストは,文明に対する根底的確信すら崩壊させるような,人類始まって以来の自己破壊をもたらした。

「ナチの強制収容所,絶滅収容所の証拠写真:今日の論争の焦点」


このような問題意識

司会:岩崎稔(東京外国語大学)
【戦争の悲しみ/戦場の記憶---《ハリウッド》ではないベトナム戦争】
■日時 1月14日(月)13時-17時
■場所 東京外国語大学 海外事情研究所
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-02-01-143.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-02-01-142.html

パネリスト:姜尚中(東京大学)
1月27日、日曜日、姜尚中(東大教授)編『ポストコロニアリズム』刊行記念と銘打った「シンポジウム/9.11以後の世界とポストコロニアリズム/アフガン~沖縄~東アジア、そして私たち」
http://www.jca.apc.org/~altmedka/turedure-02-02.html

 以上。


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