インターネット週刊誌 “I.eye.愛” (aiaiai!)

『憎まれ愚痴』

1999.7.2.(金)発行:ユーゴ空爆状況下の特別・27号

目次


時事論説:「1寸の虫の5分の毒針」
ユーゴ航空戦争緊急特集(7)

Racak検証(13):「真偽めぐり論争」KLA制服?

 ラチャク村の死体は合計で46とされています。これが、村民の「虐殺」か、KLA掃討作戦による戦死者かどうかが、基本的な争点です。NATOは、「村民の虐殺」と決め付けて、「人道的介入」と称する空爆を決定したのです。 ⇒全文を読む

Racak検証(14):ペンは剣より酷い「発表報道」の典型

 しかるべき調査もせずに、いわゆる「国際社会」が、日本では少数民族への「集団虐殺」が行われたと断定し、「人道的介入」と称する空爆方針を決定したとすれば、これはもう、日本列島挙げての阿鼻叫喚となるでしょう。
 これと同じことを、ユーゴスラヴィア連邦共和国、またはセルビア共和国は、ラチャク村事件を決定的なきっかけとして、報道され、それを口実にして、目茶苦茶な攻撃を受けたのです。⇒全文を読む

劣化ウラン弾禁止国際キャンペーン発足

 劣化ウラン弾は、湾岸戦争で初めて使用され、今はバルカンでNATOが使用しており、目的物に衝突したときの衝撃によって、死を引き起こす放射性粒子を放出する。劣化ウランは、放射性であり、有毒であって、[放射能の]環境中に残留する期間は45億年間である。その粒子は、呼吸ととにも肺に吸い込まれ、また口から消化器に入って、癌、先天性奇形、その他の疾患を、兵士、民間人の区別なく引き起こす。⇒全文を読む

ユーゴでも使われた劣化ウラン弾の科学論文

 現在、彼は呼吸困難に陥っている。肺には傷が残り、皮膚や腎臓にも障害が出ている。彼は予備軍医療部隊の少佐であるが、病気の原因が放射性金属に触れたことであると確信している。湾岸へ行った3年後、アメリカエネルギー省は彼の尿を検査した。その中のウランのレベルは、アメリカの安全基準(1リットルあたり0.1ミクログラム)の400倍を超えていた。⇒全文を読む

NATOを裁く国際戦争犯罪法廷の調査項目

国際戦争犯罪法廷調査委員会覚書 旧ユーゴ国際戦犯法廷と呼ばれる機関は、米国により、国連安全保障理事会を通じて導入された政治的武器です。その存在そのものが、国連憲章違反であり、国家主権の侵害です。この私刑まがいの法廷は、1993年に、バルカンへの西側の介入を正当化する策動の一環として設立されました。それは、いかなる意味でも、過去50年間オランダのハーグに本拠を置いてきた国際司法裁判所の一部ではありません。⇒全文を読む

(英文)NATOを裁く国際戦争犯罪法廷の点検項目

COMMISSION OF INQUIRY FOR INT'L WAR CRIMES TRIBUNAL MEMORANDUM ⇒全文を読む


長篇連載記事

●連載:本多勝一"噂の真相"同時進行版 (その27)『週金』への公開問題提起文(mail:江ノ原元)

「本多勝一はジャーナリズム界から追放すべき人物だ」
 --いささかショッキングな言葉であるが、何を隠そう、これは『週刊金曜日』初代編集長・和多田進氏のオフレコ発言だという(木村愛二氏の証言)。
『金曜日』といえば、「一切のタブーに挑戦し、自由な言論をくりひろげる」「反論文や論争を活発に取り上げる」「苛烈な論争によって問題を前進させていく」というのがこの週刊誌のモットーであり、ウリである。だが、はたして本当にそうだろうか?⇒全文を読む