『亜空間通信』711号(2003/12/24) 阿修羅投稿を再録

奥大使惨殺の背後にアメリカ虎の威を借る外務省と防衛庁の対米従属示す1980年米議会作戦長官証言

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『亜空間通信』711号(2003/12/24)
【奥大使惨殺の背後にアメリカ虎の威を借る外務省と防衛庁の対米従属示す1980年米議会作戦長官証言】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2003/12/24)から数えて24日前、2003年11月30日、イラクで日本の外務省職員、奥参事官(死後の特別昇格で「大使」)らが惨殺された

 以後の政府筋の情報公開と、大手メディア、商業的もしくは、企業的、もしくは国営的メディアの報道振りの怪しさは、尋常一様ではなかった。

 私は、緊急出版、『奥大使ら殺人事件の背後に隠された米英イスラエルの必殺突撃隊クルド地帯「人道支援」の大嘘』(木村書店から来年1月末までに発行、定価700円)の準備を始めた。1月30日の「ワールド・フォーラム」1月例会・特別講演(講師は前レバノン大使、天木直人)の資料として配布する予定である。

 面白いことには、久々に、週刊誌が、様々な角度から、興味深い「斬り込み」を敢行している。それらを比較対照しながら、行間を読み、わが眼光を紙背に貫くと、おぼろげながら、真相が浮かび上がってくる。

 事件の背後の全体の構造が重要であるが、以下は、阿修羅戦争45掲示板への投稿の抜粋である。

「アメリカという虎の威を借りて官邸を操る外務省」が、「自衛隊を派遣」する圧力を、官邸に掛けているという主旨である。

---------- 引用ここから ----------
「イラク派兵 外務省”偽りの美談”」『週刊現代』特集から一部抜粋
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/211.html
投稿者 縄文人 日時 2003 年 12 月 22 日 22:58:39:bfek92EqWeCqg

『週刊現代』に「イラク派兵 外務省”偽りの美談”」の特集があり、そこでは外務省に対して厳しく批判しています。

その中から、ほんのさわりの一部をご紹介してみます。

外務省はアメリカの意向を官邸に伝え、そして官邸はその意向を忠実に行動してきた。「今回の閣議決定前に外務省サイドは小泉首相に、『自衛隊を派遣しなければ米国側から、総理大臣、辞めてくれという話が出るだろう』という警告をしていました」
(全国紙政治部記者)

アメリカという虎の威を借りて官邸を操る外務省、これでは誰のための外交なのか、分からない。さらに外務省は、襲撃された二人の外交官の死すら利用して、外務省批判を封じる動きを見せている。
(略)
しかし、二人の死を背景として自衛隊のイラク派兵が押し進められ、外務省批判が封殺されたとしたら、これは極めて危険な動きと言わざるをえない。
[後略]

---------- 引用ここまで ----------

 日本の外務省は、一応、日本国の対外的な窓口である。だから、アメリカの要望、または圧力は、アメリカの国務省から外務省に、伝達される。

 しかし、軍事問題ともなれば、それ以前に、以下のような、「軍と軍との直接関係」、それも、一般に「日米安保条約」として「曲訳」されている事実上の米日軍事同盟、あくまでも日本が下位に置かれる関係によって、具体的な作戦協力が決定しているのである。

 以下は、昨年、2002年10月25日発行、わが編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)よりの抜粋である。
(p. 154-156)

---------- 引用ここから ----------
第8章 アメリカ=イスラエル=日本の連鎖構造理解が不可欠

「存在が意識を決定する」という言葉がある。これは、日本の左翼の物知りがよく語る有名な言葉なのだが、いわゆる「唯物論」または「唯物史観」に基づくエンゲルスの言葉である。その意味での「存在」の状況として、論より証拠、私が考えている「アメリカ=イスラエル=日本の連鎖構造」の今の今の現状を象徴する事態を、具体的に呈示する。

 9・11事件直後、日本は、直ちにアメリカの軍事力行使に呼応して、インド洋に軍艦を送った。バーレーンの米海軍第5艦隊司令部と調整するため、在バーレーン日本大使館に1等海佐と3等海佐の2人を派遣した。その後、イラクも攻撃目標に加わり、中東を縄張りとする米中央軍の司令部に、自衛隊員を連絡調整官として派遣する計画が進められた。外務省と防衛庁による派遣の予定者は1等海佐と2等空佐の計2人で、出張扱いで中央軍司令部に常駐する。同指令部には35か国の連絡調整官が常駐している。

●米=日の軍と軍との直接関係は1978年から確立し議会は猿芝居のみ

 いよいよ、本番か。そこで再び、昨年送った一連のわが通信の内の一つから抜粋し、読者の注意を喚起することにする。以下の「直接関係」の存在について、私が初めて知ったのは、1991年の湾岸戦争以後のことであるが、1980年の米上院の小委員会で、以下の証言が行われていたのである。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-10-23.html
『亜空間通信』23号(2001・10・1)
【軍と軍の日米共同参謀組織の直接関係は1980年の米議会の約18か月前から】

(2018.3.23追記:以下の引用文の所在➡『亜空間通信』27号(2001/10/03)

 ローソン中将 各位、私は統合参謀本部の作戦計画と政策部門の長官である。我々は約18か月前に、日本の統合幕僚本部との間に軍と軍との直接関係を確立した。あえて言うならば私は、日本とその防衛力の確立に関する現下の調査の主眼は、彼らが有権者にこれらの施策の必要性を伝え得る手段の発見に置くべきであると考える。[後略]

 1980年から数えて「約18か月前」は、1978年である。この「軍と軍との直接関係」は一般には公表されていないから、「密約」である。

 「有権者にこれらの施策の必要性を伝え得る手段」という持って回った表現は、「軍と軍との直接関係」で決めてすでに実行していることを、議会の猿芝居で「合法化」せよ、という意味である。この「密約」関係は現在も続いているに違いないのである。そうだとすれば、この「密約」関係は24年間の歴史を経ていることになる。本年、2002年8月29日に、防衛庁の広報に電話をして確かめたが、やはり、今も公表していない。しかし、応対した広報官は、そういうことが「あるでしょう」との判断を示したのである。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 以上。


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