「平和と人間の尊厳を考えるトーク広場」アピール文

現在、日本の社会や人びとが直面している軍事大国化、「新たな戦前」という事態を憂い、危機感をいだきながら、このままでいいのか、何か有効な対抗軸はないのかと考えている皆さんに心より訴えます。

ウクライナ戦争やガザ侵攻など世界各地で戦禍は広がり、ヨーロッパ各国では極右勢力が台頭し、トランプ政権の国連や国際法・国際条約を無視した「力による平和」論の暴走と、世界は混乱を極めています。

私たちは、米国の意をくんだ急激な軍事化、経済的格差と不平等の拡大等に対して、「これでいいのか」、「流れるままに身を委ねていいのか」と危惧をいだいてきました。

現在、「平和のうちに生きる」、「暴力や差別のない生活を送る」ことがままならない事態が進んでいます。このままでは私たちの未来はどうなってしまうのか、こうした思いを、今を生きるみなさんと共有していきたいと思います。

アジア太平洋戦争終結後、日本国憲法のもとで生きてきた私たちは、悲惨な戦争体験を語り継ぎ、平和を希求し、一人ひとりの尊厳を重んじる社会をめざしてきました。その歩みの中で、日本のアジアに対する侵略戦争への反省や責任を問わない政治状況を前にして、戦争被害者であり、その上アジア諸国民に対しては加害者でもあった私たちの立ち位置をあらためて思い起こしています。こうした政治状況が続けば、私たちは再び加害者となりかねません。いいえ、すでに軍事同盟の強化や武器輸出などを通じて加害者になっているとも言えるでしょう。

 

私たちはこの現状を打破する対抗軸が、平和を愛する諸国民の命と生活を大切にし、個人の尊厳と人権を保障し、平和の実現をめざすことにあると考え、「平和と人間の尊厳を考えるトーク広場」(略称「平和&尊厳」広場)を立ち上げました。

現在の社会状況をこのままにはしておけないと思われる方々と、自由闊達に意見を交換し、共に学びあう広場となることを心から期待しています。

2026年3月

「平和と人間の尊厳を考えるトーク広場」(略称「平和&尊厳」広場)」世話人

浅倉むつ子 稲正樹 白藤博行 竹森正孝 新倉修 若尾典子 渡辺眞知子(50音順)