無実のゴビンダさんを支える会

Justice for Govinda Innocence Advocacy Group

The wise eye penetrates the truth

HOME PAGE

最新情報

「東電OL殺人事件」の概要

裁判の経緯

再審について

支える会の活動報告

ゴビンダ通信

面会日誌

裁判資料

冤罪リンク

メールアドレス

色鉛筆の差し入れは不可  2005年9月20日

客野です。

今日は、後述するように少々思うところがあり、まず受付で「看守長さんにお話したいことがあるのですが」と申し出たところ、中の待合室の横にある小部屋に通されました。そこで看守長さんと10分くらい、お話しました。

ゴビンダさんが、できるだけ張り合いを持って毎日をすごせるよう、彼が得意とする絵をもっと描かせてあげたいと思っているのだがというような説明をして、色鉛筆の差し入れが可能かどうか質問しました。
結論として、残念ながら、色鉛筆、その他文具類いっさい、外部からの差入れは不可。 内部の売店で、本人および面会者が購入可能な色鉛筆は、赤と青だけ。
「絵画クラブ」に入会すれば、水彩絵具などの購入・所持が認められる。
入会方法としては、募集のお知らせが出たとき、本人が申し込む。
ただし、人数等に制限があって、入会は難しいとのこと。
結局、現在のゴビンダさんは、とりあえず許可されている筆記具(ボールペンと赤青の色鉛筆)で、ノートや便箋に絵を描くしかないわけです。

その後、待合室に戻ったのですが、すでに先客が4組あったため、1時間以上も待ってから、やっと順番が回ってきました。

ゴビンダさんは、薄いブルーの半袖作業着で、「コンニチワ!」と元気よく出てきて、「雨が降ってきたけど、傘、持ってきましたか?」などと、訪問者に対するこまやかな気配りを示してくれました。

蓮見さんのメッセージ:
最初に、蓮見さんが昨日ラダさんと電話で話した内容を伝えました。
「ゴビンダさんからの手紙(8月1日付)受け取った。こちらはみな元気にしているから、何も心配しないように。イラムの両親も元気にしている。
まもなくダサイン(ネパールのお祭り)でイラムに行くが、休暇が終ったらまたカトマンズに戻ってくる。イラムで家族の写真を撮って送る」など。

明日また蓮見さんからラダさんに電話して、面会の様子を伝えていただくので、ゴビンダさんから何かメッセージはあるかと訊きました。
「先週、ちょっとだけ風邪をひいたが、仕事を休むほどのことはなく、今はもう元気になった。ラダさんからの手紙は、まだ(検閲中のため)手元に届いていない。送ってもらった本も、まだリストを見ただけで、現物はもらっていない。
新聞は、今、2ヶ月分をまとめて読んでいるが、マオイストのことで治安が悪いようだから、くれぐれも注意してください。いつも家族のことを想っています。
短くてもよいから、できるだけ頻繁に手紙をください」とのことでした。

今井さんのメッセージ:
「ゴビンダさんの再審を一日も早く実現するように新しいチラシを作りました・・・」
を読んで、持参したカラーリーフレットを窓越しに見せました。
自分の写真やイラストが使われているのを見て、少し照れながらも嬉しそうに、
「これ、ぜひ差入れしてください。何が書いてあるのか、内容も読みたい」。
帰りがけ、「パンフレット」という名目で窓口から差入れしました。
内容は、後日、私がローマ字に書きおこしたものを手紙で送る約束です。
ニックのことを話すと、「知ってる。知ってる。小菅の頃、お母さんから手紙をもらったことがある」などと言っていました。

杉山さんのメッセージ:
杉山さんが岡野さんと一緒に小菅に来てくださったこと、よく覚えているとのこと。
「ネパールで”Tanka”を買ってきた」というくだり、とってもウケテました。
私のことを忘れずにいてくださって、ありがたいですとのこと。

熊野さんのメッセージ:
ゴビンダさんの絵はがきを熊野さんのお母さんがとても感心して、「もっとたくさん絵を描くように」と送ってきてくださったと言って色鉛筆を見せ、ただ残念ながら外部からの差入れはできないそうだと、先ほど看守長に聞いた内容を説明しました。絵画クラスのことを話すと、「やっぱり・・・ずいぶん前、日本語クラスに申し込んだけど、まだ入会できない」と言っていました。
色鉛筆を受け取れないのは残念だが、熊野さんのお母様の気持ちは嬉しい。
ネパールの写真集は、ぜひ差入れしてくださいとのことで、これは帰りがけに差入れしてきました。

山田さんのメッセージ:
ゴビンダさんにとって少し難しそうな言葉は、わかるかどうか確認しながら、一語ずつ、ゆっくり読みました。とくに「真実と正義のたたかいは、年月を経ようとも必ず勝利する」というところでは、「そうです!」と力強くうなづいていました。
「よくわかります。ありがとうございます。がんばりますと伝えてください」とのこと。

明日、布川再審の決定を聞くため、山田会長や今井さんと一緒に土浦まで行くという話をしました。「良い結果を期待しています。桜井さんによろしく」とのこと。

最後に、「ひとつお願いしていいですか?」と、冬用の下着3組と厚手の靴下3足差し入れてほしいとの希望がありました。すぐ使うわけではないが、受け取れるまでに時間がかかるので、今から申し込んでおいてほしいとのことなので、早速、内部の売店で購入・差入れしておきました。

とにかく何事につけ時間がかかる、多大な忍耐と辛抱を要する世界みたいです。
先日も、「歯の治療は、まだですか」と担当看守に訊いたところ、「そう度々、催促するな。みんな順番を待ってるんだからと怒られてしまった」と言っていました。

今日は、メッセージも多かったので、あっという間に20分がすぎ、「そろそろ、いいですか?」と立会看守に促されたのですが、「あ、すみません。もうひとつだけ」などと言って話し続けました。ついに「ほら、ゴビンダさん、もうお風呂の時間が終わっちゃうから」と急かされ、やっと重い腰を上げたしだいです。

来月は10月25日の約束になっています。