無実のゴビンダさんを支える会

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検察はなぜ今さら42点ものDNA鑑定を主張するのか?
2011年10月14日  蓮見順子

 10月14日(金)、ゴビンダさんの面会に行ってきました。この日、ゴビンダさんは若草色の作業着と同じ色の帽子を手に持って、いつものようににこにこ笑顔で現れました。兄と妻が滞在中は大変お世話になりました、ありがとうございます、とお礼を言われ、きちんととした人だと、改めて思いました。

 今回は10月5日の三者協議のことなど、報告することが少しあったので、私が話す時間が長かった。支える会のセミプロの写真家片川さんが撮ってくれた写真を差し入れました。差し入れる前に面会室で、アクリル板を通して一枚一枚見せながら、どこで撮ったものかを説明しました。外の身近な人たちとゴビンダさんを繋ぐ大切なメディアですから、ゴビンダさんの要望に応じていつもその時々の沢山の写真を差し入れています。特に、カトマンズの家や家族の写真は大量に渡して、離れていても、家にいるような、家族といるようなそんな気分になって貰えたらと私たちは思っています。

 7日の金曜日は運動会だったそうです。ゴビンダさんはあまり興味がないので、見物していたそうです。500mlのコーラとバナナがでたとか。夕食は、パンとお菓子セットとミルクコ ーヒーだったとか。それで足りるのと聞いたら、刑務所では常に少ないので慣れたとか。その割に痩せないなあ。やっぱり、運動が足りなくなるんですね。

 そんな他愛ない話もしますが、ゴビンダさんの今の関心事はもちろん再審への動きです。三者協議の話は、検察の意見書が11月25日に出されることと、11月29日に次の三者協議が行われることくらいですというと、つまらなそうでした。
 警察は証拠を隠したり、嘘を言ったり、悪いことをするから信用できないと言ったあと、蓮見さんはどうして検察が新たに42点もの証拠のDNA鑑定をすることにしたと思いますかと、突然聞かれました。刑務官が脇でメモを取っているため、これまであまりあからさまな話は避けてきましたので、少し戸惑いましたが、状況の変化もあり、すでに世間ではゴビンダさんは無実という風潮があることから、かまわないと彼も判断したのだと思い、私も正直に答えました。
 再審開始を先延ばしにしようということがある。何か、ゴビンダさんに不利になるような証拠を見つけようとしているのであろうが、何もやっていないのだから、そんなものがあるわけがない。(ここでゴビンダさんは「そうだ、絶対にあるわけがない」と、語調を強めて言いました)。もしあれば、それはおかしいわけで、なにかやったと疑ってしまう。それが、一番心配だ。多少曖昧な言い方をしましたが、ゴビンダさんにはしっかり伝わったようで、うん、うんと強く頷いていました。
 昨日から暖かいお布団が入ったそうです。