法務省、入管の不当な弾圧が続く。多くの海外参加者が入管で長期の足止め。逮捕も。

多くの海外参加者が長期に渡り入管で足止めをくい、不当な尋問にさらされています。韓国の全農の農民たちが千歳空港で長期にわたって、足止めされています。かれらは、帰国せずに、入管において全員の入国をもとめて粘り強く闘っています。また、韓国の民主労総の参加者も千歳空港と羽田空港で足止めされ長時間にわたる審査にさらされています。しかし、粘り強い交渉の結果、何人かは入国を実現できましたが、まだ多くの仲間が入国できないままです。

また、日本政府はビザ発給を大幅に遅延させており、通常よりもかなり長い時間がかかっています。これまでも何度も日本に来日しているフォーカス・オン・ザ・グローバルサウスのウォルデン・ベロもビザの発給が大幅に贈らせられましたが、やっと本日(5日)に成田に到着することができました。しかし、まったくビザの発給のメドがたたず入国できなかった仲間もいます。ケニアの民衆議会のメンバーへのビザの発給は未だになされおらず、来日を断念せざるを得ないところにまで追い込まれています。

さらに深刻な事態も起きています。それは、千歳の入管で、韓国の仲間が写真を撮影しようとしたことを口実にして、公務執行妨害容疑で逮捕されました。現在まだ釈放されいていません。

日本政府の対応が日本の国内法にてらしても、また国際的な人権のルールにてらしても、いかなる意味においても弁解の余地のない不当な対応です。日本政府は一切の異論や異議申し立てを排除し、日本を鎖国状態にして、北海道を戒厳令とみまごうような状態に置きました。このような警察の力によって強引に異論や抗議の声を封殺するやりかたそれじたいが、サミットの基本的な性格、その反民主主義的な性格、その権威主義的で民衆の自由な意思表示を嫌い、世界の民衆が国境を越えてつながりあうことを恐れていることを如実に示しています。

5日の国際民衆連帯デイズのオープニングセレモニーでは、こうした事態に対して、集会参加者一同の決議として、日本政府に対する抗議声明を採択しました。

また、サミット人権監視弁護士ネットワークはNGOフォーラム、G8サミット市民フォーラム北海道、G8サミットを問う連絡会の三団体の賛同のもと抗議声明を発表しました。(5日午前2時、文責・小倉利丸)