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2010年04月26日

第253回定例会 布川事件の再審開始確定と報道について

 人権と報道・連絡会の第253回定例会が4月19日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「布川事件再審決定と報道」。
 1967年、茨城県利根町布川で起きた「布川事件」で無期懲役判決を受け、受刑させられた桜井昌司さん、杉山卓男さんが起こした再審請求について最高裁は昨年12月、再審開始を決定した。例会では、再審弁護団の秋元理匡弁護士が事件と裁判、再審開始決定に至る経過、その間の報道、再審公判に向けた取り組みなどについて報告。当事者の2人からも、冤罪被害体験と再審への思いをお話しいただいた。検察が「有罪を立証する」という再審公判について、桜井さんは「彼らが抵抗するほど、自分たちは『こんなことを許していいのか』と、皆さんに話すことが増える。どんどんやってください」と意気軒昂。杉山さんは「裁判所には、事実を見て判断を下すように変わってもらいたい。布川事件は自白が大きい証拠。この事件で勝つことで、他の冤罪と闘う人たちの希望の光になりたい」と訴えた。

投稿者 jimporen : 2010年04月26日 01:14