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2010年04月04日

第252回 沖縄・南風原町強盗致傷事件冤罪と報道

 人権と報道・連絡会の第252回定例会が3月29日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約30人が参加した。テーマは「沖縄・南風原町冤罪事件と報道」。
 昨年4月、南風原町でパチンコ店景品交換所が襲われる強盗事件が発生、沖縄県警は約2か月後、同町の赤嶺武さんを強盗致傷などの容疑で逮捕した。武さんは任意取り調べで「自白」したとして実名・犯人視報道されたが、弁護士の接見後に否認、黙秘。那覇地検は7月、武さんを処分保留で釈放した。ところが地検は7か月後の今年2月、武さんを起訴、武さんは再び勾留され、2日後に保釈されるという「異例の展開」となった。
 例会には当初、赤嶺さん夫妻に来ていただく予定だったが、妻・妙子さんが体調を崩したため、代わって3月下旬に現地を取材した山口正紀世話人が事件・捜査の経過、報道の問題点などを報告した。この事件は典型的な「自白強要の冤罪」だが、昨年の「処分保留」には沖縄における「裁判員裁判第1号」にはしたくない検察の思惑も見え、「裁判員裁判と事件報道」の新たな問題点も浮上している。

投稿者 jimporen : 2010年04月04日 23:24