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2007年10月07日

第227回 「光市事件」裁判の報道問題、テレビ番組の暴走

 人権と報道・連絡会の第227回定例会が9月10日、水道橋の東京学院で開かれ、約60人が参加した。テーマは「光市事件・差し戻し審と報道」。
 昨年6月、最高裁が二審・無期懲役判決を破棄、審理を差し戻した「光市事件」の差し戻し審が5月に始まり、広島高裁で集中審理が行われている。最高裁審理でメディアは、「遺族の声」を一方的に増幅して死刑を煽り、弁護人非難の大合唱報道を繰り広げたが、差し戻し審ではテレビを中心とした「弁護人バッシング」がさらに激化、安田好弘弁護士を名指しにした模擬銃弾入りの脅迫状が日弁連に送りつけられ、タレント弁護士が弁護団への懲戒請求を呼びかけて4000件を超す懲戒請求が来る「メディア・ファシズム」状況が進行している。
 例会では、差し戻し審から弁護団に加わった2人の弁護人(河井匡秀、新谷桂さん)から、審理の概要・争点・報道の問題点について、また一連のテレビ報道の問題点とそれに対する抗議活動について、〈「光市事件」報道を検証する会〉の島谷直子さんから報告を受けた。

投稿者 jimporen : 2007年10月07日 19:43