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2001年04月09日

第163回 NHK女性国際戦犯法廷特集改ざん

 人権と報道・連絡会の第163回定例会が4月9日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは、「女性国際戦犯法廷をめぐる報道」。昨年12月に東京で開かれた同法廷は、日本軍の「慰安婦」制度(性奴隷制)について、「戦争犯罪であるだけでなく、人道に対する罪であり、昭和天皇は有罪、日本政府に国家責任がある」という歴史的な判決を下した。日本のメディアがこの法廷の報道に消極的な姿勢を見せる中、NHKは法廷の特集番組を企画、今年1月に放映したが、番組は当初の企画案とは大きく異なり、法廷の価値そのものを貶める内容に改変されていた。例会では、法廷の主催団体の一つ「VAWW-NETジャパン」副代表・西野瑠美子さんが、法廷の意義・内容を紹介したあと、番組がどのように改変されたかについて報告した。
 また例会では、今年3月、大分県聖嶽洞穴をめぐる週刊文春の「捏造疑惑」報道に抗 議して自殺した賀川光夫別府大学名誉教授の遺族が、文春の「疑惑捏造」報道について 緊急発言した。

投稿者 jimporen : 2001年04月09日 00:00