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1999年11月20日

第15回シンポジウム 報道被害をなくし、権力に介入させない・・自主的な報道評議会を

 人権と報道・連絡会主催の第15回人権と報道を考えるシンポジウム「報道被害をなくし、権力に介入させない・・自主的な報道評議会を」が11月20日午後、お茶の水の明治大学13号館南講堂で開かれ、約100人が参加した。大分みどり荘事件の報道被害者・輿掛良一さんが冤罪と報道被害の体験を講演。これを受けて日本弁護士連合会、放送と人権等権利に関する委員会機構(BRO)、新聞労連の代表らが、報道被害をなくす道、報道の自由をめぐる状況、報道評議会設立への課題と展望などを会場の参加者とともに話し合った。討論では、権力介入の動きが急速に強まるなかで、新聞協会にも報道倫理の見直しなど新たな動きが始まっていること、警察情報に依存した報道から市民の人権を守る報道への根本的転換がメディアの最大の課題であることなどが確認された。日弁連、新聞労連ともに報道評議会設立に向け、新聞協会や新聞社幹部への働きかけをいっそう強めることにしており、21世紀を目前にした2000年こそ、市民的基盤を持つ自主的なメディア責任制度を確立する大きな転機に・・との思いを強くする実り多いシンポジウムとなった。

投稿者 jimporen : 1999年11月20日 00:00