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1998年01月12日

第130回 逮捕・捜索令状の重みと報道

人権と報道・連絡会の第130回定例会が1月12日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約30人が参加した。この日のテーマは「逮捕・捜索令状の重みと報道」。日本のマス・メディアは「裁判所が出した令状は重い」として、警察・検察の強制捜査(逮捕・捜索)を「実名報道」の基準にしているが、肝心の令状が警察の言いなりにノーチェックで乱発されているとすれば――。例会では昨年11月に発足した『逮捕・家宅捜索令状110番』事務局の角田富夫さん、明白なアリバイがあるにもかかわらず逮捕令状を更新され続け、時効成立まで「潜行生活」を余儀なくされた御崎直人さん、そして、一連の「オウム真理教つぶし」の中で捏造そのものの容疑と令状による捜索を受け、国家賠償訴訟を起こしたSさんが、逮捕・捜索令状の実態と被害を報告。討論では、でたらめな令状を大義名分に実名犯人視報道を続けて、「公権力発動」監視の責任を放棄したメディアに厳しい批判が出された。

投稿者 jimporen : 1998年01月12日 00:00