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1995年11月20日

第108回 メディアの戦争責任を取材報告

 人権と報道・連絡会の第108回定例会が、11月20日夜、中央大学駿河台記念館で開かれ、約40人が参加。世話人の同志社大学教授・浅野健一さんが今、調査研究に取り組んでいる「大新聞・通信社によるアジア侵略」をテーマに報告した。戦時中、日本の大新聞や通信社が「大本営」報道で侵略戦争を煽り立てたことはよく知られているが、その一方で、アジア各地で日本軍とともに侵略戦争に積極的に加担、現地の新聞社を接収し、記者に虚報を報じさせていたことは、あまり知られていない。浅野さんは昨年から今年にかけて、フィリピン、インドネシア、台湾、マレーシア、シンガポール、韓国を回り、日本軍統治下の新聞社でペンの自由を奪われていた人たちから取材。その結果をもとに、日本のマス・メディアの「もう一つの侵略戦争責任」を問いかけた。

投稿者 jimporen : 1995年11月20日 00:00