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1995年10月16日

第107回 「サリン捜査と図書館」を討論

 人権と報道・連絡会の第107回定例会が、10月16日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは「読書の秘密を犯したサリン捜査」。今年4月、警視庁が「サリン関係図書の閲覧者調査」と称し、国立国会図書館の昨年1月以来の、約53万人分の利用データを押収する「事件」があった。だれが、いつ、どのような本を閲覧したかというプライバシーが安易に警察に渡されたもので、「オウム捜査何でもあり」「今回は例外」の風潮のもと、「利用者の読書の秘密を守る」べき図書館の基本的ルールが破られた。例会では、この問題で国会図書館に抗議し、事実経過の公開を求めてきた「敗戦50年問題連絡会」の天野恵一さんに、国会図書館との交渉で明らかになった問題点、この問題をきちんと伝えないメディアの報道姿勢などを問題提起していただいた。

投稿者 jimporen : 1995年10月16日 00:00