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1995年05月13日

第11回シンポジウム メディア責任制度を日本に

 第11回人権と報道を考えるシンポジウム(主催=人権と報道・連絡会、協賛=新聞労連、現代人文社)が、5月13日午後、明治大学会館で開かれ、約 150人が参加した。連絡会発足10周年を記念して、スウェーデンの元プレスオンブズマン、トシュテン・カーシュさんをお招きした、今年のシンポのテーマは、「メディア責任制度を日本に」。第1部では、カーシュさんが「スウェーデン報道倫理の現在――市民の人権を守り、報道の自由の拡大を」のテーマで講演。第2部パネルディスカッションでは冒頭、松本サリン事件で犯人扱いされた報道被害者・河野義行さんに特別報告していただき、それを受けて、新聞労連副委員長の井口幸久さん(西日本新聞記者)、弁護士の内田剛弘さん、オンブズマン研究家の潮見憲三郎さん、それにカーシュさんの4人が、連絡会世話人・浅野健一さんの司会で討論。報道被害の現状、マス・メディアの構造的問題点、記者のあり方、メディア責任制度実現への課題や展望を話し合った。

投稿者 jimporen : 1995年05月13日 00:00