不戦へのネットワーク 有事法制反対ピースアクション

PAC3の移動、配備中止の申し入れ(2009年3月29日)

浜松基地司令 平本正法様

 ミサイル防衛が発令され、浜松基地から秋田、岩手両県にPAC3部隊の移動が行われます。私たちは今回の移動、展開をただちに中止するよう強く申し入れます。

 今回の移動、展開は北朝鮮の「ミサイル」発射を口実になされています。しかし北朝鮮当局は人工衛星打ち上げと発表し、国際機関にたいしても危険区域と日時の通告を国際的ルールに従って通告しています。

 政府は「飛翔体」などと言いあくまでも「ミサイル」発射としようとしています。

 官房長官は通常は落下することはないので国民に冷静に対処するように求めました。

 冷静に対処していないのは政府―防衛省―自衛隊でしょう。ミサイル防衛を発動するなどというのは冷静さをかいた行動です。矛盾に満ちたものです。

 首都圏にはすでに移動、配備が完了しました。予定の通過コースから遠く離れ、落下することはありえない首都圏にマスコミに公表しながら大々的に配備するのは何故なのでしょうか。

 浜松基地からの移動もフェリーと陸路使うと報道されています。

 移動手段、経路や配備箇所を公表したのでは現実の防衛の役には立たないはずです。

 北朝鮮だけでなく全世界に日米軍の戦争体制を誇示することが第一の目的なのでしょう

 今回のミサイル防衛の発動は米軍と一体となったミサイル防衛システムの世界初の実戦訓練そのものです。

 さらに日本の「有事」=戦争体制構築の大掛かりな訓練と国民動員を図るものです。自治体も巻き込みながらの体制づくりが進められています。ソマリア沖での護衛艦2隻の派兵によって本格的な武力行使を伴う海外派兵の開始にあわせた、日本国内での戦争体制作りが今回のミサイル防衛発動です。

 浜松基地配備の意味も明らかになりました。戦略的な展開を行う部隊の出撃拠点であるということが明らかになったのです。PAC3−ミサイル防衛は戦争を誘発すると訴えてきたことが今回証明されました。

 未曾有の経済危機のなかで職や住居を失う人が次々に生み出されている現在、誰も戦争なんか望んでいません。平和で未来に希望が見えるような人間らしい生活を求めているのです。

 軍拡では平和はつくれないのです。直ちにPAC3移動を中止するよう求めます。

2009年3月29日  パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会

(構成団体)
不戦へのネットワーク
各務原基地へのPAC3の配備の中止を求める会
NO!AWACSの会浜松
戦争をしない・戦争協力もしない三重ネットワーク


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