不戦へのネットワーク 有事法制反対ピースアクション

申し入れ書(2009年2月14日:くるな「欠陥」給油機2.14大行進参加者一同

三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所
所長及び従業員の皆様

 私たちは、名古屋で平和運動を中心に活動している不戦へのネットワークの呼びかけで集まった市民有志です。近年、自衛隊の海外派兵の拡大の中で、それを装備面から保障する軍事生産の拡大に不安を感じ、その中心的企業である貴社三菱重工に私たち市民の不安と疑問の声をお伝えしたいと今回の申し入れに来ました。

 日本は、他国民や自国民の多大な犠牲を強いて終わった64年前の敗戦を絶対的な教訓として、海外派兵をやらない、他国の脅威になるような武器を持たない、武器の輸出をしない、宇宙の軍事利用もしないと一歩一歩その教訓を具体化してきたはずでした。しかし、21世紀に入ってこの10年間、それらが次々と破られる現実を目撃するに及んで、私たちはそれを推進する日本政府や軍事産業に不安と不信感を持たざるを得なくなりました。「防衛のためなら許される」「人道支援のためなら許される」「国益のためなら許される」という理由で今日まで来てしまいました。大きな反対の声が上がらない現状を考えたとき、私たちは生産現場の責任者や従業員の皆さんの市民としての常識と良心に訴えるしかないと考えるようになりました。

 2月12日にマスコミに公開された「H2Bロケット」の巨大さを貴社飛島工場で見る時、宇宙での平和利用の制約が廃止される今、貴社北工場で生産が開始されている新型ミサイルPAC3と一体で考えた時、戦慄を覚えざるを得ません。
 海外派兵の拡大とともに歩むのか、余力のあるうちに絶対的平和産業へと転換するのか、私たちは、教訓に基づき、皆さんが後者の道を選択してくださることを強く要請します。

2009年2月14日

くるな!「欠陥」給油機 2.14大行進 参加者一同


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