不戦へのネットワーク 有事法制反対ピースアクション

航空自衛隊のこれ以上のイラク攻撃加担を中止するよう求める要請書
(2007年2月24日:不戦へのネットワーク)

航空自衛隊小牧基地司令  浮須一郎様
隊員の皆様

 私たち、不戦へのネットワークは、先週17日、小牧基地周辺約7キロの「くるな給油機2・17大行進」を行い、今年度待つにも小牧基地へ配備予定の空中給油機配備反対の意思表示をしました。
 今でさえ、小牧基地からはクウェートに向けC130輸送機3機と隊員約200名が派兵され、イラク国内への物資輸送を行っています。21日の衆議院イラク特別委員会で、赤嶺政賢議員の空自輸送の75%は多国籍軍用であるかとの質問に対し、「主として多国籍軍への支援」と認め、久間防衛相も「国連以外の分野は多国籍軍を運んでいる」と述べました。イラクに2万1千人の兵員を増派し、バグダッドを中心に掃討作戦を展開し、多くのイラク市民を殺戮・傷つけている、その兵員や物資を輸送しているのが航空自衛隊であることを認めたのです。空中給油機が配備されれば、輸送・空中給油と兵站・攻撃両面での機能強化は明らかです。
 イラク攻撃が間違いであり、占領がイラクにこの上ない混乱をもたらしたことはもはや誰の目にも明らかです。ブッシュの名優としてイラク攻撃に参加したイギリスさえも1600人の撤退を発表しています。アメリカ国内でも11月の中間選挙の結果を見るまでもなくブッシュ政権の戦争政策に支持は得られていません。もはや無条件に支持するのに本とオーストラリアのみです。
 更に、21日に米軍ヘリのブラックホークが、十機関銃とロケット弾による攻撃を受けて、バグダッドの北ディヤラ州に墜落するなど、この1カ月で米軍ヘリ8機が攻撃を受けています。最も危険だと言われるバグダッド空港に離発着するC130輸送機が攻撃されないという保障はどこにもありません士、むしろ兵站を担う自衛隊機が狙われるという可能性は非常に高いと言わざるを得ません。
 空自隊員の皆さんは、政府の言うところの「人道復興支援」という任務を行っているのだという認識かもしれませんが、残念なことに実態はまったく違うものです。「日米同盟」のため、アメリカのために皆さんの志が歪められ、危険に晒されています。航空自衛隊員を無駄な危機に晒す派兵を即時中止すべき、と基地司令は上申してください。

 2月20日、来日したアメリカの「影の大統領」と言われるチェイニー副大統領との会談で、安倍首相派今後も航空自衛隊の派遣などでアメリカのイラク政策を支持していくことを確認しました。7月に期限が切れるイラク特措法を「改正」して更に2年間の延長をする、との報道もあります。テロ特措法での任務、日常的な訓練など、小牧基地隊員の皆さんへの過重な負担が更に2年も続くと言うことです。その結果が16日に起きたC130輸送機の滑走路上での立ち往生という事態ではないでしょうか。この自己のため名古屋空港への着陸を予定していたジェイエアの3便が中部空港へ着陸し、この事態にたいして再発防止を防ぐための申し入れを周辺市町村は行っています。本来、県民のための空港として機能するはずの名古屋空港の滑走路が、自衛隊機の故障のために使用できないなどあってはならないことです。

 中東情勢は、アメリカのイラン攻撃計画が明らかになるなど、イラクにとどまらず中東全体の危機、更には世界戦争の危機まで公然といわれています。米軍再編強化や集団的自衛権行使容認、武器輸出の緩和、9条改憲への明確な意思表示など、戦争をするための国内基盤を準備する動きがますます加速化する中で、無条件でアメリカに追随する姿勢は非常に危険です。
 その流れを止めるためにも、自衛隊のイラクからの全面撤退は急務のことです。イラクで航空自衛隊の運んだ兵士や物資・武器などで多くのイラクの人たちが殺され、傷つけられていると言うことを肝に銘じ、今こそ自衛隊はイラクから完全撤退をするように意見具申をしてください。

2007年2月24日  不戦へのネットワーク


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