小牧基地拡張に反対します


周辺住民のみなさんへ

 私たちは平和や人権のために活動している『不戦へのネットワーク』という市民グループです。「地域でできる戦争非協力」を合い言葉に、戦争につながる動きに反対して集会や街頭情宣など地域にねざしたさまざまな取り組みをしています。今年1月からすでに3回にわたって基地周辺住民のみなさまに、小牧基地拡張に反対するチラシをお届けしています。

C130輸送機の事故が続いています

 小牧基地には、航空自衛隊最大の輸送機C130が16機配備されています。燃料満タンで9トンの荷物を積んで名古屋からハワイまで行くことができます。舗装されていない滑走路でも離着陸できます。後方の兵站基地と前線基地を結ぶ任務を負い、今もテロ対策の名目で米軍の物資輸送に携わっています。
 小牧基地はC130輸送機の海外派兵の拠点です。

 このC130輸送機が今年に入ってからもう3回も事故を起こしています。騒音や墜落の危険性にさらされて生活している周辺のみなさんにとっては、他人事ではないと思います。地元2市1町(小牧市、春日井市、豊山町)は、何度も基地に対して再発防止の申し入れを行っていますが、自衛隊は事故の報告はしても原因不明のまま訓練だけは再開しています。住民軽視もはなはだしいと思います。
 自衛隊は本当に私たちを守っていることになるのでしょうか。

小牧基地の基地機能拡充が問題

 2月末県議会で神田県知事は、名古屋空港の設置管理権を自衛隊が持つことに反対の表明をしました。あくまで基地拡張に反対する地元2市1町(小牧市、春日井市、豊山町)の重なる働きかけがあったせいでしょう。しかし、まだ地域振興や管制権など多くの問題が残されたままです。

 また防衛庁は「基地を拡張しない」(01,6,6)と言い、「基地は今まで通り」と答えていますが、F4戦闘機12機保管の格納庫を新設したり、隣接する日本最大の軍需産業・三菱重工が用地買収するといううわさもあり、基地機能の拡充が大問題です。有事立法との関連からいって「今まで通り」ですむのでしょうか。

 4月17日政府が国会に提出した「有事法制関連3法案」は有事に際して自衛隊の軍事行動を円滑にするだけでなく、国民にそれへの協力義務を課すもので直接私たち自身の権利が危なくなるのです。ことに基地周辺住民が自衛隊出動の影響を受けないでいることは不可能でしょう。
 沖縄や本土の米軍基地だけでなく、自衛隊基地もまた攻撃目標となることはさけられません。

地域の安全は私たちの手で作りましょう!

私たちは「有事」でなく「無事」を望んでいます。
私たちの安全は私たちが守り、私たちの手で作り上げるものです。
名古屋空港の跡地が地域振興につながり、平和利用されることを心から願っています。
足もとから「基地拡張に反対!」の声をあげ、戦争につながるものにNO!と言いましょう。

不戦へのネットワーク 


今年に入ってからのC130輸送機トラブル

2002年1月24日 C130輸送機、車輪のカバートラブルで緊急着陸 1月25日、春日井市・小牧市・豊山町は小牧基地に原因の究明説きたい整備の徹底を申し入れ。同日小牧市・春日井市は再発防止の徹底を基地に申し入れ。
2002年3月4日 千歳空港に向かったC130輸送機、点検機材を落下。翌日、滑走路わき芝生で機材発見 3月5日、豊山町、再発防止の徹底を基地に申し入れ。
2002年4月2日 訓練飛行中のC130輸送機、油圧系統故障で緊急着陸。滑走路にオイル漏れで40分間滑走路閉鎖。 春日井・小牧両市議会、春日井市飛行場周辺対策市民協議会は、基地司令に原因究明と再発防止申し入れ。豊山町も同様の申し入れ。

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