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まぐまぐ メールマガジン 週刊『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』
再録版 Vol.18 2004.01.15 |
| [20040115]古代アフリカ・エジプト史への疑惑Vol.18 木村書店Web公開シリーズ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.18 2004.01.15 ━━ ■■■『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』■■■ 近代ヨーロッパ系学者による“古代史偽造”に真向から挑戦! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 等幅フォントで御覧下さい。 出典:木村愛二の同名著書(1974年・鷹書房) ●叉∞叉∞叉∞叉∞叉●叉∞叉∞叉∞叉∞叉●叉∞叉∞叉∞叉∞叉● ┏┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┓ ┫ 第二章:ヤムのふるさと ┣ ┗┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┛ ◆(第2章−8)ふたたび異常乾燥期 ◆ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 結論から先にいっておくと、わたしは、アフリカ大陸の異常乾燥期、紀 元前1万年から8000年の間に、熱帯降雨林(水源湖地帯を含む)に逃げ場 を求めた人々が、農業を発明するための最大の必然性を持っていたと考え る。 異常乾燥期と農業の発明とを結びつける考え方自体は、別に新しいもの ではない。 すでに1930年代、オリエントに農業文化の起源を想定した学者たちは、 その契機を、気候の変化に求めていた。イギリス人のチャイルドは、その 代表者のひとりであった。彼は、ヴュルム氷期の終り(紀元前約1万年〜 8000年)に、オリエント一帯が、急速に乾燥化したと考えた。そして、当 時の人類集団が、青々とした草原地帯から、オアシス(河川流域を含む) 周辺に追いこまれたと想定した。 オアシス周辺で、人間と動物、植物の、一種の共存関係が成立し、そこ で、大麦、小麦の栽培、山羊、羊の飼育か、一拠にはじめられたというの が、チャイルドの考え方であった。 ところが、その後の研発で、この想定は困難になり、すて去られた。 まず、地質学上の研究から、この時期にオリエントでは、急激な乾燥化 はおこらなかったという証明がなされた。つぎに、考古学上の発掘がすす み、オリエントの初期の農耕は、オアシス周辺ではなく、山間、山麓地帯 ではじめられたという結論がでてきた。 最近のオリエント起源説では、この結果、チャイルドが「農業革命」と 名づけたような、劇的な変革を主張しなくなった。農業起源の合理的な説 明はなされず、進取的な気性のものがはじめたという考えさえだされはじ めた。 しかし、こういう安易な考え方は、学問的方法の堕落につながる。わた しは、チャイルドの発想の基本は、正しかったのだと思う。 チャイルドは、自然環境の変化による必然的な文化段階の発展を重視し た。それは、当時抬頭していたナチズム・ファシズムの思想体系への、ひ とつの反論でもあった。彼は、若干の「北方系」優秀人種の指導能力によ って、文化・文明の発展を説明しようとする傾向に反対した。現在、ナチ ズムは別の形で、たとえば、アパルトヘイトの思想として、いまだに生き のびている。この時期に、合埋的な説明方法を放棄して、「進取的な気性」 を持ちだす傾向がでてきたのは、やはり偶然とは思えない。日本の学者が、 この傾向に追随的であるのは、まことに残念である。 紀元前1万年から8000年という期間に、急激な乾燥期を経験したのは、 すでに紹介したように、アフリカ大陸であった。とくに高原地帯がひどか ったであろうし、現在のサバンナも、砂漠と化していたにちがいない。実 際に、同じ現象が最近数年間もつづいており、各地に惨害をもたらしてい る。新聞報道によれば、西アフリカだけで、1973年の1年間、家畜総数の 4分の1、 350万頭が、水不足や餓死で失われたらしい。そして現在も、 人々は、やせおとろえた家畜の群をひきいて、河川流域、湖水の沿岸、熱 帯降雨林地帯へと、避難の旅をつづけている。 わたしにとっては、チャイルドの方法論を、アフリカ大陸に当てはめて みる学者が、まったく見当らないことの方が、「現代の謎」である。 また、異常乾燥期の気象的条件は、アフリカ大陸の地理的条件と重なり 合う。つぎの地図をみていただきたい。 http://www.jca.apc.org/‾altmedka/afric-j.gif 異常乾燥異常乾 この辺?→ 異常乾燥異常乾燥異 異常乾燥異常乾燥異常乾燥 異常乾燥異常乾燥異常乾燥 ←どの辺?\(◎o◎)/! 異常乾燥異常乾燥 異常乾燥異常 異常乾燥異常 異常乾燥 異常乾燥 この辺?→ 異常 現在のサバンナ地帯までが沙漠化すると、熱帯降雨林と中央アフリカの 大湖水地帯は、ほぼ完全に、沙漠と大西洋とによって包囲されてしまう。 ナイル河をくだれば、長旅の末に、地中海方面にぬけることはできる。し かし、この脱出を試みたものは、比較的少数の漁撈民だけだったにちがい ない。 このような自然環境の特異性は、他の大陸ではみられない。また、現在 の熱帯降雨林と、大湖水地帯にも、相当な変化はあっただろうが、このあ たりに、アフリカ大陸全体の住民が密集してきたことは、だれしも認めざ るをえないだろう。 では、当時のアフリカ大陸の住民は、どんな状態にあったのであろうか。 次回配信は、第2章−9「狩猟者たち」です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ ワールドフォーラム 1月例会のご案内 ■□■□■ http://www.worldforum.jp/ 講┃師┃天┃木┃直┃人┃氏┃に┃決┃定┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 前駐レバノン日本国特命全権大使 「小泉イラク外交徹底批判 と 犠牲 奥大使・井上一等書記官殺害事件 ―自衛隊のイラク派兵を前に日本外交のあり方を問う―」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■このメールマガジンは、『まぐまぐ!』発行システムを利用しています。 http://www.mag2.com/ 配信中止 http://www.mag2.com/m/0000117236.htm ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■制作・発行■ 木村書店・木村愛二 mailto:altmedka@jca.apc.org (ご案内) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/shoten-afmag.html (木村書店) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/hanbai.html (憎まれ愚痴) http://www.jca.apc.org/‾altmedka/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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