秘書の小部屋
2005.1

  間抜けなニワトリ   

秘書ドリだっち

2005年1月31日(月)晴れ

編集長は本日も裁判にお出かけしました・・・

2005年1月30日(日)晴れ

人生にお疲れの秘書は今日は寝て曜日です。なのに今日もまた電話で叩き起こして下さる某人。いつになったら秘書は救われるのでしょう。

2005年1月29日(土)晴れ

秘書はお友達と遅ればせの新年会をいたしました。楽しかったです。

2005年1月28日(金)晴れ

秘書の若かりし頃のあだ名は「チビ太」でした。赤塚不二夫氏の漫画に出てくるあの2頭身ガキです。花の乙女に斯様な呼び名をつけたのは当時付き合っていた男でした。小さくて雑草のようにたくましいから、という理由は誉められてるんだかけなされてるんだか分かりませんでした。秘書はその男を「おいちゃん」と呼ぶことにしました。同じく赤塚漫画にでてくる、気障で出っ歯な「イヤミのオジさん」のことです。

傍から見れば美男美女のお似合いカップルが、「チビ太」「おいちゃん」と呼び合うのは、どう考えてもまともな光景ではありませんが、当人同士も外見とは裏腹のギャグ体質で、普通に会話していても周囲には漫才をやっているように思われていました。一生のうちで一番面白い時期だったかもしれません。

夜の巷をふらつきましては喫茶店のしゃれた灰皿を引っ張ってきましたし、オープンしたばかりの銀座某ホテルでも素敵な灰皿を引っ張ってきました。店員が怒り出す程値切り倒して高級スピーカーを買ったのも銀座近くの店でした。二人で笑い転げながら電車を乗り継いでお家まで担いで帰りましたっけ。ビリヤードを教えてくれましたっけ。海岸近くの古い店で、客船で使っていたカットガラスの上等なグラス類を見つけて、お店の人が価値を分かっていないのをいいことに二束三文で買ったりもしました。示し合わせてずる休みもしましたっけ。

輝くような日々がまだまだ永遠に続きそうに見えていた頃の話です。

その男の前にもその男の後にもいろんな男と出会いましたが、なぜか思い出されるのは、その男のことばかりです。きっと一番好きだったのでしょう。好きなのに何故別れた・・・

それはですね、この男が嘘つきだったからです。返すと言った金を返さないのは、まあ、いろいろあるから仕方ない。迎えに行くからと言っていたから、他の人のお誘いを断って待っていたのに、来ねえんだよッ。夜遊びが過ぎるもんで電車の中で爆睡して乗り越して終点まで行っちまったなんてシャレにならねえよっ。

でも、そんなことは些細なことでした。基本的な部分が大嘘でした。

「離婚して君と一緒になるから、少しだけ待って」

だってえ。こんな絵に描いたような大嘘をよくもまあ信じたもんです。ほんとにボケだよ秘書は。古典的なセリフじゃございませんか。

そんなに都合良くコトは運ばない、と分かっていながら信じたかったんです。人の心は倫理観だけで律するはできません。

突然こんなことを思い出したのは、コオロギさんの事件があったからでした。加えて、編集長が正月に孫に会って以来、社内がノスタルジックムードになっているからです。編集長は遠い目をして子供時代の思い出を語ります。何度も同じ話を聞かされるのは拷問です。

2005年1月27日(木)曇り

歩道を歩いていたら、ぷっぷっぷっ、と音がします。秘書が屁子機女になったわけではありません。音は、傍らの車道をそろそろ運行する路線バスからでした。

はて、面妖な。

バスはなおも、ぷっぷっぷっ、とやりながら進行して行きます。じっと見つめるもので、運転手と目が合います。折悪しく機嫌の悪かった秘書は、(運ちゃん、秘書がいい女だからって、気安くぷっぷっするんじゃない)と胸のうちで毒づきます。

しかし、なおもぷっぷっやる路線バス。

(何事だよっ)

と、そこではっと気が付く秘書。路線バスは、信号無視をして交差点を通過していたのでした。渋滞してるもんで通行途中で信号が赤になっちゃって参ったなあ、なんて生易しいもんじゃありません。ちょうど車が来ないから渡っちゃお、と秘書がよくするズルッコを、この路線バスは白昼堂々とやってのけていたのです。ぷっぷっぷっは、自分の側の信号が青だからって確認もしないで突っ込んでくるよなアホ車がいたらマズい、と、それなりに気を使ってのようでしたが、姑息。

薄青い車体の○武バスの運転手さんよ、いくら親玉の王国がこけたからって、運転モラルまで崩壊させんでもいいだろうに。しかも、一つ先の交差点は新築なった警察署の角だよ。あなた様の身の上に何があったか知りませんが、運転手さん、破滅への道をまっしぐらは止めた方がいいです。人生を棒に振ったってちっとも面白くありません。秘書なんぞは振り切れちゃって360度回って元に戻って参りました。平凡な人生はしみじみと味わい深いものです。なんのこっちゃ。

2005年1月26日(水)曇り(雪になるって・・・)

歩道を歩いていたら向こうから人が来るので左に寄りました。すると、後ろからオバ(ア)ちゃんが頭のてっぺんから出るような声をあげました。

「まあ、私が歩いているのに邪魔をする」

オバ(ア)様よ、秘書は後ろに目がついてはおりませぬ。幅寄せした無法ダンプみたいに言わないで下さいまし。気配で気付け? 傍らの車道は往来激しく物音はかき消されています。一言声を掛けて下さればよろしいものを。

オバ(ア)様はぷりぷりしながら、秘書を追い抜き、前行く人も体をねじ込むように追い抜き、対向する人は体当たりしそうな勢いでかき分け、せかせかと消えてゆきます。

そんなに急いでどこへ行くのでしょう。思うに、バアさん、あんた心がけが悪い。余裕を持って行動しなされ。15分かかると思ったら、20分前に出て来なされ。そんなせかせか体質だと長生き出来ませぬぞ、と思いつつ気が付く秘書。

このバアさん、充分長生きしてます。この位の根性がないと、かくしゃくとしていられぬのでしょう。よぼよぼした年寄りになりそうな秘書は、このバアさんに敬意を払おうと思いました。

秘書は内職が忙しいのに、編集長が通信を乱発して、ホームページに入れといてね、と気楽に仰せつけます。NHK問題が急に盛り上がってきて、編集長は実に楽しそうです。電話を握りしめてあちこち連絡しては、さらに焚き付けています。忙しくてかなわん、と編集長はおっしゃいますが、自ら蒔いた種ではありませぬか。豊作でおよろしいこと。嬉しそうに秘書の前に泣き言を並べるあなた様の姿が素敵すぎて秘書は鶏冠がケバ立ちそうです。

2005年1月25日(火)晴れ

秘書は先日髪を切ってカッパになりました。よせばいいのに自分で鋏をもってチョッキンした報いです。過ぎてしまったことをあれこれ言っても仕方ありません。前向きに考えることにしましょう。

後ろに束ねて付け根を切ったものですから、束ねた髪が残りました。筆のように見えなくもありません。何気なくつまんでキーボードをさっさっ。使えます。

同居人の後ろに回って、穂先でそーっと首筋を撫でたら、えらい剣幕で怒られました。そんな気味の悪いものを振り回すなっ、だって。なんと失礼な。この物体はただの筆ではございません。恐れ多くも元秘書たる物体でございますぞ。

だから気持わるいんだよっ、とはたかれる秘書。遺骨が無くて、爪と髪がはいっているのと同じだろ、って。人体を離れれば部分死体なのだそうです。言われてみれば、転げ落ちた小指の先っぽなんぞは元持ち主には医者に駆け込んでくっつけてもらいたくも、他人には見たくもない代物です。

反省。

さて、テレビをつけながらお掃除していた秘書は、変なニュースを耳にしました。コオロギさんの死体が見つかって、死因は首を絞められたことだそうです。ふーん、犯人は青大将か雷ミミズか殿様バッタか、と考えてしまう秘書。不謹慎です。

殺害されたのは、32歳の女性。犯人は付き合っていた37歳の男。32歳には50歳の夫がいて、3歳の娘もいる。夫のインタビューがテレビで流れていました。

「なにも殺さんでもいいじゃないか」

ニュースの伝えるところはしばしば嘘がありますゆえ断定はいたしかねますが、俗にいうなら、32歳は不倫をいたしたのでしょう。夫と妻の大きな年齢差。37歳に惹かれて付き合って、バッグ買ってと言ったばかりにヒモで絞められ殺されてゴミのように捨てられて。

この夫、テレビのインタビューの姿が本心なら、妻が不倫相手から命からがら逃げ出して来たなら、きっと許したでしょう。前を向いて生きようとしたでしょう。でも、妻は夫の愛に申し訳ないと思いつつも心の隙間を埋められなくてまた不倫を繰り返したかもしれません。あるいは夫は、許したい気持と許せない心の間で苦しみ妻を責めたかもしれません。どちらにしても、妻が生きていたならの話です。死んでしまえばその先はありません。不倫相手には邪魔になった女性は、3歳の娘には他に代わるもののない母親です。

ご冥福を祈ります。

2005年1月24日(月)晴れ

土日を世間並みに休んだバチが当たったのか、あれこれ忙しいです。

先週末に、メビウス用の代替格安メモリを探し出して注文して一段落、と思っておりましたら、メーカーさんからメールを頂いて、「クレジットカード会社から承認が降りなかったので云々・・・」

ぎえ、秘書は何をしたのでしょう。悪いことはしておりません。さては、データを打ち込み間違えた? この秘書がそんなボケミスをした? 

ちょいとしたショックですが、気を取り直して、代引きで送って下さいと連絡して一件落着。

なのですが、送信済みメールを読み返して思わず(このボケッ!)。代引きの代わりに「着払いで」と書き送っていました。先様が有り難くも「代引き」と解釈して、発送手続きを取ってくださったのでした。ああ、なんたるちあ、サンタルチア(年がバレる)

2005年1月23日(日)雨(雪だったりして)

本日も電話で秘書を叩き起こして下さる某人。受話器を取り上げた瞬間、「あ、今日は月曜じゃなかったか」ですって。

秘書がずる休みをしていると思って、説教爆弾を落とそうと思ったんでしょう、この×××××はっ。

むかっ、と爆発しかけたせいで、すっかり眠気がとんでしまいました。あー、気分悪い。ふと鏡をみれば、我ながら逃げ出したくなるような凶悪なご面相があります。これはいけません。笑って笑って、と口を左右に目一杯引き延ばせば、顔がますます引きつれます。

(大分来ているな)と呟く秘書。(何が来るのか、とはこういう時聞くものじゃありません。)

気分を変えませう。何をしませう。そうだ髪を切りませう。

ベリーショートが大好きだったのですが、美容院に行くのが面倒くさくなり、ほったらかしにすること約1年。修行から脱落した坊主のような頭はいつの間にか、後ろで結んでもまだその先が腰の抜けた箒のような長さになっておりました。ここまで伸ばすと切るのが惜しい。前髪だけ切ろうっと。

まっすぐ一文字にチョッキンして見ました。あら、可愛い。後ろもちょこっと切ってみましょう。あれ、右が長いな・・・中略後略・・・

カッパが出来上がっておりました。てっぺんがすうすうして、お水を絶やさないように気をつけなくっちゃ・・・違う、おカッパです。サザエさんちのワカメちゃんみたいな。なんでこんなことになったのでしょう。でも、ま、可愛いからいいか。

2005年1月22日(土)曇り?

眠たい秘書をまた電話で起こして下さる某人。メビがどうかしたって?(また変なとこ触ったんでしょう) 

ファイルを叩いても開かないよっ、てったって、アプリケーションから開きんさい。ぶちぶちぶち・・・

本日は寝てよう日だったのに、中途半端に起きてしまいました。かくなる上はお仕事に励みませう、なんて考えたくもありません。同居人が吉祥寺に行くというんで靴底のガムみたいにくっつきます。なんか買ってくれるかも。

と、下心丸出しだったのが災いしたのか、さんざっぱら振り回された挙げ句、じゃこれから出かけるから買ったもの持って帰ってよ、で、置き去りにされました。

ぐあーん。さて、どうしましょ。買ってくれるなら下駄でも水着でも着ぐるみでも試着しますが、自分の金出すなら、とりあえず何もいらん。お腹すいたけど、外食は高いだけだ、お家に帰ってうどんでも作ろっと。(侘しいぞ)

来る時は同居人のカードを使ってバスに乗って来ましたが、帰りは当然歩きます。荷物を背負って、てこてこするのは健康にいいんです。ふん。

実は歩いての帰り道に、先日90円でカルト雑誌を買った古本屋があります。と言っても、バッタもんばかり売っている店ではありません。店内にはそれなりのお高い本がずらり。秘書はもっぱら店の外の道路っ端に、どうでもいいようにぽつんと置かれている処分品の棚を物色するのです。

古びた棚の風情はどうみても(持ってけドロボー)ですが、金払わないで持っていったら、監視カメラ流行りの昨今、すぐ手が後ろに回るでしょう。新聞沙汰になるかもしれません。(憎まれ愚痴社の秘書、100円の古書を万引き)だとか。しかも引っ張って行った本は「図解よく分かる手相」だとか「おかずになるフルーツ料理」だとか。情けない・・・

あらぬシミュレーションをしてしまいました。各種欲求不満のようです。お許し下さいまし。

さて、本日もカルト(オタク)雑誌を探したのですが、そうそうあるものではありません。手ぶらで帰るのは悔しいので、「路上観察学入門」(赤瀬川源平センセの本)、「フォトショップで作るロゴタイプ」(対象フォトショップのバージョンが少し古いだけ。役に立ちそう)を計200円で買いました。心が少し満たされました。

2005年1月21日(金)晴れ

どおも・・・ 

ご無沙汰いたしました。Windowsパソコンと一緒にプッツンしておりました。どうにもこうにもいけなくなって、全部引っこ抜いていれ直して・・・ えーん、内職データがどっかいっちまっただよぉ・・・

と、そこで嬉しそうにニヤリとしたお方、素敵な性格をしておられます。善良そうに何食わぬ顔して、他人を食い物にするんでしょう。あー、やだやだ・・・

なーんて、そういう間抜けを毎度秘書がすると思いますか。あわや大惨事のニアミスをしたけれど、秘書もパソコンも健在です。

どうにもこうにも具合が悪かったのは事実です。パソコンを立ち上げると、メモリクリーナーのモニタは使えねえだよ、という主旨の英文警告がバッテンマーク付きで毎度真っ先に現れますし、警告に逆らってメモリクリーナーのモニター画面を表示しようとするといきなり画面が真っ黒にプッツンします。ならば、OS付属のリソースメーターを表示しようと試みれば、一瞬にして禁断のブルースクリーン(Windowsパソコンの非常事態)。

このまま放っておけませぬ。

じーっと画面を睨んでいた秘書は(レジストリの再構成をやってみよう)と思い立ちました。さくさくツールにそういう項目があって、簡単そうだったからです。えいっとボタンをワンクリックでさくさくと・・・

え? 起動ディスクを用意しとけですって? 先日作ったあれでいいんだろな。いくぞっ。

よそ見していた間にあっという間に再構成されていました。再起動すればよろし、と。

おかしいな、立ち上がらないよ。ぎえっ。起動ディスクを突っ込んでなかったからか。入れてみよう。おおっ、なんだか動いているぞ。げっ、全部英語じゃないか。1~4までのどれかを選択しろと言ってるらし。なにがどうだか、わかんねえよっ。えーと、既定は1ですか。たいてい既定を選べば間違いなしだっていうよな。1行くぞっ。え? 英語が延々と続くよ。

眺めているうちにやっと日本語が現れて、キーボードのタイプを判定するからキーを叩け云々で、やっと日本語の説明文が出て来ました。日本語には間違いないけれど、意味不明で何をやっていいんだかわからねえよっ。セーフモードでしか立ち上がらない時は、とか、別ディスクにシステムをインストールするには、とか、リカバリするには、とか、全部お呼びじゃない。

しばしパソコンの前で凍りついていましたが、ここは素直にさくさくツールのマニュアルを見ることにします。始めからそうすればよかったじゃないか、などと言わないで下さいまし。

さくさくツールは秘書がお小遣いで買った私物です。会社に持ち込んでインストールした後は、編集長の社内ブラックホールに吸い込まれて所在不明にならないように、大事にお家に持って帰ってしまってあるのです。

急いでお家に駆け戻る秘書。こういう時ばかりは歩いて通える範囲に会社があることをしみじみ感謝します。

さて、マニュアルを広げてみると、起動ディスクを入れる必要はなくって、単に再起動して待っていればいいんだそうです。

それはわかったけれど、この起動ディスクはどうやって終了させればいいの? さっぱり意味プーの日本語を「読書百遍意自ずから通ず」の教えに従い、何度も読み返します。何度読んでも分からんものは分からん。

さくさくツールのマニュアルをつらつら眺めるに、“レジストリの再構成を元に戻す”というページがあるです。せっかくやったものを元に戻す気はござらんが、そこに“終わったら起動ディスクを抜いて再起動する”とあります。なんだ、抜いてしまえばいいのか。Windowsの場合は、アクセスランプがついていなければ、FDを抜いていいんです。Macでこれをやると、パソコンにえらいこと怒られて事態によってはデータが消滅します。

FDを引っこ抜いて、電源ボタンをブチッと押します。ぷしゅ~とパンクするような音を残して終了。

1、2・・・、と10まで数えてスイッチオン。異常終了したので、とシステムスキャンが立ち上がってぶつくさ言っておりましたが、結論、パソコンはとっても快調です。

幸せを噛み締めながら、渋茶をすすっておりましたら、編集長がニコやかに近づいてきました。絶対、下心があるざんす。果たせるかな開口一番、

「メビ(編集長が時々使うWindowsパソコン。秘書が使う時には問題ないのに、編集長が触れると、必ずおかしくなる)もメモリを増やせるのかな」

「増やせます」はこの場合正しい返事ではありません。正答は「増やします」。

ぐあーっ、メビウスの純正メモリは4万もするだに、格安の代替品を探さにゃならんじゃないかっ。探すの大変なんだよっ。

2005年1月18日(火)晴れ

やっぱ、Windowsパソコンが調子悪いです。

アウトルックエクスプレスの受信トレイが開かない所から始まりました。システムリソースが極端に不足してるらしいです。あの巨大メール受信時に異常終了しつつ半端に受信すること数回。しょうもない巨大ファイルが積み重なったのでした。

ならば、巨大メールをゴミ箱に叩き込んでしまえばいい、と思うも受信トレイが開かないんだよ~ぉ。しかも、メールソフトを立ち上げる度に受信する設定になっているので、どんどんサイズが膨れ上がっていくう~。

ならばエクスプローラーを立ち上げてファイルの在処を突き止めて削除しようと思いつきましたが、えーん、どこにあるかわからないよ~。

試行錯誤を繰り返してやっと受信トレイなるファイルの在処を突き止めましたが、その中身はやはりメールソフトでないと開けない。う~ん、うん、うん、と唸っているとナニが出そうな気分になって、これはいけません。

ここは一つ、思い切ってすぱっと受信トレイごと捨てちゃいましょ。メールソフトが二度と使えなくなったら、再インストールすればいいんです。やるぞっ。

あれ?

秘書は一つの発見をしました。受信トレイは捨てると即座に生えてくるんですね。新規に作った覚えもないのに、すっからかんの受信トレイが出来上がってました。めでたしめでたし、でもないんですけど、取り敢えず一件落着。開かなくなった受信トレイには他にも一杯未処理メールが入っていたんですけれど、まっいいか、ほとんどが編集長からの何が言いたいか分からない(直接聞いた方が早い)業務連絡メールだもの。

メールソフトは使えるようになったものの、なんか調子悪いで。Dディスクが開かない(応答無し)とか、今までは無かったぞい。壊れかかってるらし。どうしませう。

で、WindowsMEのシステム復元をしようと考えている秘書。この便利な機能は過去数回試みて成功した試しがなく、いつもシステムをおシャカにしては中身をすべて引っこ抜き再インストールするはめに陥っていたのでした。システムの復元とは役に立たない機能である、と秘書が認識するようになった頃、マイクロソフトより、「システムの復元機能には問題があるからこの修正プログラムをインストールするように」と有り難いご通知を頂いたのでした。

遅いよっ。

しかし他に方法なし。再度試してみるべく、ファイルのバックアップをしております。もう30分もバックアップ作業が続いております。なんだか嫌な予感がします。

2005年1月17日(月)晴れ

阪神・淡路大震災から10年が経ちました。黙祷。

編集長がこの世に出現してからン十ン年が経ちました。黙・・、もとい、慶祝。

さて、本日秘書@田舎は、お寺に行って百か日の相談をし、登記所に行って謄本を取り名義変更の仕方を探り、市役所に行って固定資産の評価証明書を取り古い戸籍を取り、と大忙しです。東京なら交通網が発達しております故、電車とバスを乗り継げば目的地に達することが出来ますが、秘書の田舎@地方都市は公共交通壊滅の車社会です。仕方なくタクシーを呼んで移動します。近頃はすっかり呼び出しタクシーのお得意さんでして、名前を言うだけで玄関まで来てくれます。有り難いやら情けないやら。

で、登記所に行って感じたこと。いつの間にやら、登記の仕方が変わっておりました。謄本といえば昔は薬品臭い青いコピーでしたが、今はコンピューター打ち出しですな。当たり前ですがな。

そう言えば、コンピューター社会移行初期には、各お役所に出す書類を和文タイプで印字していた名残がそうとう残っておりまして、ぺらぺらの向こうが透けて見える紙に、絶滅しかかってやってくれる人のいない和文タイプの代わりにワープロで文字を打ち込んでくれ、という、ほぼ無理難題といえる仕事が持ち込まれて、四苦八苦して仕上げましたっけ。今思い出しても苛つく仕事でしたっけ。いつまでこんなアホ臭い仕事をお役所は要求するんだ、と思いましたっけ。

手元ののっぺりした謄本をつくづく眺めると感慨がじわじわにじんできます。謄本の中身も、「縄延び」が当たり前だった時代の実勢とかけ離れたいい加減な測量面積ではなく、きちっと計り直した面積に変わっていました。

時代は変わったのですね。秘書はいつの間にか取り残されていたのですね。ああ、時代が駆け抜けてゆく・・・

と、アホなロマンに浸っていても相続登記は出来ません。まずは職員の方から「ご自分でやるのは難しいですよ」と有り難い忠告を頂きつつ雛型をせしめて出直しです。受付のお姉さん、秘書は今後何回も通って来ますきに顔覚えといてんか。

市役所では、必要な戸籍を貰うついでに、ご先祖様を調べたいから、遡れるところまで遡って取ってんか、とお頼みもうしましたらば、「へい、合点で」と調子良く引き受けて下さいましたが、3代先の明治時代でチョン。古いのは保存していないようですが、コンピュータ化の現代、保管する場所に困ることはありますまい。お役所は古い記録を積極的に保存すべきですぞ。

とりあえず、本日は資料収集をいたしました。これから東京さ帰って書類を作りますだに。

(帰りの電車もやっぱりゲロッピになる秘書。人生お疲れだ・・・)

2005年1月16日(日)雨

秘書@田舎。

朝、目覚ましを掛け忘れていてガバッと起きたら、あれれ、田舎行きの電車の時間が迫っているよ、と慌てたのが災いしたのか、久しぶりにゲロッピ変身。電車の揺れが実に心地悪いです。頼みの血糖値上昇氷砂糖は全くの役立たずでして、下車するや駅ビルに駆け込んでさる個室に籠城する仕儀と相成りました。

ふーっ。個室の壁を眺めながら、ゲロッピになると何故かお腹の具合も悪くなるという人体異物排出メカニズムの不思議をつくづく思う秘書。しかし、出るものが出てしまえばたちまち元気になって、昼飯時に実家にたどり着くや御飯をお代わりしてモリモリ3杯頂く秘書(吸収し損ねた分まで食べなくっちゃ)。人体ってほんと不思議です。

秘書は明日の月曜日、田舎のお役所回りをします。相続による不動産の名義変更を自分でしちゃおう、という算段なのですが、はて、どうなることやら。

2005年1月15日(土)雨、予報では雪

今日も秘書は内職に追われています。例の、パブリッシャーだのパワーポイントだのエクセルだのがてんこ盛りの、およそDTP向きではないファイルで印刷用版下を作るあれです。イライラしてやっているうちに段々気が立ってきて、後ろから触られようものなら振り向きざまに鉄砲をぶっ放そうかというこういう時に、ヤツは現れるのです。

(1月17日にロフトプラスワンにお出かけするのだけど)「せっかくだから宣伝しなきゃ。今月の講演予定を入れてチラシを作ってね。忙しくて原稿作れないから、やっといてね。ボク、昼寝するから」

・・・・・

あんたの頭の中身を誰が知るかっ、と秘書は口答えをしたいです。しかし、それは不毛のリアクションである、と長年の経験がそっと囁きます。秘書は長いものには巻かれる主義です。臭いものには蓋をし、重いものは宅配を頼み、太いものは二つ三つに割ってストーブに焼べて、と身過ぎ世過ぎをして今日まで生きながらえてきました。斯様な些細な事物で大立ち回りを演じたくはありませぬ。適当に作ってやるわい・・・(この場合“適当に”とは“適切に”の意味ではなく、俗に“テキトーに”と言う方です。)

それにしても、あ~っ、苛つく。

実は昨日、巨大メールが送られて来まして、Windowsパソコンが少々具合悪いです。悪意あるウィルスとかじゃなくって、善意溢れる親切メールなのですが、悪気がない分始末が悪い。受信中のメールサイズ42.8MBという表示に驚いていたら、それは序の口、後からも送られて来て計72.8MBだそうです。受信できましぇ~ん。パソコンが壊れちまうで~。

プロバイダーに電話して、ホームページにアクセスして、未受信巨大メールを削除する方法を教えて貰いましたが、何度もメールソフトが異常終了したせいか、メモリクリーナーが壊れてしまったらしいよっ。再インストールするだよっ。あ~っ、頭のてっぺんがじりじりするっ。

本日中に納品するお仕事は、編集の済んだワードファイルをPDFにして写真を抽出するんですが、もともとお客さんからきたファイルがですね、デジカメの生データをべたべた貼り込んであるものですから、重すぎです。一発でできゃしません。支給された段階で、生データを1枚ずつ取り出し、フォトショップで適切に加工すればよかったのですが、その手間賃が膨大なものになっちまうでして、敢えてやらなかったのでした。あ~あ、因果な稼業だ・・・

2005年1月14日(金)晴れ

編集長は健診の受診票を社内のどこかに埋めてしまいました。(なんという罰当たりだ)と秘書は横目で眺めていました。(それもこれも、全てが行き当たりばったりで片付けようとしないからだ。少しは思い知れ・・・)

困ったなあ、と編集長は熊のごとく社内をうろうろします。(困れ困れ)と秘書は知らん顔をします。近頃一層性格が悪くなってきた気がしますが、ここで手出し口出ししたら、この御仁はますます片付けることを放棄するでしょう。情けは人の為ならず、愛の鞭は己の快楽の為・・・

と、そこで編集長いきなり反則技。傍らの電話を取り上げ

「あのねえ、今月健康診断を受けるんだけど、受診票がなくなっちゃった。新しいの送ってくれる?」

と、当然のようにのたまいました。先方は快諾したそうで、おい、ちょっと待て公務員、せっかく秘書が躾けているのにどうしてくれる。この御仁はたしか健康保険証も埋没させて再発行してもらっていたぞ。この手合いを甘やかすんじゃない、ますます自立しなくなるじゃないかっ。

と、怒れる秘書の心持ちが伝わるような御仁じゃございません。よかったよかったと澄まして、またしてもインターネットの彼方にお出かけ遊ばして、秘書が何を言っても上の空。

あ~あ、もうじきお誕生日だよ、この御仁、昔なら人格円満懐中金満座布団にちんまり座ってニッコニコしているお年頃だよ。老け込めとは言わないが、ハウルの城の魔法ではないけれど、ジジの中身は悪ガキのまんまだね。凡人秘書はお守りをするのに疲れるぞよ。

(秘書は今、山口椿氏の著作に凝っています。法医学関係の話はエグイです。昨夜悪夢にうなされました。)

2005年1月13日(木)晴れ

お正月に編集長は「マゴ」に会いに行きました。憎まれ愚痴ばかり叩いている編集長も一応「ジイ」なのです。「マゴ」が生まれた時、編集長は「ボクは他の人のように孫可愛さにデレデレするようなマネはしない」とか澄ましておりましたが、な~に言ってんだか。

おもちゃを買ってやるんだ、と出かける前から、近頃垂れ傾向の目尻が一段と下がっておりますがな。知らない人が見たら「好々爺」ですがな。歓待を受けて、孫にも遊んで貰ったようで暫くご機嫌でした。

して本日気づけば、その時貰ったという「孫写真」が社内にベタベタと貼ってあるではありませぬか。

どうだ、可愛いだろう、って、そりゃ可愛いです。編集長のマゴにしては上出来です。ちと、編集長に似ているのが気になります。(君はまっすぐに生きるんだよ、このジイは反面教師だよ)と秘書思わず写真に囁きます。

ごちっ。

余計なお世話だってえ。違わい、親切心で言っているんだい。

さて、マゴの写真は可愛いもの、このジイにはレイアウトセンスの欠片もないのか(ないに決まっている。我が社内の惨状を見よ)、無造作に資料の山に貼付けてあります。おかげで可愛さが半減するというものでもないんですが、整理魔片付け魔の秘書は額の縁が曲がっていると気が休まらないんです。もちっと何とかして貰えませんかい。

そんな秘書の気持も知らないで、このジイ、また社内に蟻塚もどきを築きつつあります。月内に孫写真は埋もれて日の目を見なくなるでしょう。それはそうと、編集長は今月健診を受けるのですが、その受診票をどこぞに埋めてしまったようで、ごそごそと引っ掻き回しております。秘書、思うに我が社内には編集長を因とするブラックホールが4、5個はあると思います。

2005年1月12日(水)晴れ

自前のネオンサインを作ろうとして、マウスが滑ってつい落書きをしてしまいました。お仕事もしないでこんなことをやっていていい筈がありません。アニメーションにしてホームページに放り込んで遊んでいたら、後ろから思いっきりはたかれました。ぐすっ。

↓こんなの(ページの一番下でけえーっと言いつつ走り回ってます。

さてと、こう寒いと実は仕事をする気がしません。考えるのは(甘酒にショウガ汁垂らしてのみたいなあ)とか(風呂場でアイスクリーム食べたいなあ)とかの楽ちん系ばっかり。こういう生活態度が身の不幸を招くと分かっていても、正しい道ばかりが人生ではないのです。じっと我慢すればいいことがあるなんて、誰が保証するんでしょう。じっと耐えて耐えて耐え抜いて耐えたまま人生終わっちゃったらそれこそおマヌけ・・・

ゴチッ。イテッ(そういう秘書の存在自体が大間抜けだって・・・ 余計なお世話だ)

間抜けかもしれません。今、秘書んちは鳩除け対策が尽きまして、ベランダをすっぽり網で覆っています。巨大鳥かごに入っている気分です。鳩様は大空をすいすい飛び交っています。網は秘書がタコ糸で編んだものです。ウソ、そんなもの編む気力はありません。(インター)ネットで(鳩除け)ネットを5万円出して買いました。おかげで財布がネットネト(我ながら恥ずかしい低レベル・・・)。それもウソ、5万円も出す筈がありません。近所のお店で1690円で売ってました。探してみるもんですねえ。今の所、鳩様はお出でになりません。

それにしても、この広い団地、空き室はいくらでもあるのに、何故に秘書んちにばかり鳩様はお出でになるのでしょう。夏の暑い日に簾を釣ってやったのがいけなかったかしら。喉が乾くだろうとお水の入れ物を置いたのが? 台風の風に飛ばされないように囲いを作ってやったのが? ヒナと遊んでやったのが? 

軽はずみな好意は重大な後悔の元です。

2005年1月11日(火)晴れ

秘書んちのご近所の新古書店は、値段の付け方が実にあっけらかんとしていてよろしいです。ここで価値があるのは「新しいもの」でして、内容がなんであろうと「古い本」は二束三文です。「新しい」とは最近出た本かつ物理的に新しい(綺麗な)もののこと。即ち「古い」とは、昔発行または物理的に古い(汚い)。内容はさして関係ありません。

なので、よだれの出るような本が105円で売られております。秘書は随分お世話になっています。最近の楽しみは、105円で買って来た本をインターネットで古書検索すること。2000円近い値段がついているのを発見すると、実に気分がいいです。

芸術新潮の、とあるバックナンバーなんぞも150円で手に入れました。欲しくて欲しくてずっと探していまして、インターネットでは2500円位していたものです。

この新古書店は、若者が新しい漫画本を買いあさる所です。情報としては役に立ちそうもない古い本を買っていく秘書は、きっと若者ばかりの店員の目には「変なおばさん」として写っているのでしょう。

それが何さ。古い本の中には古い時代が詰まっているのだわさ。過ぎ去った時間や空間は振り返ってみれば、実に味わい深いものなのさ。少しは人間が上等になれる気がするんぞなもし。

(年取ったかな・・・)

2005年1月10日(月・成人の日)晴れ

またしても寝ている所を電話で叩き起こされました。休日の朝の9時台は早朝なんですっ、ちゅうことをいい加減に理解してもらいたいです。

で、用件は? 

確か(Windowsパソコンの)メビウスがどうのこうのと言っていたような気がしますが、秘書も何か応答していたような気もしますが、その後寝直したもので、全てが濃い霧の中に埋没しております。

さて、心の底に澱(おり)のようなものが溜まりまくっております秘書は、お財布を握りしめて吉祥寺にお出かけしました。たまにはパーッと散財してみたい・・・

このところ秘書は頻繁に田舎に帰っています。遠くから、あるいは海外から帰省する方に比べれれば、帰省という言葉をつかうもおこがましい距離と所要時間なのですが、それでも1回往復すると1万円札がはたはたひらひらと飛んで行きます。毎月約4万円が秘書の財布から巣だつ勘定です。食費より多い・・・

おかげで、ちまちまとお金を使うのがアホらしくなってきました。

ネギが1束180円だけど、あっちの店なら130円、1万円分買うと55束と77束かあ、1日1束は食べられないから、どこいら辺で腐らせてしまうのかなあ・・・ なんどという、愚にもつかないシミュレーションをしてなんになるのでしょう。

欲しいものがあったら使うべし使うべし景気回復に貢献すべし。

おや、素敵なハイネックTシャツが。3200円、というのは元の定価で、えーと1回1900円に値下げしてる。それでも売れ残って900円ですか。買うです。え? セールですか25%OFFですか675円ですか。おや、毛100%の素敵なマフラー。やっぱセールで735円ですってよ。

得したなあ、と思いつつ、おいちょっと待て、これでいいのか製造業。こんなんで製造する側の人間の生活がなりたつのか。儲けがないから給料払えないと(儲かっても余計に払いはしないのに)当然のように口にする経営者が目に見えるぞよ。

と、言いつつ安くていいものを探し歩く秘書。このご時世に物価が上がるのは困りますことよ、ほほほ・・・

帰り道の古書店で「DEEP」なるカルト雑誌の第1号を叩き売り状態100円の値札で見つけて即購入。レジにもっていったら、「90円です」と言われて秘書思わず「えっ」。ここでもセールをやっていたのでした。

2005年1月9日(日)晴れ

寝ている所を電話で叩き起こされて、本日もお仕事で~す。秘書はなんて幸せなんざんしょ。おほほほ・・・

秘書の機嫌が悪いのはお仕事が忙しいからです決して日曜日の朝から傍若無人な電話を寄越しやがって「判決文をホームページにいれるから入力しといてね」とのほほんとのたもうてご自分はさっさとプールにお出かけになったお方のせいではありませぬぞよ本当ですぞよそりゃあ秘書は自分の内職が片付かなくって苛立ってはおりますけどねでもね秘書はそんな了見の狭い人間じゃありませんです秘書だって日曜日は遊びに行きたいだけの話ですぐじぐじぐじ・・・

腹が立つので、自分で自分の首締めてると思いつつ、ついインターネットサーフィンしてしまう秘書。パソコンメーカーのアウトレットサイトに行って見ましたら、う、型落ちパソコンを安く売ってる。型落ちといえどもフジ太とは比べ物にならない高性能。フジ太につぎ込んだ費用をつらつら思うに、さっさと旧型を見捨てて新品買った方が良かったかも。でも、と最新パソコンも見に行くと、これまた性能に磨きがかかっている。なら、この最新品が型落ちするのを待とうかしらん・・・こう考え始めると、永遠に最新パソコンが買えなくなります。これ即ち物欲旺盛金力僅少貧乏人購買サイクルと申します。

ところでこれ(↓)なあに? 

おフランスのいけないサイトから引っ張って来ました。見覚えのあると言うあなたは、わっ、しょうもない××××だ~(やばいので、近日中に自作のネオンサインに取り替えます)

2005年1月8日(土)晴れ

本日もお仕事でえ~す。3連休なんぞ、なんぼのもんでしょ、お仕事のある喜びを噛み締めて天地(あめつち、と読んでくだされ)に感謝しつつ、勤労にいそしみます。ああ、秘書はなんと幸せなのでしょう・・・ ぐすっ。

さて、在庫を切らしているから、発送出来るのは1月中旬から下旬だよ~ん、とメモリのメーカーさんから、編集長言うところの電子手紙を頂いたのは昨年の暮れでした。メモリ増設してまともなパソコンライフが送れる、とるんるん気分の所をいきなり脚払いされたのでした。

それだけならまだしも、道っぱたにいたもので運悪くそのままドブに転げ込んで、そしたらドブ底に大量のミミズが発生していて、ぎゃあ今日の晩ご飯はスパゲッティを作るんだったよ、とリアルな悪夢に見舞われつつ年を越したのでした。ついでに思い出したけれど、虫下しを飲まされた翌日の給食はキシメンだったりして。我ながら悪趣味・・・

秘書の人生どうせこんなもん、と黄昏れていましたが、昨日メモリが届いてしまいました。こういうのって、一旦がっかりさせておいて、それから喜ばして恩着せがましく感謝させようという、営業の常套手段なのでしょうか。

届いたとなれば早速取りかかります。Windowsパソコンのフジ太を押し倒して座布団に横たえボタンじゃなかったネジを外してパンツじゃなかったカバーを引きはがしグリグリやって、あへっすっぽーん、で昇天させてちゃいけません、静電気に用心しながら古いメモリを外して新しいメモリを取り付けて、カチッバキッ(ヤバッ)、とにかくカバーをつけて各種接続を戻して電源プラグを差し込んで、スイッチオン。

おおっ、やりました。メモリがちゃんと増えてます。512MB。1GB欲しかったけど、それはパソコンそのものを買い替えなくては行けませんかった。そんな金どこにもありゃしません。WindowsME、あと5年は使ったるで。

増えた128MBの差は大きい。さくさく動きますで。

と、楽しげにお仕事を開始すれば、へ?、お客のデータCDを開いてみるに、なんだこりゃあ。ワードにして呉れって何度言ってもエクセルやパワーポイントでお寄越し下さいますもので、とうとう大金はたいてパワーポイントを買ったのに、この.pubちゅう拡張子は何者だ。これはかのマイクロソフトのパブリッシャーっちゅうヤツではねえか。DTPと銘打ってはいるものの、印刷屋では使わねえソフトだよ。印刷屋のいうDTPとは、クオークやインデザインだよ。こんなマイナーなソフトで寄越すなっ。と切れてみても、お客様は神様や女王様と同義語です。パブリッシャー買わにゃならん。いくら? えーっ、1万7千円もするのお。

正月早々、秘書の頭に巨大な漬物石が乗っかります。

秘書は、いっつも忙しく働いているのに、税務署様へ払うお金がありません。収入そのものが、「あんたの年収と私の1回のボーナスと同じ金額だわ」とお友達に笑われた程度ですが、何よりも設備や資料代にお金が掛かり過ぎです。それゆえ、同居人には道楽仕事扱いされております。同居人はきちんとした会社勤めなので、支給パソコンはあっという間に最新XPになりましたし、ソフトももちろん最新版。我が社とは比べ物になりません。やっぱ転職しようかな、と心にすきま風が吹くのはこういう時です。

2005年1月7日(金)晴れ

心がけの悪さ告白シリーズ第2回。

秘書んちの玄関は、何人いるんかいな、と思うくらいに靴が散乱しています。集金だろうが配達だろうがガス設備の点検だろうが、とにかく人がお出でになる時には靴を片付けることから始まります。下駄箱も小さいのです。

で、通販の便利グッズ・カタログをみていた秘書、閃いてシューズキーパーを買っちゃいました。靴の中に差し込んで靴の形を整える方のキーパーじゃなくて、靴を上下に重ねて、下駄箱のスペースが2倍に使えるという方のアレです。

で、便利は便利なのですが、このキーパー殿は靴の形を選びますなあ。結局平べったい靴のみを重ねまして、なんだこれならそのまんま積んだって形崩れも気にならない靴ばっかりだったなあ・・・ 便利グッズとはそういうもののことです。あれば便利だけど、なくたって困りはしません。そんな小細工をするより、靴を減らすべきでしょうな。どう頑張ったって、脚はそれぞれ2本しかないのですから。

10セット入っていた空き箱を眺めているうちに、目がこんがらがって頭が錯綜してきます。秘書は文字の読み違いが大得意です。電車の窓からながめる「おこと教えます」は必ず「おとこ教えます」に見えて毎回どきどきしましたし、マリファナはマファリナでしたし、ヒマラヤ行くよ勝手に行け違う平山郁夫だカタカナで書くなヒラヤマイクオ平屋にマイクがどうした、あなたの肝臓にウンコぎえっ余計なお世話だ、へ?ウコン?

で、今回の箱には「靴を重ねて収納、下駄箱のスペースを有効に使いましょう」とあるのですが、「有効」は対語の「無効」を連想させて「無効」は下駄箱の「駄」の字がしゃしゃり出て「無駄」に自動変換されて、その結果分かっているのに何度眺めても「下駄箱のスペースを無駄に使いましょう」と読めるんですっ。

ところで、ウコンをウンコと毎度読み違えるのは、これは秘書の資質の問題ではありません。絶対同好の士がいる筈だとインッターネット検索してみましたら、あらうれしや、ピッタンコの人がおりまする。あんまし可笑しかったので、お裾分けします。

http://oe-taeko.lis-net.co.jp/sub-essay1/33-yomichigai.html

秘書はついでにこの人のメルマガを申し込んじゃいました。

2005年1月6日(木)薄晴れ

心がけの悪い秘書は、新年に入ってから大掃除を始めました。ベッドの下が埃だらけです。箒を突っ込んで掃き出していたら、埃にまみれてゴの字ホイホイが出て来ました。粘着シートにゴの字に貼り付いてもらって退治しちゃおう、というアレです。いつ置いたのでしょうか、記憶がございません。もう効力もないだろう、捨ててしまえ、と掴んで何の気なしにゴの字御殿(ゴの字がマイホームに喜んでいる絵が描いてあるという、相当嫌味な作りになっています。トンカツ屋の看板に豚のコックさんを描いているのと同じ)を覗いてみます。

・・・そんな趣味の悪いことをしなければ良かった。

ゴの字はただの一匹もいなくて、代わりに恨めしそうな顔が・・・ わあーっ、ごめんなさい。

ヤモリさんのミイラがありました。多分、夏の間はベランダの窓を開け放っていたので、そこからお出でになったのだと思います。

秘書はゴの字は嫌いですが、ヤモリさんもイモリさんもトカゲさんもイグアナさんも、あの形状のものは大好きです。恐竜だって、小さくって草食だったらペットにしてもいいくらい。なのに、こんな残酷なことをしてしまいました。

考えてみれば、ゴの字にも残酷な死に方です。スリッパで一思いに叩き潰すほうがよっぽどマシかも。とにかく、ごめんなさい。これからはホウ酸だんご一筋で行きます。どうか成仏して下さい(と言いつつ、ゴミ箱に捨てる秘書。人間て、いい加減な生き物だ)。

2005年1月5日(水)晴れ

やっぱりお寒うございます。キーボードを叩く手が震えます。我がサイト内の数々の変換間違いは無知故ではなく寒さ故ですので、どうかお目こぼしを。

ふと気づけば、社内のカレンダーが12月のままでした。あれま、いけませんこと。しかし、取り替えるカレンダーがない。例年なら捨てる程あちこちで貰うというのに、さてはそろそろ我が社も傾いて来たのかしらん。早く逃げ出さなくっちゃ・・・ と、つぶやいていると耳が尖ってオヒゲが生えてくるようで、気分はほとんどネズミ。

ネズミと言えば、今年はとり年でしたね(話に脈絡がないのは今に始まったことではないので気にしないで下さいまし)。秘書んちのベランダはすっかり鳩ご一家に占拠されておりまして、まあ、お正月からフンチの小塚が出来上がってばっちいこと。気が付くと居座っているので、その度に箒を振り回すのですが、鳩めは(どうせすぐ家の中に引っ込むんだから大丈夫ダイジョーブ)とでも思っているようで、すぐ舞い戻ってきます。

なんとかせねば。

ベランダの柱に釣り糸を15センチ間隔で横に渡しましたら、最初はビビったようですが、すぐ隙間をくぐり抜けて出入りを始めました。もう全面に網を張るしかない、とインターネット検索をすれば、たかが鳩除けのごときに4~6万もかかるんですとお。秘書の内職代が全て消えてなくなるじゃないか。

で、問題。秘書はどうしたでしょう。

答え:タコ糸(焼豚を作る時に豚肉を緊縛するアレ)で網を編み始めた。

で、その後。→ちっとも編み進まないので、うんざりしています。毎年秋になると引っ張り出して編み始め春になると放り出してを繰り返し、10年たっても編み上がらないセーターと同じ運命を辿りそうです。

まだ松の内ゆえ、チョボイ話はこれくらいにしましょう。

昨年暮れのキュートなホルスタイン柄のブーツを覚えておられるでしょうか。サイズが合わないっちゅうのに編集長が注文した防寒ブーツです。届いたら、やっぱり小さめでした。なら秘書にくれろ、と思っていたのに、あんの編集長は無理矢理デカ足を押し込みまして、どうだ履けただろ、とニコニコします。履けただろったって、踵が潰れてますがな。しかし、今さら「やる」と言われるのも困ります(水虫が移る)ので、曖昧な笑いを浮かべる秘書(ジャパニーズミステリアスアルカイックスマイル)。

キュートなホルスタインが、あっと言う間に超巨大肥満黒白斑牛になってしまいました。その姿で社内をうろちょろする編集長は、上がぷっくり着膨れてますので、ドラえもんみたいで、可愛いって言えなくもないのですが・・・ やっぱ、変だ。

社内の冷たい視線を感じたのか、気が付くと編集長の足元からホルスタイン柄が消え失せています。そうだろうな、と思って眺めていたら、当の編集長、ニコニコして嬉しそうにおっしゃいます。

「ちょっと派手だったから」

だから、ブーツの上から黒い靴下を履いたのだと。とってもあったかいんだと。

2005年1月4日(火)晴れ

明けまして新年になりました。今年こそはよろしくお願いいたします。(締まりのない挨拶ですが、昨年いろいろありましたものでお許し下さいまし)

新春のお喜びを、なんぞと口走ると頭のお目出度い人間に思われそうな昨今です。スマトラ沖大地震津波の犠牲者は15万人にもなりました。秘書の地元の市は10万人都市と言われております。市が一つ消滅して、ついでに近隣も少しずつ巻き込んで地面に地球の裏側に通じる穴があいたのと同じです。ぞーっ。

本日まではお休みの筈だったのに、呼び出しが掛かりました。だから仕事中毒は嫌だ・・・ブツブツブツ・・・

さて、思いがけないドカ雪の振った31日に秘書は田舎に帰りました。途中で電車が雪のために止まりました。車内はぎっちり混んでいました。いつもなら車掌さんが、乗車券拝見という名のキセル狩りにやってくるのですが、混んで遅れていたもので、最後までいらっしゃいませんでした。下車駅ではノーチェックなので、特急券を持っていなくても改札を通ってしまえます。

(ちぇっ)と舌打ちする秘書。(こんなことなら、特急券買わなきゃよかった・・・)。根性のさもしさが思わず暴露されました。払うべきものを払わなくて、「得した」と思うこの心根の貧しさが、身の不幸を呼ぶのです。

田舎は寒かったです。紅白は詰まらなかったです。年越し蕎麦を食べて仏壇にお供えしていたボジョレヌーボーを飲んでぐだぐだしているうちに年が明けてしまいました。

我が一族の新年のお題は「百か日をどうするか」。ほんにまあ、法事というのは面倒くさいものです。残されたのが罰当たり親族ばかりなので、「そんなもの、せんでええ」「坊さんに儲けさせてどうする」とか、仏様が聞いたら腰抜かしそうな言葉が仏壇の前で飛び交いました。

で、元旦から何をするかと言えば、家具を動かして模様替えです。当然埃も飛びまして、盛大に掃き出します。福の神も貧乏神も容赦なく戸外の寒気の中に転がりだしました。2階のベッドを1階に降ろして、半ば物置と化していた2階の1室を客部屋みたく片付けたり・・・ あー、すっきりした、と秘書のお母様はのたまうのですが、こんなことしてて、よろしいのでしょうか。

(秘書にとってはとんでもない贅沢品の)1万5千円のおせちをあっと言う間に食べ尽くして、元旦から買い出しに行く秘書一行。近くの店は元旦休業につき、少し遠くの店まで雪解け道を腹ごなしのお散歩を兼ねてツルンジャリッと歩いて行きましたが、行った先は広大なパーキングを備えた典型的な郊外型店舗。歩いているような物好きは秘書たちだけです。よせばいいのに、背負う程買い込んでくる秘書。しかも一緒に行った連中はどこかに行ってしまって連絡つかず(携帯に出ろよっ。何のための携帯だっ)、帰りは二宮尊徳さんスタイルでとぼとぼ。水たまりに踏み込んでズボンの裾はぐしょぐしょになるし、犬には吠えられるし、道は間違えるし、あ~あ、今年一年もこんなんかな。

ところで、昨日、秘書んちの留守電に「明日出社するように」とメッセージを入れやがった編集長は、本日、裁判所にお出かけです。書類を山ほど袋に入れて「初荷」だと言っておりました。裁判所の皆様、心してお受け取り下さいまし。この一年も何かとお世話してやって下さいまし。


けーっ、けけけけけーっ