秘書の小部屋 2004.12

2004年12月29日(水)雪

巷は御用納めもすんで、本日から正月休みに入っているらし。我が社は、本日も通常業務です。一応、明日30日から1月の4日までは正月休みになりますが、年中無休の仕事中毒患者が約1名おりますもので、我が社のサイトは据え置きのまま、阿修羅さんあたりに出張って吠えまくることかと思います。

とりあえずここいら辺で締めておきます。

1年間ありがとうございました。(秘書は)お世話になりました。(編集長は)世間をお騒がせいたしました。

年末に来て地震大津波の大惨事になりまして、来年とて何の保証もないのですが、それでも秘書はこの地球上に生き続けていたいです。

どなた様も、よいお年をお迎え下さい。

2004年12月28日(火)晴れ

暮れも押し迫っているのですが、ちっともそんな気がしませぬ。季節感を踏みにじってきた罰が当たっているのでしょうね。

Windowsパソコンのフジ太が最近プッツンしてばかりなので、ついに(秘書にとっては)大金をはたいて、さくさくツールを買ってしましました。いらない一時ファイルを削除したりレジストリを再構築してくれるアレです。

由緒正しい富士通パソコンであるフジ太には、ディクスクリーンアップ機能とかついているのですが、あちこちいじりまわしたのがいけなかったのか、どうも仕事をしている形跡がありません。

余計なファイルを削除した筈なのに、システムのWindowsフォルダを全表示で開けてみれば(危険だから初心者はやっちゃいけません。うっかりファイルを削除すると、パソコンが起動不能になります、と警告がありますぞ)、なんだ、この.tmp(一時)ファイルの群れは。一度に削除出来なくて、3回に分けてやったけど、それぞれ、これら372個のファイルを削除しますか? これら336個のファイルを削除しますか? これら・・・ その上、巨大なswpファイルまで出来上がっていました。これはMS-DOSモードで削除するらしいんだけど、起動ファイルでMS-DOSを指定しろ、だってえ。MS-DOSプロンプトとかいうものと違うんかい?

頭を抱えているところへ、ユーザー登録しておいたメディアドライブから「登録ユーザー優待販売」のお知らせが届きました。秘書は割合とマメに登録するタチです。メディアドライブのお知らせは役に立つものが多いです。扱っているのはメデの製品ばかりではありません。先日はUSBメモリも斡旋していましたが、メールチェックを怠っていたので、締め切りの翌日に気が付いて歯ぎしりしました。(悔しさが再燃します)。今回はインターコムのさくさくツール。

いただきっ、と交尾期のバッタのごとく即飛びつく秘書。クリスマスの日に配達になりまして、嬉しいのか侘しいのか、ちょっと複雑です。

昨日インストールしてみたら、おお、凄い。いらない一時ファイルが802MBもある。不要レジストリは72、他にも余計そうなものがどっちゃりこ。(感嘆しつつ内容をメモしておいたのに、メモがなくなってしまった。我が社内はあっという間にものがなくなる)。

なんだか軽くなった気がします。しかし、さくさくツールをインストールした分だけメモリが減っている・・・

ごにょごにょ独り言をいいながら、メモリをインターネット検索する秘書。やってみるもんですねえ、先日は2万円だった該当256MBメモリが1万4千円です。買うです。お返事メールもいただいて、ご満悦です。いつ届くのかしら。年内なら、休日出勤してメモリを取り替えようっと。

と、そう話が運べば秘書の人生順風満タン?、もとい順風満帆。罠があるに決まっているざんす。夕刻メーカーからメールを頂きました。とっても丁寧な言葉で、「在庫を切らしております。発送出来るのは1月中旬から下旬の予定です」。

どうせこんなもんです、秘書の人生。

2004年12月27日(月)晴れ

お寒うございます。

今年もボケ茄子ばかりで棒茄子には縁のない我が社はどこからか冷気が忍び寄って、じんじんと底冷えがいたします。秘書は今冬も上着を来てマフラーを巻いて電気ストーブをつけて膝掛けで腰を巻いてぬくぬく室内ブーツを履いて、お仕事に励んでおります。防寒体制はばっちり、といいたいところですが、背中がすーすーするのは、心が寒いからでしょう。フトコロはしばらく前に凍結いたしました。

秘書のぬくぬくした足元を見て編集長が(このお方は人の足元を見るのが好きなのだと思います)、ダウンもどきのジャケットを着こんで座敷熊のように膨れ上がっているというのに、自分も室内ブーツが欲しいと言い出しました。

ふーんそうですか(これ以上膨れてどうする)、と聞き流していたら、自分でインターネットショッピングしていました。どうだ、と自慢げですが、どれ、と秘書が横からのぞいてみますと、あ~これはきっと女性ものだよサイズはどうなっとるのかね。

ワンサイズしかなかったから、と編集長は澄ましておりますが、よ~く見てみい。モデルの可愛いあんよが履いてるのはパンダ柄かブチウサギ柄かホルスタイン柄か知らないが、白黒の“とってもキュート”なやつだよ。オジさんのデカ足が入る代物ではございませんっ。

いいのだっ、とお答えになる編集長。届いたブーツを見てどういうセリフを口にするか今から楽しみです。

さて、いろいろありました。23日は天皇誕生日でした。一般ピープルたる秘書は、仕事が休めるなら誰の誕生日でもいいです。お言葉をお聞きしますと、どこのお宅でも事情がおありです。兄弟は他人の始まり、という言葉がありますが、下々では、兄弟が他人どころか、この世で最悪の仲になったりもします・・・ 疲れが吹き出て一日中寝てました。

翌24日はしこしことお仕事。疲れてお家に帰ってお風呂に浸かっていたら歌声が聞こえてまいりまして、おおそうだ今日はクリスマスイブだと気づきました。秘書んちの近くに教会があるもので、毎年この日には団地の中庭に賛美歌の出前が来るのです。仏教系の新興宗教の信者も多くいる筈の団地なのですが、住民はおおむね好意的で拍手なんぞもします。「諸人こぞりて」と「来よ四股の夜」じゃなかった「清しこの夜」をやっていきました。音痴の秘書が言うのもなんですが、約2名ほどのお子様が声がデカイだけでハーモニーぶちこわしまくり下手くそでした。善意だけで人心を感動させられるものではない、と改めて知る秘書。これ即ち他山の石と言うのでしょう。同居人はどこかへ消えてとうとう帰ってきませんでした。

25日は遊び仲間の忘年会。早めに出かけて吉祥寺でお買い物をしようと思っていたのに、眠くて眠くて眠り過ぎて遅刻ぎりぎりで目を覚まして泡くって行きました。今年もだらしなく締めくくることになりそうです。

26日も眠かったのですが、お買い物もしたい、と吉祥寺に出かけました。そこで見ちゃったのです。秘書の大好きな漫画家、吉祥寺在住の西原理恵子さんが鴨ちゃんと歩いているのを。え~、と後ろ姿を見送り、某蕎麦処に入ったのを見届けて、早速お友達に携帯メール。

「西原さんと鴨ちゃんがいるよ」(余計なことをするものだ)

「そこ行くッ」と即座に返事が返って来ました。お友達も大ファンなのです。たまたま吉祥寺デートで映画を見ていて上映が終わったばかりなのでした。このヲタクカップルは映画の感動も蹴散らしてぶっ飛んで駅前をつっきり蕎麦屋に駆け込み、メニューも見ないで掛け蕎麦を注文して5分で食べて、ひたすら目当てのお客の食事が終わるのをまって、そしてサインをせしめてきたのでした。お買い物をしている秘書の所にやってきて自慢することたらたら。それはようござんしたね。けど、紙がないからって、白いバッグに直接書いてもらうとは、どういうこったい。

と、脳天気な能天気でぐだぐだしておりましたら、インドネシアで大地震が起きていました。イラクだけで十分悲惨な気持になっているのに、この上大津波だなんて・・・ 地上に人類が繁殖し過ぎたからだとか、どこ系の神様か知りませんが、無慈悲なことは言わないでくださいまし。ミミズに目鼻がついた程度の秘書だって、天寿を全うしたいです。ひと様の不幸だとて身に沁みます。

2004年12月22日(水)晴れ

秘書の田舎での四十九日でのことです。どこぞの料亭の一室だとお思い下さいまし。

坊さんを真ん中に親族が集まっております。今年は、親族でぎょうさん葬式がありましたきに、法事もありましたきに(訳のわからない方言だな)、どんじりと思われます我が父上の法事はごく内輪になりまして、遠くの親戚は呼びつけておりません。それでも、先日の葬儀で初めてお目もじしましたような親戚もお出でになりました。

父上の父上のお兄さんの子どもの子どもの子どもの嫁さんというのは、秘書にとっては、え?はあ?なのですが、伯母さん伯父さんにとってはため口をきく間柄のようです。やっぱ、田舎の結束は固い。

さて、その席で思いがけず話が弾みました。秘書の田舎には、その昔、有名な戦国武将がおりました。その部下に二四将と称される部下がおりました。秘書んちのご先祖様は、その24分の1将だそうな。

うっそお~

知らんぞ、そんな話。父上から聞いたこともござらんでよ(聞く耳もござらんかった。反省)。よくあるではありませぬか、我こそは○○家の末裔なり、とか自慢する話(編集長だって、小笠原家の関係だとか口走っていた)。

しかし、話がリアルですな。その昔の江戸時代、我が一族はこの地で名の知られた武術の道場を開いていたそうな。何をやらかしたか没落して一族が散りじりになったそうな。そのお兄さん筋の家には、立派な鎧兜や槍が伝わっていたそうな。泥棒に入られて盗まれてしまったそうな。実は刀を一振り、今でもお屋敷のどこかに隠してあるそうな。死んでしまったナントカさんが、よく庭先でたらいに水をはって研いでいたそうな。試し切りもやっていたそうな。(何を切ったんじゃ)。

散りじりになった一族の末裔かどうかは知りませんが、菩提寺には、秘書の実家と同じ名字の方がたくさんおります。秘書の実家は、そうありふれた名前ではありません。

法事が済んで気が抜けて、晩ご飯に鍋をつつきながら、誰かが一言。「武士の末裔だろうが関係ないわな、没落したまんまだもんな・・・」。秘書の貧乏の元凶は多分ここいらへんにあります。

2004年12月21日(火)曇り、眠いでし

眠くて寒くてお腹が空いて、秘書は室内で遭難気分です。父上の四十九日が終わって帰ってきてみれば、我が社内は始終苦日です。

溜め込んだ乱発亜空間通信をホームページに入れようとしましたら、インターネットがうんともすんとも言いません。IEは「そんなページないよ」と澄ましているし、SAFARIは「接続に失敗しちゃったあ」で知らん顔。そりゃないよ、と思いつつ、モデムを再起動させてみても、どうにもなりゃしません。

これはきっと留守中に編集長が何かやらかしたかと思いますが、聞いた所で「いんや知らない」と、おとぼけになるに決まっております。

聞くだけ精神衛生に悪いわい、とモデムの設定をいじりまわしていたら、「ATMレイヤーエラー」の文字発見。えーと、対処方法はと・・・

「VPI/VCIが0/35になっていることを確認してください。」だってえ。なんのこっちゃ。

かくてプロバイダーに電話をかけると、「客番号を言え」「名前は?」「電話番号は?」「でどうした?」「そんならこっちへ掛けなよ」(とそんな乱暴な言い方はされませんでしたが、なんだか掛けてはいけない電話をかけているような気分になります。サポートの方、きっとお仕事が大変なのでしょうね。くじけないでがんばってね。きっといつかいいことがあるよ)で、別の番号を言われまして、携帯握りしめてまた別のところへお電話しました。

編集長が自分で電話するとか言ってましたけど、編集長で用が足りる訳がありません。電話の途中で怒り出して「訴えてやるっ」みたいな事態になったら困るのは秘書です。さっさとプールに行け、と追い出しました。

で、ああだこうだとすったもんだの挙げ句、回線の不具合と思われますので工事をします。2、3日かかるかもしれません・・・ 

ああ、そうですか。

別に秘書は困りゃしません。内職が溜まっているので、片付ける方が優先です。問題は、あのインターネット中毒患者。禁断症状が現れて暴れられては一大事です。

と思っていたら、プールから帰って来てのたまうには、パソコンも調子が悪いだと。

お手入れはしていますか、と下手にでて聞けば、なにそれ?、と初めて聞くような顔をこのオジンはします。なにそれ?って、一体今まで何回説明したと思っておいでなのでしょう。Macとて、Windowsでいうところのシステムスキャンやデフラグが必要なんですっ。

で、どうやるの?って、前にも説明しただろうがっ。

(落ち着け落ち着け、オジン相手に切れてどうする)

深呼吸してディスクドクターを立ち上げます。予想どおりエラーがどっちゃりこ。こんなにエラーを抱えていたら、パソコンだとて拗ねたくなりますわな。秘書にはよおく分かります。同盟を結びたいです。

(編集長のパソコンの修復が終わったタイミングで、インターネット回線復活。やっぱり原因は編集長にあったのでしょうか)

2004年12月15日(水)曇り、とても寒い

今、編集長のマイブームは「お葬式」です。

編集長のすったもんだの入院騒ぎは、秘書のお父様が亡くなっての葬儀帰りのことでした。おかげで秘書はとんでもない目に遇いました。(入院先が分からなくて、都内の病院に電話を掛けまくったよお)

なのに、このアホ編集長は、今にも死にそうな顔をして、さんざん周囲を振り回しておきながら、入院二日目にして「元気になったから帰る」とお抜かしになったのでした。当然秘書はぶっちぎれました。

「元気になったって言ったって、まともじゃないだろ!」

それでも帰ると言い張るので、自覚がないようだがあなた様は(元からおかしいのはさておき)かなりおかしい。秘書が嘘を言っていると思うなら、ちょいと試してみませう。

そう言って、遺言書を書かせました。何故に入院患者に遺言書を? それはですね、このアホたれ患者は何を思ったのか、死んだら葬式はいらん灰にして撒け、とか口走るのでした。

世のしきたりや形式にとらわれない、誰にも迷惑をかけない合理的な死に方ではないか、と大いばりです。

だから、アホたれと言うのです。灰にして撒けだって? これほど迷惑な死に方はありゃしません。それは御本人は死んでしまうのだから、どうだっていいでしょうけれどね、遺族がいい迷惑です。葬儀と言うのは読んで字のごとく儀式です。形式張ってお別れして、気持ちに区切りをつけるのですぞ。葬式もしないと言って責められるのは遺族です。

葬式などと下らないことをするな、と力説するなら、遺志を重んじてあげましょう。だから、その旨ちゃんと書いておけっ!

紙もペンも用意しまして書かせましたら、さあ書けません。内容はともかく字が書けないのです。遺言書の遺の字の「しんにょう」が抜ける。言と書が合体して一つの文字になる、葬式の葬の字にいたっては草冠の下になにがあったか思い出せない。

やっと事態に気づいた編集長は、おおっ、と感嘆の声をあげます。すかさず秘書は、「ちゃんと書けたら退院させてやる」と宣言しました。しばらくおとなしく入院していろ。

むっふっふ。

この事態、予想はしておりました。実は字がまともにかけないのは病気のせいばかりではありませぬ。いつもパソコンのキーボードばかり叩いていて、手書きする習慣のすっかりなくなった人間にまともな字がかけるものではありません。かくゆう秘書も、辞書なしで手書きは不可能になっております。しかし、そんなことはすっとぼけ通して、遺言書を点検しては間違いを探しをして、ニッタニッタと書き直しを命じておりました。

しかし、どこでカンニングをしたのか、ある日まともな字で遺言書を完成させやがりまして、それから病院を抜け出すようになって、それから先生と直談判で退院にこぎつけて・・・

昨日、週刊誌で「葬儀屋のぼったくり」とかいう記事を目にして、お葬式騒ぎが再燃しました。秘書の田舎では、火葬場が市営で3000円でしたもので、その旨教えてあげましたら、地元の武蔵野市に電話をして市営の焼き場がないと知り、とんでもない自治体だとばかりに非難囂々。電話を受けた役所の方、さぞやびっくりしましたでしょうね。だって、

「俺が死んだらどこで焼いて骨にしてくれるんだ」

って言われてもねえ。

2004年12月14日(火)晴れ

アドビストアからお手紙が来ました。製品アップグレードのご案内です。封筒の表にはアクロバット7.0の文字が目立つようにプリントされています。

ぐっ、ぐっ、ぐっ、愚愚愚愚・・・

秘書はその昔、高いお金を出してアクロバットの5.0を買いました。実際に使ってみると、なんだか今イチでした。6.0へのアップグレードのご案内が来ましたもので、(最新バージョンならきっとうまくいく)と思って、2万なにがしを払いまして、ご購入遊ばしました。届きましたので早速インストールしようとして、何たることか、秘書の使っているWindows MEには対応していないことを知りまして、歯ぎしりしながらオクラ入りさせました。

(今にみていろ、Windows XPに買い替えてやる)

しかし、初犯の、違う諸般の事情から未だ(メモリも足りない)MEのまんまです。そこへ7.0ですとお。ちょいとアドビのページへ行って調べてみると、7.0は6.0を通り越して5.0からアップグレードできるではないですか。

おおーっ、秘書の買ったお高い6.0アップグレード版は全く無駄ではござらんか。しかもですよ、安い方のスタンダード版でも用は済んだであろうに、ことさらお高い方のプロフェッショナル版を買っていたのです。

しかもですよ、5.0が今イチだと思ったのは5.0の責任ではなくて、使う方が碌にマニュアルも読まない使い方をしたからだと、最近になってわかりました。だいたいが、仕事をやりとりする出力センターさんだって、ふるいソフトを大事に使っているのですぞ。

むあーっ、と叫んで頭をかきむしる秘書。勢い余って椅子ごと後ろにひっくり返り棚に頭をぶつけて、おお痛い、頭の回りでお星様がフラダンスを踊っております。泣き出したいのをこらえて、よっこらせと起き上がれば、おやカレンダーがまた10月のままだ。こんなんだから、いっつも不幸ばっかなんだ・・・

えーと10月の御教訓は読みましたっけね。「良薬は口に苦けれど病に利有り」。ごもっともです。11月の御教訓はえーと

「大きな苦難が人の真価をはかる」

ぐっ(嫌がらせですか)。そんなもん、はからんでいいです。もう向こう5年分くらいの苦難をさせていただきました。そろそろこの辺で宝くじにでも当たらさせてくださいまし。

2004年12月13日(月)曇り

編集長は今日も裁判にお出かけしました。お好きですね・・・とか言ってちゃいけません。草葉の陰から(とライブドアの社長は口走りましたね。あれは単なる言い間違いか本心からの皮肉だったのか)応援しなくては。フレーフレー変・酋・長、フレッフレッ偏執長!

・・・どうもいけません。秘書もいたく脳味噌がくたびれておりまして、支離滅裂傾向です。田舎の行き帰りの電車の中で軽めのゲロッピになりかかっては、耐えて目を閉じているうちに爆睡状態になり、はっと目が覚めると、いやですね、口が開いて間抜け面をさらしております。

それはそうと、ゲロゲロゲロッピにすぐ変身しちゃう秘書ですが、ある日あるお方から血糖値が下がるとゲロッピになる、という説を聞きかじりまして、うっそ~、と思いつつ試しに氷砂糖を嘗めてみました。あれっ? 変身しないよ人間のままだよ。

これはいい、とちゅぱちゅぱしておりましたら、うー、歯が疼く。

ゲロッピになるのと歯医者でゴリゴリするのとどっちがいい?という、究極の選択ごっこになりました。こういう時、秘書は必ずこう答えます。

「どっちもいやだ!」

究極の選択ごっこで、この答えは反則いや禁則です。出題相手がこだわりを持つ人物だったりすると、ここで単なる言葉遊びから全身を使ったプロレスごっこに即変します。海老固めだの四の字固めだの、痛いよっ、あっでもそこ気持ちいいもっと~

我ながら、何を言っているのでしょう。とにかくどっちも嫌なので、氷砂糖を齧った後はせっせと歯を磨いております。すこし痛みが薄らいできました。痛みが年を越すようなら、来年は考えるのもおぞましい虫歯治療年です。秘書は万年厄年女です。

2004年12月10日(金)晴れ

24時間以内に発送、の筈のパワーポイントがまだ届きませぬ。お仕事ができませぬ。お仕事の納期は有り難くも「月曜日でいいからね」の13日。秘書は明日は法事の打ち合わせその他で田舎に帰る予定なのです。

これ即ち、本日の夕方届くのなら徹夜で仕事をして行け。今日届かなかったら明日届くのを待ってインストールくらいはして出かけて、日曜日の夜戻って徹夜して仕事をしろ、ということ。

秘書が何か悪いことをしたでしょうか、と自問するのはこういう時です。現世では重大な罪を犯した覚えはございませんが、前世のことまでが祟るというのなら、さもありなん。時々夢見が悪うございます。

と、突然思い出します。今は亡き父上のおられる(? 父上のお骨のあられるに訂正)西方に向って毎朝合唱し、じゃない(1人で合唱してどうする)合掌し冥福を祈ろう、と誓ったのに、あらま、人間て結構しょうもないもんですね、こんな大事なことを忘却してしまうのですね、三度程やってそれきりでした。

なんという親不孝者でしょう。この分だと、どこぞのパーティに出かけて「メリークリスマス!」とか叫びかねません。酔っぱらって「ハッピイ・ニューイヤー」もやりそうです。

お父様、元気なうちにもっとお話がしたかったです。ぐすん。

2004年12月9日(木)曇り

「真相の深層」4号をねじ込んだ印刷所から電話がありまして、「文字化けです。どうにもなりません。」

ぐっ。

何とかして新しいデータを持って来い、ったって、印刷所と言えばプロ。プロが分からないことが不肖秘書に分かる筈がございません。ともかく、特定の書体の特定の文字が出ないということなので、似たような書体に取り替えまして、(断っておきますが、ごくありふれた書体を使っています)、ぶっとんで行きました。こういうドツボに嵌まると、ニッチもサッチもアームストロングでも力づくでも行かないものでして、「やるだけのことはやったから、なんとかしてくれ」という主旨の泣き言を並べてきました。その後、お電話がございませんので、なんとかなったのでしょう。

なんとかならなかったら、「真相の深層」は4号で潰れます。3号で潰れるのがカストリ雑誌なら、4号で潰れるのは「富士登山息切れ雑誌」かしら。秘書は山登りに興味はありません。どうせ降りてくるのに何故登る必要があるのでしょう。

ぼこっ。

(イテテ。ロマンの分からんヤツだと、どつかれた。山がロマンなら、海はグリークか。違うだろうが)

ばこっ。

(錯乱するなと、脳天をはたかれた。秘書の繊細な脳味噌に振動を与えるんじゃないっ)

毎度のことながら、話がそれました。近頃、どんどん不幸が上塗りされていく気がします。お仕事に使っておりますWindows ME パソコンが近頃「メモリが足りません」と言いつつ動かなくなる事態が頻発しております。Wordを使っている時でも、出来る筈の作業が出来なくなって来つつあります。InDesignなんぞを使っておりますと、日本語が入力出来なかったり・・・・買い替えなければいけないのでしょうか。世間はすっかりXPに移行しておりますし。

お金がないよ~、と言いつつ、マニュアルを引っくり返します。すると・・・

買う時に最大限メモリ増設をお願いした筈ですが、一つ盲点あり。「元からついているメモリを取り替える」→すると、128MB増えます。難点は、元からついている128メモリの代わりに取り付ける256MBメモリが2万円もすること。そうしたところで512MBになるに過ぎません。

最先端を行く秘書としては1GBくらい欲しいです。InDesignとIllustratorとPhotoShopを同時に立ち上げたりしたいです。ミミズのフンドシみたいにちまちまメモリ足したって・・・

2004年12月8日(水)晴れ富士

今年の仕事はおしまいかしら、と、うだうだしておりましたら、お得意様から電話がございまして「いつものアレね」。

いつものアレですか。昨年もぶうたれた記憶のあるお仕事でございます。緻密な版下を作って欲しかったらエクセルで原稿を作るな、パワーポイントは持っていないんだから止めてくれ、とさんざんごにょごにょと言ったのに、「はいよっ」と渡されたのは今回もエクセルとパワーポイントのファイル。「なるべくワードでやってくれと言っておいたからね」ったってワードファイルなんか一個もないでねえか。

かくして、秘書の苦難の始まり。エクセルでもそれなりに設定してくれてるのなら、まだ救いようがあるのですが、ファイルを開けてびっくり、なんじゃこりゃ。ワードに持って行っても余計なセルがどっちゃりこ、で全部取っ払うところからはじめにゃならんでないか。(と言いつつも、秘書はそれなりにノウハウを蓄積してります。さんざんぶうたれるも、検索・置換を繰り返してあっさりワードにしてしまいます。わはは、秘書は有能だ)

しかし、どうにもならんのがパワーポイント。互換性のある無料ソフトというのをインストールしたことがありますが、結論からいうと、客から貰ったデータを手直しして印刷用版下を作るには向いておりません。さる親切なお方が、「パワーポイントなら貸してあげるよ」と言ってくださいましたが、このお方は気がいいだけで何も分かっておりません。OfficeXPは不正使用防止のためガードが厳しいのですぞ。(といいつつ試行錯誤でなんたらかんたら・・・)

で、どうなったかと言えば、うわあ、秘書はアマゾン.COMでパワーポイントを買ってしまっただよ。2万5千円もするだよ。内職代より遥かに多いだよ。何やっとんだかね。

2004年12月7日(火)晴れ

予想通りの大スランプ到来。何をやっても今イチ、どころか何もする気がしませぬ。

亜空間通信がどうした、雑誌憎まれ愚痴がどうした、そんなものなくたって地球は回っておるぞ、と秘書部屋のパソコンの陰でトグロを巻いておりましたが、この季節、暖房費をケチっているものでじんわりと冷えて、冬眠中に掘り起こされた爬虫類気分。

これはよろしくないです。取り敢えず自家発電よろしく急ぎ足でお買い物に行き、体熱を生産して自分で自分を暖めます。あーっ、秘書ってなんて合理的。

さて、暇になった筈なのになんだか忙しいのは、きっと世の中が年末だからでしょう。季節の移ろいなど全く眼中にない我が社は一年中世も末の気分です。

入院騒ぎでさんざん他人様をふりまわした編集長は、あの入院騒ぎの悲鳴はどこへやら喉元過ぎれば熱さを忘れ燃え上がったこの夏の暑さも忘れ、あっという間にパソコンとワンセットと化した不健康生活に逆戻り。とことん懲りないオヤジです、と何遍言わせる気ですか。

世間常識で斯様な人物のことを「馬鹿」と俗称します。つける薬がありません。

薬と言えば、今のところお医者様から処方された、「それだけで腹がくちくなりそうな分量」のお薬をおとなしく飲んでいますが、副作用が云々、といつ言い出すのでしょうか、と秘書は半ば期待する気分で様子見です。副作用のない薬はない、って、強引に退院してきちゃった病院の先生が困り果てた顔でこぼしてましたっけね。

秘書は今、来年の花粉シーズンが楽しみであるようなイヂワル気分です。

2004年12月6日(月)晴れ

本日ようやく遅れに遅れた真相の真相2004年冬の号を印刷所に持って行きました。今、印刷所は年末需要でとっても忙しいのですが、「出来るだけ早くねっ」となけなしの札ビラに物を言わせてデカい態度でごり押ししてきます。お陰様で15日に納本の運びとなりました。(印刷所の皆さん、きっと徹夜するのでしょう。ごめんなさい。悪いのは編集長・・・ばかりではないです、今回は)

終わったあ、と印刷所を後にした途端、どどどっと疲れが来ました。この小さな身の丈にいろいろあったもんなあ、としみじみ感慨。人生をもっと丁寧にいきなくっちゃ。

2004年12月5日(日)夜中に暴風雨でしたが、明けてみればピカ晴れ。

一晩中吹き飛ばされそうな嵐が荒れ狂っておりましたが、お疲れ秘書は子守唄代わりにすやすや。久しぶりにゆっくり寝ました。

しかし、なんですな、暮れも近づいているのに、本日「夏日」だとは。八王子あたりは26度にもなって、人々は半袖で闊歩しておったらしいです。天変地異の前触れでしょうか。

ふと気づくと秘書のお家の中がぐしゃぐしゃです。いけません。秘書は本来整理整頓好きのどちらかというと片付け魔なのに、勤務先の惨状にすっかり慣らされて、いつの間にか物置のような部屋で暮らしておりました。

人を見るには履いている靴をみよ、と言いますが、もひとつ、住んでいる部屋を見よ。その人の人生の歴史が如実に現れます。没落した名門とか他人の脚を引っ張ってのし上がった新興成金とかの人生一大事レベルの問題じゃなくって、その人なりに丁寧に生きてきたか大雑把に生きてきたかというレベルにおける話です。

今現在の秘書は差し詰め、全て一時しのぎでやりくりしてきたもので、物事のつじつまがどうにも合わなくなった矛盾がここに来て吹き出して、なにがなんだか自分の人生が把握できなくなっていて、一体全体わたくしはどれほどのもんなの、と呻いておる、というところです。

こりゃいかん、とせっかくの休日なのに、お掃除オバさんと化しまして掃いたり拭いたり捨てたりするついでに書類を掻き回して、人生の総棚ざらえです。算盤はじいてみると、おや、お安い人生ですこと。えーと、秘書のお家が燃えたら1000万円ですか。加入した時にはこれだけあれば十分だと思ったけれど、今時1000万円では人生が立て直せません。で、秘書に万一のことがあったらば、ぎえっ、300万ぽっちですか。葬式だしておしまいだ。万一でなくても、入院したら、ぶっ、1日1500円ですか。差額ベッドは16800円もするんだよお(編集長がつい先日入っていた病院の値段表による)。

マジで、生命保険各社を見比べている秘書。死んだ後のことなど、どうでもいいにせよ、入院費が払えないのは困ります。さあ、また秘書の人生、難問山積だ。保険会社のいいカモだ。(アフラックのCMキャラはカモじゃなくてアヒルだったっけ)

2004年12月4日(土)曇ってるらし

どおも・・・

いろいろありましたな。気がつくと光陰はリニアモーターカーの如し、動体視力を鍛えたくらいで認識できる代物でなし、過ぎ去ったという事実のみを知ります。どんな形でどんな色をしておったか・・・神様でもごぞんじありません。

師でもないのに、秘書は今日この頃は走り回っています。今は亡き敬愛する父上の法事や、あほたれ編集長の退院後の後始末や、遅れに遅れている雑誌の準備やら、ベランダに住み着いた鳩一家の今後や、なんだかんだで頭が破裂しそうでし。ほんまもんの貧乏暇なしになりました。

どれ、少し気を落ち着けて振り返ってみましょう。

秘書の父上が、あれよあれよという間に彼の岸に行ってしまわれたのは、今年最大の痛恨事です。後から悔やむから後悔と言うのですが、人生において一度きりしかない出来事は初体験にして最終経験、往々にして最悪の事態ばっかです。(結婚なんて、一度くらい失敗したって次がうまくいけばいいんだし、子育ても3、4人産んどけば1人くらい当たりが出そうだし)。

それにしても、お医者さん、空しい希望を持たせてくれましたな。真に受けて、父上は回復して退院するんだと思った秘書は大バカです。

さて、今回秘書は、田舎の葬儀のやり方が分からなくて面食らいました。実家にいたのは学校を卒業するまででして、その頃の体験なんぞは全て他人事ですから、覚えている筈もなく、すっかり東京方式にならされておりましたゆえ、ことごとく習慣が違いましてびっくらこ。お香典は即日返しだし通夜振るまいはなしお骨の拾い方も違う気がするよ男と女は別れて座るんだって告別式と初七日を一緒にやったのに身内だけで本当の初七日をするんだって隣組とかいうめんどくさいものもあるよ・・・

もっかのお題は四十九日をどうするか、です。菩提寺に相談に行ったら、これまた予想と違うです。なんたらかんたらで、納骨の話になりまして、???

実は秘書の実家では40年近く葬式が出ていませんでした。約40年前の葬式は土葬でした。当時はみんな土葬でした。という訳で、お墓には江戸時代からの墓石が延々とならんでおりまして、はて、どこに納骨するんじゃい、と思ったら、話はどんどん進んで、この際ただでさえ広すぎる先祖代々の墓をまとめて、納骨できる墓石を備えよ・・・(秘書の実家は余所様の3倍もの墓地スペースをつかっているので、ちっとは遠慮しろ、と和尚さんは言いたかったらし)

その席で早々と「次は百か日ですね」のお言葉あり。その次はお彼岸だね。その次は新盆かね。その次は秋のお彼岸かね。その次は1周忌かね。その次は・・・遺族を暇にしておいたら碌なことをせん、とお釈迦様が考えておいてくださったのでしょうかしら。暫く喪服は実家に置きっぱなしです。

遺産相続という難問もあります。たいした財産ではないのですが、何をするにしても、戸籍謄本、住民票、印鑑証明、実印etcがついてまわるのです。あんまり面倒くさいので、電話なんぞもうすぐ加入権が紙切れになるのだから、それまで名義変更しないで放っとこう、なんぞと言っております。

本日、土曜日、秘書は編集長の雑誌の第4号の組版に追われております。編集長に何を聞いても「良きに計らえ」です。いい気なもんですな。秘書がしこしこ作業をしておりますだに、健康第一とか称しまして(そりゃ健康第一だよ)プールに逃げていきよりました。明日は中学の同窓会に行くそうです。編集長や、あんた確か前回も同窓会に行って、しこたま酒喰らってきたんじゃなかったですかね。大酒は人生の大敵ですだに、ウーロン茶以外秘書は許可しませんだ。わかっとるのかね。