秘書の小部屋 2004.6

2004年6月24日(木)晴れ

新々松こと eMac が秘書の相棒になって、ぼちぼち1ヶ月。画面がでかくて便利です。やっと訪れた快適パソコンライフ、と言いたいのですが、今回のこの eMac はけっこう秘書を悩ませてくれました。

マウスがフリーズするんです。せこせこ繋ぎ変えても、あっと言う間に再フリーズ。サポートに電話するはめになりましたが、これがまた半端じゃなくわずらわしいこと。

不具合状況の出方が、説明するのがいやになるほど訳が分かりません。まず、キーボードに繋ぐとダメだけど、本体に繋ぐと問題なし。新松こと iMac とマウスを取っ替えっこすると、互いになんの問題もなく使えます。エレコム製のマウスを繋いでみてもスイスイ。

サポートに電話すると、なんとかクリアの仕方を教えるからやってみんさい、とのことで、仰せ通りにしまして、一瞬快調でしたので、そのまま使う事にして電話を切ったとたんフリーズいたします。

むかっとしつつ、とりあえず仕事しなければなりませんので、本体のUSBポートに繋ぎました。そして、そのまま、本体に繋いだことを忘れてしましました。編集長の入院騒ぎや裁判騒ぎや取材騒ぎで忙しかったんですもの・・・

ふと、本体に繋いだままだと気がついて、キーボードに繋ぎ直したら、あっという間に固まる固まる瞬間凝固剤即刻特許申請、じゃなかった、何にもできゃしません。サポートに電話して延々40分近くかけて、「キーボードに問題あり」との結論に達していただきまして、でもこの時点で秘書は、(他のマウスを繋げると快調なのに、なんでキーボードが原因?)とは思いましたが、仰せの通りキーボード交換。

予想通り、何の解決にもなりゃしません。

また電話。マウスを取り替えましょう、となりましたが、また30分ほど携帯電話を握りっぱなし。手がじとじとしました。

新しいマウスが届いて、取り替えて今度こそ快適パソコンライフ、と思いきや、新マウスが思いっきり不良品。繋いでフリーズはしないものの、クリックができません。すなわち、指でマウスの頭をクリッと押したつもりが、この鼠頭は音もなく沈み込んで沈みっぱなし。戻ってきやしません。結果、万年プレス状態。仕方ないので、亀みたいにひっくり返して、しっぽに近い部分を押さえると、シーソーの原理で元に戻ります。

こんなマウス、使えるかっ。

またしてもサポートに電話。届いたばっかりのマウスが、ああでねこうでね、と説明するのが嫌になります。またマウス取り替え。昨日電話して今日届きました。この素早い対応は、ちょっと秘書の声が怒っていたからでしょうか。

配送のお兄ちゃんも、短期間に3度目の来訪とあって、すっかりなじんじゃいまして、「今度も不良品だといけないから、試すまで待ってもらえる?」とか聞いちゃいましたが、配送は配送しか受け持っていないそうです。

さあ、どうかな、と繋いでみると、今度は当たり。

まともに動きます。マウスを引っくり返して、秘書ニヤリ。と言うのは、サポートに電話して待たされているときに、不良マウスを引っくり返してしげしげ眺めて、Assembled in XXXXX Modelという文字を見つけて、2個ともXXXXXの部分に同じ国名が入っていたので、このXXXXXの工場製品に問題があるんじゃないのお、としつこく言ったせいか、本日届いたのはマレーシアモデルになっていました。

インターネットで Mac の不具合を検索して見ると、皆さん、キーボードがフリーズするんで、友達のと取り替えたら、問題ないので交換して使ってる、とか、訳の分からない事態が結構あるようです。 Mac が PC に比べて人間臭いと言われるのは、この辺の事情からでしょうか。

2004年6月23日(水)晴れ

いつの間にやら「日記」じゃなくて「週記」に成り果てました。多いに反省。しかし某人の「日記風」と称する「季記」よりはマシかなと・・・

1)
団地鳩のお話です。秘書がいつ見ても、ベランダのお母さん鳩はじっとうずくまって卵を暖めています。こう暑いんでは、ほっといても暖まりそうですが、鳩頭にインプットされた本能は、職務放棄をさせないようです。

お母さん鳩は小柄です。黒っぽい地に白い点が飛んだ模様は、ひっつめ髪に絣の着物化粧っ気なし、を思わせます。ガンガンの直射日光を浴びようと、風雨に吹きさらされようと、ひたすら卵を暖めております。

卵を産ませたお父さん鳩はどうしたんでしょうな。全く、どこの世界でも男は気楽なもんで・・・女ばかりが責任背負って・・・と思っておりましたら、土曜日の遅い朝、窓の隙間からベランダを見ましたところ、

お前は誰だっ

見かけぬ鳩が卵に乗っかっています。首から上が薄いグレーで、背中は白のタキシードをまとったように真っ白、ちょいと洒落た雰囲気で一回り大きな鳩・・・父さん鳩だぁ。

目が合ったら、あたふたと逃げて行きよりました。ふん、小心者めっ、奥さんを見習えっ。

ところで台風が来ましたねえ。あの日、秘書は仕事を早退して、お家へとんで帰り、ベランダのプランターの周りに板で囲いなんぞを作っちゃいました。鳩一家が飛ばされたら大変ですもの・・・(つくづくお馬鹿な秘書)

次の日、台風一過でぴか晴れになりまして、秘書は近所のスーパーで簾を買い求めて、お母さん鳩に直射日光が当たらないように吊ってやりました。何してるんでしょうかね、秘書は。住みつかれたら困ると言いながら・・・

2)
あほたれ編集長の話です。編集長の周辺で何が起きているかは、蒸し返すまでもなく皆さんとっくにご存知です。全国区で名前が知られ始めて、ますます意気軒昂、猪突猛進反省皆無徹底断行諸種媒体電話攻勢叱咤激励・・・盛り上がっております。

とばっちり受けてる秘書、連日ぶつくさぶつくさ念仏を唱えております。色々としわ寄せが大変です。そこへ降って湧いた、メールが送受信できない騒動。

妨害工作が始まったかって・・・プロバイダーのサーバーが変ったんですってよお、設定変更はしたんですかあ。なんだそれはって、あんた何もしとらんのですかあ。

秘書がプロバイダーのサイトまで出張して調べて諸々の設定を書き直して、やっとまともに機能するようになりました。

プロバイダーからの通知は、今後はちゃんと秘書に転送してくださいねっ。ふん。

秘書の道は険し。

2004年6月18日(金)晴れ

団地にはどういう訳か鳩が住みつき、糞害に憤慨する人間様と悶着を起こします。

秘書の住む団地とて例外ではありません。ベランダに入り込む鳩を追っ払おうとして、手すりをがんがん叩く音が早朝から響き渡ります。

秘書んちのベランダにも夜明けと共に、鳩のカップルがポポーポポーといちゃいちゃしに来るので、うるささ半分やっかみ半分で、窓を乱暴に開けたてて追い払います。邪魔者を追い払って、二度寝を楽しんでいると、またしてもポポーポポー。

うるせいやいっ、とパジャマのままベランダに出ていったら、ばさばさっと向かいの電線に逃げていきました。ふんっ、とベッドに戻ろうとして、ふとプランターを見ると、誰かベランダに侵入したかっ、ピンポン玉が落ちてるぞっ、いや、ピンポン玉にしてはひしゃげている、この形状は、もしかして“イチジク浣腸”?げっ。

落ち着いて怖々手に取って見ると、それは鶏卵を一回り小振りにして細長くしたような・・・そう、鳩の卵。

さあ、困った。人間様に握られてしまったのでは、鳩は養育放棄するでしょう。秘書は鳩のお母さんになりたくはありません。孵化させるのって、とっても難しそうだし。一番てっとりばやいのは、本日の朝御飯用にゆで玉子にしてしまうこと。目玉焼きでもいいか・・・

良心の声が、やめてくれろ、と叫びました。

結果、秘書は、家の中で鳩の体温に近そうな場所を探してうろうろ。ADSLのモデムが結構熱を持つと気がつき、ビニール袋の羽布団もどきを作って卵を押し込んでモデムに乗っけて、とりあえず一段落。孵っちゃったらどうしよう、24時間体制で面倒みなきゃなんない、とかは後で考えることにして、お仕事に出かけました。

一日の勤労を終えて、お家に帰ってみれば、ベランダを鳩がうろちょろ。何度追い払っても帰ってきます。卵を探しているらしいと気づいて、(住み着かれるのは嫌だ)と思いつつ、懸命な様子についほろりとして、卵を返してあげました。人間の匂いがたっぷり染み付いているから放棄するに違いない、と思ったのに、鳩の(多分)お母さんはいそいそとお腹の下に転がして暖め始めます。

秘書の負け。

しばらく同居する事にします。けど、鳩に遠慮する気はありません。洗濯物干し、プランターの水やりは、これまで通りやらせてもらいます。文句あるかっ、と鳩に言い渡しても返事はありゃしません。

次の日、洗濯物を干しに出ました。ばさばさっと親鳩が逃げていきます。卵を粗末にするなよ、と思いつつプランターを見やれば、へ? 卵がふたつに増えていました。なんちゅうま、ずうずうしい居候・・・

それから1週間。鳩めは、秘書の生活パターンを熟知したようで、実にリラックスした様子で卵を暖めておりまして、今朝なんぞは、秘書がベランダに出ても、ちょいと体をずらしただけで、逃げても行きません。

秘書、鳩になめられております。これだから、秘書の人生は・・・

(憎まれ愚痴社の業務の現状については何も言いたくありません。秘書の平凡な幸せを返せ・・・)

2004年6月10日(木)晴れ

梅雨入りしたのはいつの日だったのでしょうか。気がつけば、狭い道の両側に、赤紫だの青紫だの、ぼこぼこにされた後の傷を思い出すような色彩のアジサイが満開です。

雨降りの日に、路地に強引に入ってくる車をよけようとして、べっとり濡れたアジサイの花と押し合いへし合いなんぞしておりますと、ぼこぼこ咲くんじゃない、ちっとは遠慮しろ、とか理不尽に八つ当たりしたくなります。寒々しい心象風景でございます。

さて、秘書はご期待とおり心労の下敷きになっております。あほたれ編集長は、ますます磨きがかかってきまして、どっから見ても立派な「硬骨の人」です。やるんなら、とことん気が済むまでやるんですな・・・(なんのこっちゃ)

新入りのeMacに慣れて来ました。ちなみに新入りの名前は、新松の後釜ゆえ、新々松です。余りに安直だとは思いますが、分かりやすいことこの上ないものでして、どうせ秘書の人生こんなもん・・・ととと、ぐれてちゃいけません。

新ブラウザのSafariを使い始めて、ホームページアドレスの中のチルダが大きな障壁になっていることに気がつきました。最初は、なあんも分かりませんもので、作成ソフトのGoLiveがいけないのかと思い、アドビのサイトのフォーラムまで出張してしまいました。

よくよく調べると、「Safariのチルダ問題」として有名な障害らしいです。困った困ったと思っていたら、フォーラムで解決方法をご教示くださる方がいらっしゃいまして、なんとかなりそうです。

世の中には親切な人がいるのですね。何事も、希望を捨てちゃいけませんね。頑張ろっと。

それはそうと、憎まれ愚痴社ホームページ内のリンクを書き換え始めたのですが、うわあ~我が社のホームページは巨大迷路だったのだよ。果てしのない労働が続くのだよ。うわあ~。

(真相の深層の夏号も組んでおります。乞うご期待。)

2004年6月4日(金)よく晴れまして、秘書の心はザンザン降り・・・

溜め息しかでません。大人の喧嘩は、傍目でみている分には野次馬根性で無責任なことばっか言ってられますが、巻き込まれて当事者になっちまうのはどうも。

頭の上に石臼が乗っかっています。誰かがごりごりする度に脳味噌が減っていく気分です。きっと秘書は前世で大悪人だったのでしょう。その報いがいっぺんに降り掛かったのでしょう。そう思うしかありませぬ。

近頃は子供の争いも怖いものがあります。カッターナイフを振り回して返り血を浴びた女の子の心中を思うと、足下の地面がどんどん沈んでゆきます。何がいけなかったのかは、きっと世の教育学者や心理学者やその他いろいろな方が説明してくださるでしょう。聞いて分かったような気分になるも、何も分からないでしょう。

人の心には、当人にも理解できない魔が住むようです。

退院したばっかの編集長は、病院でよく寝たせいか、びんびんに元気になっちゃいまして、活動再開です。そんなアホたれ編集長がとっても心配です。

2004年6月3日(木)よく晴れまして、秘書の心に暗闇が・・・

言いたいことは山のようにありますが、言わない方が良さそうです。

昨日も秘書は、内職もせにゃならん、新しい本の編集もせにゃならん、編集長あてのメールと留守電をチェックせにゃならん、病院を行ったり来たり、しかも前の病院から診察資料も借りてこにゃならん・・・何か前世で悪いことをした報いでしょうか。

そうやって苦労して資料を入院先に届けて頭ぺこぺこ下げてきました。米つきバッタに変身しそうです。昼飯も食わず、とにかく内職に励んでおりましたら突如編集長からエラい剣幕で電話が入りまして、

「退院するっ」

そんな無茶な、と青くなって駆けつけ、結局「一過性なんとかかんとか」で、先生から退院の許可がおりちゃいました。本人も元気そうですので、いいのでしょうが・・・

新たな火種を抱えました。秘書は頭が痛いです。秘書がまたぷっつんしたら、心労が重なったとお思いくださいまし。

いましこしこと新しい本の組版をやっております。相変わらず、訳がわかりません。そこへ、また追加原稿ですと・・・

2004年6月1日(火)昨日の猛暑の後の氷雨

何も言うことはありません・・・・・

(ばかったれが・・・あほったれが・・・ちっとは健康に気をつけんかい・・・2年ごとに脳梗塞起こしてどうする・・・ぶちぶちぶち・・・・)

大変でした。今でも大変です。

新松がいっちまって、その後始末だけでも大変なのに・・・新々松の eMac が来たけれどOSが10.3っていうのはなんなんだ。アプリケーションのインストールに片っ端から失敗するぞ・・・ブラウザはsafariか。どれ。憎まれ愚痴のページがまともに見えないじゃないか。IEも10.3だと、憎まれ愚痴のページがまともに見えないぞ。クラシック用の古いの使うしかないのか・・・

内職だって? そりゃどうもありがとうございます。新雑誌のテキストも届きましたな。組むんですね。同時進行ですね。あ~あ。

とか、ぼやいていたら、編集長がひっくり返りました。日曜の夜、救急車に乗るのも病院探して彷徨するのも初体験です。けど、事態が事態だけに面白がってはいられません。すったもんだして、お家に帰ったとたんに、病院からは「急変」の連絡。関係者を深夜の電話で叩き起こして駆けつけました。

なんとか見通しがついて、帰宅するも、翌日は早朝から呼び出し電話。看護士さんが、命に別状ということではないのですが、と言いつつ焦っておりました・・・

なんじゃ、なにをした・・・このおやじ。

病室でなにがあったか、聞けば、気持ちは十分わかるが、医者とけんか腰で話すな。医者だって人間だい、一服盛られたって知らんぞ・・・

無事戻ってくると信じております。憎まれ口をたたかない編集長は、編集長ではありません。(しかし、命を預ける医者とは喧嘩するな・・・)

入院と同時になぜか我が社のインターネット環境が崩壊。さんざんいじり回すも原因不明。秘書はいじめられっこの気分です。

(その後、インターネット環境は回復しました)