秘書の小部屋 2003.6

2003年6月30日(月)晴れ

今月も終わっちまうでやす。秘密日記と称するのもおこがましい1か月間でしたなあ。

本日ようやくWEB雑誌「憎まれ愚痴」の6月号を発行しました。こうなるともうアリバイ工作やってる気分です。普通、雑誌というものは前の月に来月号を発行するもんじゃありませぬか。今夜一晩お布団にもぐりこめば明日は7月、という月末のどさくさに今月号を発行してですね、しかも日記風とかいうきいた風な記事1本書いただけでしてね、後は取って付けたような特集をでっち上げてですね、なあにがWEB雑誌ですかっ。

と秘書が怒っていても始まらないです。よそからみれば共犯です・・・ 来月こそはきっちりネジを巻きませう。

さて、陳情続きでお忙しい日々を過ごしました編集長、お役所相手に何かするたび、不可解だ不条理だ犯罪行為だ、という事態が発覚するもので、頭にはおかんむり、胴体にはストレス性胸焼け、足の裏には憎まれ愚痴社改造工事残骸のトゲを頂きまして、すなわちすこぶる不機嫌でございました。

それはどういうことを意味するかというと、すなわち天を衝いた怒髪がプッと一吹きするやプワッと飛び散ってミニ編集長が増殖し、電話掛けまくり当たるを幸いとなぎ倒し、駆け抜けた後には死屍累々・・・ 世の皆様、惰性での業務遂行は編集長の敵とするところでございますぞ。用心めされい。

かような編集長、土曜の昨日どこぞのフォーラムとやらのシンポジウムとやらでパネラーとかいうものをつとめて参りまして、これでしばらくは上機嫌でいるかと思いきや、本日ふと閃くものあり、おのれ無礼者打ち取ってくれよう、と言わんばかりの勢いで市役所方面に出かけて行きました。市役所に松の廊下が存在しないことを、秘書は祈っております。

ところで梅雨時の怪談。昨晩秘書んちにネズミが出ました。台所でかさっこそっと物音がするので、そーおっと電気をつけてみたらガスレンジの横に長~い尻尾がゆ~らゆら。出たっ、ぎゃあっ、と殺虫剤をまきちらしてパニクっていました。この続きはまた来月。

2003年6月26日(木)曇り

ととと、また1週間経ちました(- -;)。はんせい("ペコペコ")← ヘラヘラしてますな。

今日は寒いです。つい先日は腹が立つほど暑かったです。我が社はあちこちにモノが積み上がって風通しが悪くて蒸し風呂みたくなりました。おかげでサウナに行かなくて済む、という話ではございません。

汗をかいてベタベタになりまして気分が悪いもので、ついつい余計な摩擦が起きまして、狭い社内を怒号と罵声と悲鳴と絶望が飛び交い、責任は放棄されゴミは投棄され納期は間に合わず妖気漂い始めもう耐えきれません人間性回復のためいっそ蜂起しよう、と営業部長に持ちかけたらひょろりとしたこの軟弱者めはモノも言わず兎跳びで逃げてゆきました。

おのれ征伐してやるぞ!! もとい成敗してやるぞ!!

と、近頃秘書の物言いが編集長に似てきました。いけません。人格円満にして高潔な本来の姿に戻らなくては。

扇風機を憎まれ愚痴遺跡から発掘いたしまして秘書部屋に据え付け、頭をじっくり冷やしながらつらつらと考えました。各自の自主性に任せていたのではいつまでたっても我が社の混沌は終わらない。秘書が仕切ったろ。

まずは環境整備です。

インターネット放送用のスタジオが欲しいインタビューを受ける際の書斎が欲しい資料部屋が欲しい、と言いつつ散らかし放題の編集長部屋を聖域扱いするのは止めです。だいたいどこが“聖”ですか。どう見たって“悪所”です。

手を出せとは言わないから口を出すな、と言い置いてこのチビ秘書はせっせと一人で働きました。秘書部屋の諸々を大移動してスペースを作って、編集長部屋で持ち腐っている資料棚を運び込み紙ゴミの堆積所と化している本棚も運び込み溢れた書籍に埋まっていた古い冷蔵庫も運び込み、気がつくと秘書部屋は倉庫になっておりました。片付け途中の本の山に挟まれてパソコン操作していると、もう気分はほとんど倉庫番。大地震が来たらまず命はないでしょうな。

ところで、冷蔵庫を引きずりましたら、えらく水がこぼれまして慌てました。今をさること1年半前、さるお方が、中の霜取りはおろか沢山つっこんだ製氷皿もそのまんまブチッと電源を引っこ抜いて澄ましていたからです。未開封のウーロン茶も出てきましたが、丁度1年前に賞味期限が切れておりましたがな。そして、きっと多分絶対そうだと思っておりましたら、やっぱり案の定間違いなく庫内はカビ培養所となっておりました。

社内にこれ以上カビを増やさないで欲しいです。秘書のお昼御飯用のバターに何故かカビが生えるのです(秘書の自宅のバターは健在です)。まだ使い終わっていないバターを泣く泣く捨てるはめになりました。捨ててしまってから、靴磨きに使えば良かった、と気付きましたが、収集車に持って行かれた後でした。

そんなこんなで相変わらず秘書は忙しいです。そんなこんなで編集長はほとんど連日市議会に陳情の陳述に出かけては滔々と演説をぶちかまして引っ掻き回しているようです。連日陳情不採択ですが、その結果ストレスが溜まるのか発散するのか、はて、生き生きとして顔の色つやもよろしく、ますます意気軒高、体も健康、本日などは次の議会の陳情の提出の締切日だそうで、書類を携えてかんらかんらと笑いつつ市役所方面へ出かけてゆきました。

出かけるな、と申す気はありませんが、はよ、6月の『生活と意見』を書いて欲しいものです。編集長が忙しがっているおかげで『月刊憎まれ愚痴』の6月号がまだ発行できません。心機一転新規蒔き直し新装開店の『月刊憎まれ愚痴』は、亜空間通信の焼き直しばっかじゃなくって、書き下ろしで構成する、と鼻息荒く決意表明してたのはどこのどなた様でしたっけ。

  梅雨寒や そよとなびくは 鼻毛ばかりなり (多田野すかたん)

付け足し:先だっての「河童の天識」とは何ぞや、と聞かれました。嘆かわしい。あんた日本人でしょ。伝統文化の落語っちゅうもんを御存じないですか。てんしきをインターネットで検索して御覧なされ。ごっちゃり出てまいります。そりゃ感字世代の秘書が「転失気」じゃ直截過ぎるからと「天識」を宛てちまいましたが、そんくらい察してもらわなくっちゃ。要するに、「屁の河童」って言いたかったんです、秘書は。

2003年6月19日(木)晴れ

また1週間経っちゃった。わはは。そろそろ、「秘密週報 秘書の寝言」にタイトルを変更しようっと。

無精ったれは秘書だけじゃござんせん。さるお方なんぞは一月に一度しか書かないのに、訳もつけない英文を大量引用して貼付け、日記だ生活と意見だ、とか澄ました顔してます。英語教育悪夢後遺症の秘書としましては、見ただけでひきつけを起こしまして何が書いてあったかちっとも覚えておりません。もっとお客さまを大事にして欲しいものです。ブチブチ・・・

さて、相も変わらず秘書は、憎まれ愚痴の底無し無間地獄を無言で無限に夢幻の如く彷徨って血迷っております。編集長の思いつきの集大成の蜘蛛の巣城のようなこの電網空間は、片付けても片付けても闇が広がるばかりの混沌空間です。管理の限界に近付いているようなので、とうとうサブディレクトリを作ることにしました。

言っておきますが、秘書はWEBサイトの管理については怒素人です。その昔、偉そうにFetchの使い方PageMillの使い方を教えてくれたさるお方に、ディレクトリはどうやって作るかとお尋ねいたしましたら、返ってきたのは「なんじゃそれ」

あかんわ。

英語の表示しかないFetchのメニューをいじりまわしてなんとかディレクトリを作りましたが、その作業中、間違ってメインのディレクトリを削除してしまったらどうしよう、と不安を感じました。そういう時って、潜在意識に何か刷り込まれるようで、例えば病院の廊下で非常ボタンを見て(押しちゃいけない)と念じると、電灯をつけようとスイッチを押して気が付くと非常ベルをならしてる・・・みたいな。

で、見事にディレクトリごと削除しちゃいました。

なんてことしません。が、これからはやりかねませんな。けんのんけんのん。バックアップくらいとっとこっと。ミラーサイトを作れとも言われたっけ。

と言う訳で、秘書は毎日腐っておりましてカビも生えてきそうです。なーんかこうぱーっと面白いことないですかね。この間お家のベランダの手入れをしたら思いがけず新ジャガを収穫いたしまして、さっそくほくほくに茹でてバターをつけて食べてほくほくしましたが、食べ終わると同時にまた腐りはじめました。

ところで、どうして新ジャガがベランダで収穫できたのでしょう。

それは秘書が昔八百屋さんでジャガイモを買いまして玄関に放置すること数か月、春の訪れと共に玄関に緑が生い茂り、同居人が観葉植物でも買ったのかしら、と思いましたが葉っぱが変ですので生い茂る葉をかき分けて根源を探りましたら、玉ねぎとジャガイモが芽を吹いておることが判明いたしまして、食べ物を粗末にするとバチがあたりますもので、ゴミ箱に入れるのは止めてベランダのプランターを掘り起こして隠匿しましたところ、おジャガは自然の摂理にのっとって狭いプランターで子孫繁栄に励みプランターの横胴をパンパンに膨らませましたゆえ、はてなと思った秘書がこわごわ掘り起こしましたら、棚からぼたもち横から焼きもち前から暴走ダンプ尻から火がつき目からうろこプランターからジャガイモが出現しました。

秘書んちのベランダにはいろんなものが埋まっております・・・

2003年6月12日(木)降ってます

朝のラジオで、「梅雨に入って3日目の今日・・・」と言うのを聞いて、関東付近は梅雨入りしちゃってたのを知りました。はて、宣言したんでしたかな。新聞紙上でも、見た覚えがとんとございません。

巷間はこの間広汎なニュースに満ち溢れておりました。この時期連日雨が降ることぐらい常識的な日本人なら誰でも知っていることでして、もはやニュース馬流、もといバリューがないのでしょう。(馬を流してどうする)

さて、巷間に溢れてピチピチ跳ね回っていたニュースの筆頭は、「中東に和平の道」でした。約10年前も全世界が躍り上がって喜びましたっけ。

今回のこの輝かしい進展を、ウチの編集長はせせら笑っておりました。まったくもって、口だけでなく根性も悪いおやぢです。こういうヤカラがいるから人類はいつまでたっても云々・・・

とブチクサ言いながら毎日お昼御飯用のパン生地を捏ねておりましたもので、醗酵具合がイマイチで焼き上がりしんねりむっちりでした。ついついジャムを塗ったくりたくなります。夏に備えてダイエットに励まなくてはならないというのに・・・

という秘書の悩みは河童の天識のごとく吹き飛びましたな。

「中東和平の道」は、あれよあれよと言う間に地盤が崩れて陥没する鋪装は剥がれる水道管は破裂するガスが漏れる電柱は倒れるミサイルがぶっ放されるバスが炎上する、と編集長の言う通りになってしまいました。まこと預言者というのは地元では評判が悪いものです。

国内も嫌なニュースで満杯です。つきあっていた彼女とうまく行かなくなった男は、彼女の家に乗り込んで彼女と彼女の両親を惨殺して自殺しました。窓の格子を壊して押し入ったそうです。ヤワな戸締まりなんぞぶち切れた人間にかかってはなんの役にも立ちません。同じ紙面に他に無理心中2件。死ぬ気のない人間を巻き添えにしてほしくありません。

死にたければ勝手に死ね・・・と言うセリフもうっかり言えません。自殺する人のニュースもいっぱいです。

人生、最後まで行って見なければ何があるか分かりません。秘書みたいな貧乏人でもそれなりにおもしろおかしいのです。途中で降りてしまうなんて勿体ないです。死ぬほど嫌なことなら、放りだしちゃえばいいんじゃありませんか。死ぬほど働かされる会社なんか辞めちまいなさい。家のローンが払えないなら手放せばいいでしょ。自家用車なくたってタクシーがあります。バカラのグラスじゃなくたってワインは飲めます。無印良品で礼装まかなえます。ダイヤの指輪がなんだって言うんだっ

ゴチッ(興奮するんじゃない、と小突かれました。小さな暴力反対)

2003年6月9日(月)晴れたかな曇ったかな

・・・

ご無沙汰致しました。秘書に何があったのでしょう。憎まれ愚痴常連の皆様なら多分お察しいただけているかと存じます。この律儀で真面目で勤勉な秘書が10日も日記を放っぽり出すなんて、一大事です。

そうです。例のあの御仁が、秘書に何の断りもなく、研究所なんぞをおったて・・・じゃない、設立致したのでございますっ。

偉そうに、

giga-i (Global Information General Analysis Insititute)
国際情報総合分析研究所、略して国際情報総分析研(ちっとも略称じゃない)

ですってぇ。代表兼所長ですってぇ。

秘書は知りませんよ、関係ありませんよ、とそっぽを向いて逃げようとしたら、襟首をむんずとつかまえられました。

一大資料センターを作るのである。ついては電網で掻き集めたこの情報、電網倉庫を作って格納するように。あっ、誰が見ても分かるようにキチンと分類整理してね。

と、ぐしゃぐしゃのまま寄こしやがりましたとお思い下さい。すなわち、秘書、切れます。

この巨大迷路にして電網の樹海、未知と遭遇しっぱなしの「憎まれ愚痴」をこれ以上煩雑にしようというのですか。だいたい、過去の記事だって、書きっぱなしでちっとも分類しないし、何にも考えないで増築ばっかするものだから、自分で自分のサイトの中で迷子になってるぢゃありませんかあ゛あ゛あ゛あ゛

という次第でございました。何があったかは、giga-i の資料室にでも行って見て下さい。宇宙空間で地球が増殖しております。