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秘書室展示会場

秘密日記 秘書の独り言


3月31日(日)晴れ

今日も暖かい。ベランダから庭を見下ろしてため息をつく。お庭は、沈黙の春、である。

昨年改築工事の際、庭木をブルドーザーで根こそぎなぎ倒して更地にして足場を組んだ。工事が終わってみれば残骸の山。とても素人に片付けられる量ではないので、なんとかして欲しい、と要望したら、整備してくれたが、かろうじて残っていた樹木を、選定したもの以外はなぎ倒し更地にして新たに苗を植え・・・おかげでペンペン草も生えてこない。

秘書の思い出の枇杷とライラックは残されたが、バラとミカンは跡形もない。1年前は、持ち主は手入れしろよっ、といいたくなるほどあれこれの木が鬱陶しく生い茂った庭だった。

まことに文明というものは不可解である。今度雨が降ったら、ヒマワリの種を撒き散らしてこよう。去年ベランダで収穫した麦も蒔いてやりたいが、時期が違う。


3月30日(土)雨のち晴れ

ポカポカ暖かくて、歩いているだけで眠くなる。ポワーッと歩いていたら、視界の隅になにか(金目のものが)飛び込んできた。こういう時秘書は、ど近眼でありながら目ざとい。拾い上げて見れば果たして買ったばかりの通勤定期券額面13万余円也である。

しめた天の恵み、払い戻せば10万ちょいになる、なんてことは、善人秘書は考えない。大企業の正門近くだったので、守衛の人に、ここの社員が落としたんでねえか、と聞いてみたら、そういうことはわからない、というにべも無いお返事。あのなぁ、少しは融通きかせろよ。落とした人は今頃真っ青になってる筈だよ。

駅の近くではないのでわざわざ届けに行くのも癪である。明日お出かけする時に届けよう。それまで秘書の耳元で悪魔がささやかないことを祈る。


3月29日(金)雨

しょぼしょぼと雨が冷たい。濡れそぼって花粉も飛ばない。なら、さっさとプールへ行ってくればいいのに・・・ 鬼のいぬ間にお茶入れて、さっきお使いのついでに買ってきたどら焼きがまだホカホカしてるのにかぶりつこう・・・

なのに、何故出てゆかぬ。雨が降ってるからだってぇ? ええい軟弱者めが。

実は昨日夜遊びが過ぎたのであろう。夕方いそいそと紙袋抱えて出て行ったのを秘書は知っている。袋の中身は紙爆弾(ビラ)と新品のシーツ1枚を犠牲にした石油資源アメリカ謀略侵略地図、星条旗はちまき、星条旗うちわ(四角い)、選挙の時するような肩がけタスキ、と、およそ金目のものはない。

自作自演のビデオの上映会なのである。数あるうちの1本なのだが、すっかり自分が主役の積もりでいる。(タスキの”主演男優賞”の文字をチラッと見た時には、ゲーッとなった。)

翌日のことを考えてさっさと帰ってくればいいものを、2次会どころか3次会まで行きおって、電車が無くなってタクシー帰り。最近しぶちんの経理部長は金出さないって言ってた。

それだけならまだいい。ソファーにひっくり返って昼寝するな。あくびしながら社内をうろつくな。朝飯抜きだからって早弁するな。秘書だって眠いんだ、腹減ってんだ。


3月25日(月)晴れ

映画なんぞを見に行ってしまいました。お友達に、暇でしょ、と言われ、確かに暇です。平日の昼間から映画を見ました。貸切では、と期待しましたが、どっこい、世間は春休みでした。立ち見、と言われビビリましたが、最前列なら空いているというので入り、結局最後列で見ました。見たのはいま話題のロード・オブ・ザ・リング。CGの発達は目覚しく、秘書はほとんど田舎者状態でした。面白かったです。


3月24日(日)晴れ

今年の桜は早かった。予想を大幅に裏切ってすでに満開である。恒例の地元の桜まつりはこれから2週間も先である。編集長が嬉しそうに揶揄するところの葉桜まつりになりそうな勢いである。

花粉症のため毎年花見どころでない編集長は、昨年、秘書が浮かれているのをやっかんでか花見当日の4月1日に雪を降らせてくれた。それから1週間後に予定されていた地元の桜まつりに向けては、毎日早口霊なるものを呼び出して、早く散れーッ散れーッと呪文を唱えていたっけ。いまさらの話ではないが根性の悪いお方である。

そんな編集長はうっちゃって、秘書は今日は楽しい花見である。おべんと持って井の頭公園でゴザ引いてすちゃらかちゃんちゃんちゃん。


3月23日(土)晴れ


暇な筈の秘書はなぜか毎日追われている。

夢にまで出てくるそいつはぴったり寄り添って離れず、もうほとんどストーカーである。爪を切り始めるとライター持ってきて灯を点そうとするし、洗濯始めれば赤インクをぶっ掛けて秘書を丸ごと洗濯機に突っ込もうとするし、おちおちしていられない。

ああ、早く縁を切りたい。


3月16日(土) 晴れ

待ちに待ったパソコン到着。いそいそと箱を開けセットし電源入れてセットアップ完了、と言いたいが、プレインストールであった。やれ、ありがたや。プリンターとFDとMOは自分でつないだ。

恐る恐る立ち上げてみると、ちゃんと動く。感動の一種である、もとい、一瞬である。結構1日仕事であった。くたびれはてて、ぼけーっとした。今日は(も)早く帰ろう。


3月15日(金) 雨のち晴れ

愛しのパソコンちゃんが来る、ってんで、社内大掃除である。広い店では可愛らしく見えたが、CRTディスプレイは実際は相当でかくて場所をくう筈である。(液晶のちっこいメビなんておもちゃみたいなもの)。社内のあちこちに溢れ帰っている編集長のがらくたを(ほとんどゴミ袋に突っ込んで)片付け、やっと事務所らしくなった。しかしまあ、去年の引っ越しのときなぜ捨ててこなかった、と叫びたくなるようなものを一杯溜め込んでいたなあ。まだ残ってる分はこんど黙って処分してやるぞ。


3月14日(木) 晴れ

今日も花粉日和である。耳鼻科でお鼻シュッシュッして来た編集長を、有無を言わせず引っ立てて池袋に向かった。(先日わざわざ新宿までいったのにパソコンが買えなかった恨みは深いのだ。)

相変わらずマスクに防塵メガネという銀行強盗ファッションは他人のふりしたくなるが、なぜか軍資金を握られているので、素直にくっついていくしかない。(経理部長よ、秘書と編集長と、どっちが金の管理に向いているのか、いい加減に認識を改めて欲しい。)

渋谷にはハチ公という律儀な犬がいるが、池袋にはイケフクロウという梟がいるという。梟の責任ではないが、なんと安直な命名・・・いい加減な性格に思われそうでかわいそうではないか。ご対面したかったが、名うての方向オンチゆえ黙って編集長にくっついていくしかない。

せかせかとパソコン買い(あつらえたような型落ち格安パソコンがあった)、選択基準が不明なままやけっぱちでレーザープリンタ買い、使えればなんでもいいやとMOとFDドライブ買い、ついでにADSLの申し込みして、と慌ただしく動き回ったにもかかわらず昼飯の時間がなくなって、豪華御食事付き出張の筈が駅蕎麦を啜り込んで帰って来た。それもこれも出がけに、じゃ本日2時に我が社で、なんて約束を編集長がするからだ。秘書に対する陰謀か。

すっかりくたびれ果てた秘書、眠くて仕事にならないので、机に書き置き残して早退してしまった。


3月13日(水) 晴れ

ほかほか暖かい日が続くもので、桜のつぼみがムズムズし始めている。気の早いのはもう満開だ。春だなあ。秘書の春はいつ来る・・・


3月12日(火) 晴れ

出社したら玄関前に編集長が転がっていた、なんてことはいくら我が社でも起こらない。コーヒー啜りながらニヤニヤしてた。

昨日プールの帰り道、いつもお世話している市役所にひょいと寄ってみたら、編集長が出した陳情の審議をしていたのだという。家電リサイクル施行に伴い、憎まれ愚痴社御用達のシルバー人材センターで冷蔵庫や洗濯機やテレビが手に入らなくなったのは、リサイクルの精神にもとる行為である、とかで大分前に出して継続審議になってた分だ。

これ幸いと傍聴してたらすっかり帰るのが遅くなってしまったらしい。相変わらずの逃げ答弁だったようで満足はできないが、ひさしぶりヤジを飛ばしまくってすっきりしたらしい。やはり重症花粉症の市長がくしゃみ3連発を議場に響き渡らせた時には、真打ち登場とばかりに極め付けを放った。

「よっ、同志!!」

お陰で場内は大爆笑である。その後の議題がまともに審議できただろうか。


3月11日(月) 晴れ

日課のプールに行ったまま編集長が帰って来ない。

花粉ダルマになって交差点の真ん中にでも転がってなきゃいいけど、と営業部長とお茶のみながらしゃべってたら黄粉ダンゴにむせた。ぶふっ、苦しい。しかし、ま、どこからも連絡がないのは無事のしるし、と強引に納得して全員で電気消して鍵かけて帰ってしまった。閉め出しくらった、と文句言うなら、鍵もってかないのが悪い、と合唱してやろう。


3月10日(日) 晴れ

毎日が日曜日に近い生活になったもので(憎まれ愚痴社のアルバイトは半分どころかほとんどサークル活動みたいなもんである)、今日は本物の日曜日、という感じがない。で、用もないのに朝は6時に起きだす。風呂につかって読書にいそしみ、朝ごはん作って洗濯して掃除して、ふっと時計を見れば8時。1日が長い。お茶を入れて一息入れて、つくづくと人生の意味を噛みしめる。失業保険の手続きしなくちゃ。はやく真っ当な労働者にならなくっちゃ。


3月9日(土) 晴れ

五月雨のようにキーボードを叩く、なんて表現するとトシがばれる。機関銃のように、も古い。ケイレンお起こしたように、ではひっくり返りそうだ。

雨だれタッチ、ではどうだ。無論、意味は逆になる。

今、秘書は室内に雨漏りの音を響かせている。超高速入力を誇る秘書だが、それは今は昔の物語。むかしむかし、OASYSという一世を風靡したワープロ全盛の頃、親指シフトが推奨され確か業界標準にもなった。(コンソーシアム配列とかいった。意味なかったなあ)。素直な秘書は言われるまま親指シフトのかな入力を覚えた。今その話をすると人は例外なく秘書のことを、アホ、と言う。

アホ、である。

OASYSを世に出した富士通のパソコンでさえ、いま親指ボードはオプションである。貧乏会社に、そんな特注みたいなものがあるわけない。

かくして秘書は駆け出しの初心者並みのタッチ音を響かせ、自分でもうんざりしつつ、飽き飽き菌をまき散らして社内を汚染している。


3月8日(金) 晴れ

花粉日和である。良い子の秘書も鼻がむずむずする。外の階段の隅に黄色いざらざらが吹き寄せられている。なんだろな・・・

問題児の編集長は、朝から花粉まみれで生体レベルが下がり過ぎた反動でボルテージが上がっている。今すぐ出向くから待っておれ、とどこぞへ電話してあたりを蹴散らしながら出かけて行った。総務部長に聞けば、先日の陳情が今日お役所で審議だか討議だかされるのだという。一言陳述してくる、のだそうだが、一言、なんてデタラメ言っちゃいけません。誰かが止めなきゃ三日三晩くらい喋るはずである。

果たして議長ストップが入って言いたいことが全部言えなかった、と帰ってきた。(普通の人は半分も言えれば、上出来、と言う)。それでも、プールに関して時計については勿論、若い女性監視員の水着がハイレグなのは嬉しいけどセクハラうんぬん、厚化粧のおばさんがそのまま入るのでプールの水が汚れる、熱帯植物園でもあるまいに水温が高すぎて泳ぐ人には不適、コース整理をちゃんとしないからぶつかって怪我をした、と日頃の不満をぶちまけて憂さ晴らしをしてきたらしい。何分喋ったかは腕時計を見るのを忘れてしまってわからない、とか言ってた。(議場にもプール用のでかい時計をつけるよう陳情したほうがいい、と秘書は思う)。

とまれ、杉花粉シーズンは編集長が発火しやすくなって、とばっちりで火の粉をかぶる社内の人間はたまらない。秘書も陳情したい。杉はお手入れして下さい、かっかする編集長を冷やすにはそれしかありません、日本が不況から脱出するにはまず我が社の状況を好転させねばなりません、と。


3月7日(水) 晴れ

ILLUSTORATORが落ちていた・・・ そんな訳ない。同居人相手にぶつぶつ貧乏人の悲哀をぐちっていたら、あるよ、と至極簡単にいう。あるって、あんな高いものを、と聞けば、友達がバージョン違いで2つ買ってしまったんで古い方をくれた、という。金持ちとは平気でそんなことするものらしい。秘書、プライドもかなぐり捨てて同居人にへこへこしてしまった。少々バージョンが古いくらいなにさ。ないよりよっぽどマシ。


3月6日(水) 雨のち晴れ

秘書は自分専用のちゃんとしたパソコンが欲しい。松子さんは、今や古さゆえ価値が出そうなボンダイブルーのiMACで、メモリも信じ難いほど可愛い。ネットスケープの最新版入れたらほとんど動かなくなって、焦りまくって削除した。ILLUSTRATORなんか入れたら、二度と口聞いてくれなくなるだろうな。新しいの欲しいな。ぶちぶちぶち・・・

編集長御用達の量販店で買えば10%引きになるっていうので、色々思うところはあるが、出張中の編集長と新宿で落ち合うことになった。心待ちにわくわくそわそわ社内を片付け置き場所を確保して丁寧に掃除して電話を待ったが、なにやってんだか、編集長から連絡がない。くたびれ果ててこっくりこっくり始めたところへようやく電話が入った。

JRでゲロッピになりかけ、地下街で方向見失って彷徨して、と苦難の挙げ句、所定の店へ辿り着けば、(そこはかとない予感はあったのだが)、花粉飛び交う新宿の繁華街で、遠来の旧友と昼酒食らって延々と熱い議論を闘かわしていたという編集長、青菜に塩どころか、立派な古漬け状態になって、くたっとしていた。ぐっ。

結局、化学物質飽和状態の店内で、古漬けもゲロッピも体力が持たず、そうそうに退散してきた。あーあ、20インチのディスプレイはやっぱり高いなあ。ILLUSTORATORも高いなあ。どっかに落ちていないかなあ。


3月5日(火) 晴れ

編集長の日課はプール通いである。今年はお誕生日を過ぎてからは、スペシャルカードかシークレットカードかなんか知らないがプール代が無料になったので、財布も軽く気軽に出かけてゆく。もう、すっかり自家用プールである。

さて、そのプール、編集長の言うことには欠陥だらけである。当然、備え付けの御意見箱にごっそり投書してくるのだが、お役人というものは(編集長の見解である)、利用者の意見に論点が大幅にずれてるどころか全くかみあっていない返事をしてくるので、つまりは色々言っても一向に改善されない。

編集長が脳内沸騰する原因の一つが、プールの時計が役立たず、というのがある。長針が折れて短針より短くなっている上、針がそっくりかえって丸まっているので、角度によってはどこを指しているのかわからない。と言うより、正確に見えることの方が少ない。どうやってタイムを計るんじゃ!というわけである。

業を煮やした編集長、過日証拠物件を撮影しようとして、ビデオカメラを隠す装置を製作しかけていた。昨今プールサイドで水着姿を撮影するのは、たとえ学校のプールで親が愛しの我が子を撮影するのでも厳禁なのである。人事部長と総務部長と秘書が気づいてあわてて止めさせた。その類いのことで捕まった芸人がいたはずだ。

編集長、しばらくブツクサ言ってたが、誰を脅したのか、問題のビデオを手に入れて来た。

そして、秘書にお題である。この薄ぼけた映像をはっきり見えるようにせよ、と。む、まともなソフトもないのにどうやって、と思ったが、そこは天才秘書、ちゃんと処理した。誓って言うが、鮮明に見えるようにしただけで、細工はしていない(できるソフトがない)。

と、これだけ擦った揉んだしたのに、陳情も出したのに、陳述する前に、問題の針が取り替えられてしまったのだとか。要求通りになったんだから喜べばいいのに、そうそうナイーブに(世間知らずに)反応するよな編集長じゃない。慌てふためいて証拠隠滅しおったな、と叫んでる。


3月4日(月) 晴れ

ひいこら言いながら確定申告書を仕上げた。

秘書みたいに中途半端な会社に勤めてると(もう過去の話になったけど)、事務手続きはことごとくいい加減で、健康保険の手続きなど1月もほったらかしてくれたりして、その間手持ちの保険証使って後日不正使用につきン千円納付せよ、とか通知もらったり、1年間給料の1割も源泉徴収しておいて年末実は納付してなかったことが発覚して各自申告せよとなったり、と笑える話には事欠かない。源泉徴収票って、普通年末にもらえるはずだけど、ま、それを言っても・・・

今秘書は、大分前から頼んでおいた離職票がいつ出るか、預けておいた被保険者票は返してもらえるのか、あるいは新しいネタ話が出現するのか、心待ちにしている。

夕方秘書は同居人とお出かけしてパルコブックセンターに行った。ペックカードなら5%引き、という歌い文句に釣られてカードを作ろうとして、さて、困った。申込書の勤務先に何を書くのだ。とっさに、フリーになったと称して、空欄を埋めてきたが、絶対審査通らないぞ。1000円のお買い物券もらったから、いいけど。

失業者はつらい。


3月3日(日) 晴れ

今日は楽しいひな祭り♪♪♪ 三人官女に五人囃し・・・は秘書んちにはいない。灯りをつけたいぼんぼりもない。内裏様だけである。昔、女は手芸しなくちゃ、と思い込んで買い込んだ木目込みお雛様セットを、途中で放り出したいのをぐっとこらえて仕上げた。押し込みが少し甘いのは目をつぶるとして、この前見た時はしまい方が悪かったみたいで、髪がザンバラだった。ほかに、よほど暇な時期があったのか、紙粘土をひねりあげて原色塗りたくってポップにキッチュに仕上げたやつは、どう見てもバカップル。折り紙折って色紙に貼り込んだのは、七五三流れの幼な妻とガキ亭主。あ〜あ、だから秘書は・・・


3月2日(土) 晴れ

昨日なくした源泉徴収表を探して生ゴミまでひっくり返したが、ない。泣きべそかいてあきらめた。失業生活蹴つまづき事始めである。先が思いやられる。

失業とはいえ、いやいや仕事をしなくて済む安堵感から、脳内にいっぺんにドーパミンだかエンドルフィンだかモルヒネだかが分泌されて、足元が噴火したみたいに舞い上がってたらしい。むっ、人間、我が世の春と浮かれてはいかんものらしい。

さて、と葉書を刷り増ししようとパソコンにむかって、豚曲げた。違う、ぶっ魂消た。プリンタの下にのぞくこの封筒はなんだ。ここは昨日真っ先に探したぞ。しかし、ああ、嬉しや。幸先いい。秘書って、なんてラッキーなんだ。よっしゃー。


3月1日(金) 晴れ

目覚めて思う。今日から失業者である、と。この冷厳なる事実。しかし、他人事みたいで全く深刻みがなく真剣さにかける。いい加減な失業者であるが、失業率アップには貢献している。(ついでにつくづく思うに、小泉さん、あんた口先男やな。)

お世話になった方々にご挨拶の葉書を出すので、我が社(ついに憎まれ愚痴社が「我が」社になった・・)のパソコン借りてしこしこと私物の制作に励む。日頃、秘書の日本語は乱れきっている、とこきおろす編集長に添削頼んだら、もっと字をでっかくしろ、絵を入れろ、ここはピンクがいい、とか、ギンギラギンのキャバレーの看板になりそうなことを口走る。(そう言えば編集長のホームページって・・・)。参考意見は有り難く聞き流して、秘書好みにシックに仕上げました。sickかね、と雑音が聞こえるが、chic、である。

ふと気づくと、2月は秘書がまともにアルバイトにこなかったお陰で社内が恐ろしくきたない。ついつい大掃除のミニ版を始めてしまって、気がついたら、ある程度片付いたが、引き換えにくたびれ果ててしまった。それみたことか、と言いたげにニヤニヤするお方がいるが、コーヒー煎れてくれたので、ま、いいか。

仕上げに一つドジ。確定申告するために前の職場で交付してもらった源泉徴収表が、夕方コピーを取ろうとしたら見当たらない。どこだー!誰が隠したー!出せー戻せー!再交付頼みに行くなんていやだー!


御来訪ありがとうございました。またのおいでをお待ちしております。
お帰りはこちらです。

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2002.4分離