覗き見の好きなあなたは   人 目 の お客様 です。

秘密日記 秘書の独り言


1月31日(水) 雨

歩いていると道にはいろんなものが落ちている。

雨のしょぼ降る中信号待ちしていると通りの向こうの電信柱の陰に黒いものが見える。使用禁止の黒いビニールのゴミ袋のようだ。ったくもう、身勝手なやつだ、車から放り投げていったな、と蹴飛ばしたい気持ちでそばにいくと、えっ、このゴミ袋、くりくりした目玉が付いているぞ。えっえっ、この尖ったのはくちばしだぞ。こいつは濡れ羽色した烏だぞ。

目が合ってしまった。可愛い顔してる。何があったか知らないが、雨の降る中、しまりのないお供え餅みたいな格好して人通りの多い街角に座り込まなくたって・・・

夜お風呂に行こうと商店街を歩いていたら、今度は黒い毛がムクムクの犬が、やはりしまりなく往来の真ん中にボタっと落ちていた。向いのお店に消えた御主人様を待つ忠犬らしいが、もっときりっとしたカッコで端っこで待てよ・・・


1月30日(火) 晴れ

寒い日が続いたので、「暖かい」と口走ってしまうが、春はまだ遠い。
先日降った雪があちこちに残っている。

薄汚れた残骸は、心掛けの善し悪しの表示計みたいだ。労を厭わず雪掻きに励んだお家の回りの道はとっくに乾いているが、事情はともかく労を厭ったお家の周囲はガチガチに凍りついているかぐちゃぐちゃにぬかってる。

秘書んちの周りは・・・共同住宅はとかく、誰かやるだろう、と根拠のない期待を抱きたがる。凍りついた中庭をおっかなびっくり歩きながら、この団地には公徳心を持った人間はおらんのか、と毒づくアホの一人に秘書はなりはてている。


1月29日(月) 晴れ

冬来たりなば春遠からじ。冬眠から春眠へ移行だ。練る子は育つんだ。もとい寝る子が育つんだ。練っても練ってもしょうもない原稿はものにならないんだ、ゴミ箱の肥やしになるんだ・・・


1月28日(日) 晴れ

うだうだと1日を過ごしてしまった。夕方になって気が付いた。しまった、今日は市が公認(?)のフリーマーケットの日だった。去年からカレンダーに印しておいたのに。

貧乏秘書は必需品のかなりの部分をフリーマーケットで調達する。貧乏人にはそれなりの生活作法というものがあるのだ。去年はイタリア製のコートを驚くなかれ300円で手に入れた。renomaのショルダーバッグは100円だった。ああ、それなのに。

逃した魚は大きい。
振った男は出世している。
行かなかったフリーマーケットは宝の山だ。


1月27日(土) 雪だよまた

大雪の中を走り回ったので(犬になったのではない。こき使われただけだ。人でなしどもめ。)すっかりくたびれてしまった。

おやつ食わせろ。でなきゃ仕事しないぞ。
足が霜焼けだぁ。


1月26日(金) 晴れ

御機嫌伺いに行ってくる、と編集長。行き先は聞かずと知れた市内某所。しかし行く度にうるさく注文つけてはお説教垂れてくるんではどちらが御機嫌を伺っているのか・・・挙げ句お偉いさんをつかまえて悪童扱いまでして。悪道扱いされたと思ったかもしれないぞ。

そんな秘書の心配をよそに編集長は、講演を聞きに行きます後はよろしく、と出かけてしまった。
何の講演か知らないが飲み過ぎるなよ。原稿の催促がきているのを忘れるなよ。言い訳は自分でせえよ。


1月25日(木) 雨

気圧が下がると血圧も下がる。お天気が悪いと仕事の効率も悪い。というのは秘書の話。
ピーカンだろうが暴風雨だろうがこうと決めたらまっしぐら、槍畑の真ん中かまわず突っ切って、とばっちりまき散らして目的達成。というのが編集長。だと思っていた。
なんか違うみたいだ。この頃原稿ほったらかしでテレビばっか見てる。仕事のうち、とか言ってごまかそうとするが、画面にムチプリ美女の姿がちらっとしてた。殺人事件の重要参考人とか説明してくれたが本当かぁ。


1月24日(水) 晴れ

今日も仕事かあー、と溜め息つきながら歩いていると、前方を犬が歩いている。お散歩らしく、引き綱をお供の人間に握らせている。尻尾がピンと立って(××が丸見えだ)、なかなか元気がよろしい。悩みの種なんかなさそうだ。いいなあ、と後ろ姿を見つめてしまった。しばらく付いていってふと気がついた。お尻フリフリ犬の足取りがモンローウォークだ。

ところで、このモンローちゃん、道は右の端っこを歩きなさいと叩き込まれているようで、すれすれ1センチ位のところを計ったように歩いている。
向こうから人が来た。
どうするかなと思って見ていると、よける気配がない。さてはにらみ合い、と思いきや直前でつと身を交わした。すれ違った人間の足との差、やはり1センチ位。定規犬か。

歩いているといろいろな犬に出会う。
こっぴどく振られたのか、道の真ん中でうつむいて落ち込んじゃってお供を困らせている犬。
やたら愛想よくて2本足でケンケンしながら迫って来る犬(雪解け道では迫らんでくれ)。
置き物みたいにいつも同じ場所に寝そべっているかなり年季の入った犬。
犬の視線で見ると人間は歩く電信柱みたいだろうな。


1月23日(火) 晴れ

風邪をひいた、と編集長がいう。冗談の新作かと思ったが、本物の風邪ひきだった。
日頃文句タラタラの温水プールが昨日も暑かったので、泳いだあとシャワーを浴びてもまだ暑く、着替えの際窓を開け放して涼んだそうだ。爽快爽快だったらしいが、見栄はって涼み過ぎたらしい。冷や水ならぬ冷や空気だ。
帰って来たらてきめん・・・風邪ひき一丁上がり、となっていたようだ。(まったくもう)


1月22日(月) 晴れ

少々暖かい。眠い。昨日から目が覚めていない。ここにいるのは秘書の抜け殻です。本体は夢の国に出張しております。どなた様も大事なことは明日にしてください。


1月21日(日) 晴れ

寒い日が続いたので、暖かく感じる。昨日の雪が派手な音を立てて溶け出している。溶ける音がするのではない。溶けた水が屋上から豪快に滴り落ち道を川となって流れゴオと側溝に吸い込まれていく。一瞬春めいた気分になる。そのせいか眠くてたまらない。


1月20日(土) 雪

何故か忙しい。頭のてっぺんのやや前寄り2ケ所の頭蓋骨が突然変異を起こしてにょきにょきっと突き出したような忙しさだ。黙って黙々と仕事に励む。あーやだやだ。この次のジャンボクジは絶対当ててやる・・・

と、どうも独り言を口走っていたらしい。

飯おごってやるから笑って笑ってと言われてしまった。馬鹿にするない、そんな問題じゃないわい、もっと根源的な部分に思いがよらんのかい、まったくこの会社の連中は。しかし、まあ、おごりたい、という気持ちを無にするのも大人気ないので、くっついてお昼御飯を食べにいった。

馬刺しが食いたい、と言ったのは希望を聞かれたからだ。このところの鯨騒ぎに関連して、秘書の食文化は何かと思った時、馬刺しを思い出した。秘書の田舎では結構日常的な食い物だった。が、都会に出て来てからは、あの優雅で知的で愛情豊かな馬のなま肉を食らうなんて、なんて野蛮人なんて悪食なんざんしょ、みたいな扱いが多くて、すっかり遠ざかっていた。

ウマが食いたい、と半ばやけでつぶやく秘書の前に現れたのは、鯖の味噌煮定食だった。


1月19日(金) 晴れ

なんか忙しくてうんざりする。疲れてボーッとしてたら、社長がケーキをくれた。お客さんの手みやげだ。小学校の時の同級生が同窓会の打ち合わせに来たのだという。そうか、いまは見事な光り頭の社長もその昔は悪たれのガキの一人であられたのだ。

人生の意味を噛みしめながらありがたく頂く。疲れている時に甘いものはよく効く・・・と言うが、ものによりきりだ。濡れてテラテラしてるのを見て、ふっと予感がしたが、ここまで効くか・・・効いた。たちまちポーッと出来上がってしまった。秘書はどっちかというと笑い上戸らしいが、今日は掛け値無しの眠り上戸だ。

洋酒がぴちゃぴちゃいってるようなサバランなんか土産で事務所に持ってくるなぁ。


1月18日(木) 晴れ

市営プールはまだ工事中だ。連日ブツクサ言いながら編集長は隣接臨時公開公立中学校温水プールに通ってる。随分と工期が長い。さぞかし大規模な改修をするのだろう。スケート場なみによく滑る床の張り替えは当然するようだが、他には・・・

編集長が日頃どういう文句をお垂れになっていたか、よーく考えてみる。

確かガラス張り構造のことをあげつらっていたっけ。中にいるのは泳ぎに来ている人間だ、バナナやマンゴーじゃないんだ、温室にしてどうする。すぐ水温気温が適正範囲を超えて湯治場みたいになる。(湯治場と勘違いしてる人もいるらしい)。無駄なガラス張りは止めて、あの空間を有効利用せい、例えば土で覆って山にして、ロッククライミングの練習場にする、とか。
隣の温水プールに通い始めてからは、天井が十分高い、区切って上を熱帯植物園にせい、とか言い始めた。これには秘書も賛成だ。バナナやマンゴーはもちろんパパイヤ、パイナップル、マンゴスチン、ジャックフルーツ(ドリアンはどうしよう)・・・なんかを植えて貰って、市民は自由に出入り出来る(収穫出来る)のがいいと思う。それなら秘書は毎日でも通うぞ。


1月17日(水) 晴れ

クジラ、クジラ、と編集長がうるさい。好物のサンマやイワシが近頃口に入りにくくなったのは、クジラがあのでかい口でぐわっと横取りしてしまうからだ、とどこかで聞きつけてきたらしい。おのれ、食い物の恨み、晴らさでおくものか、クジラよ食ってやる、とまくしたてている。

編集長は昔クジラを日常食としていたようだ。食文化というらしい。
秘書の世代ではクジラは超高級肉だ。接待でもされなければお目にかかれない。
両者の感覚の隔たりはどの程度のものだろう。

クジラを食うなと言われた時、クジラが目に立つか立たないかと言う程のものだろうか。


1月16日(火) 晴れ

薮入りだ。幼い頃を思い出す。裏の竹薮に入り込んで鬼ごっこをして縦横無尽傍若無人に走り回り、持ち主のじいさんにえらい怒られたっけ。春先地面からちょこっと顔を出したモノを掘り出して頂いてしまったこともあったな。あれって、いけないことだったんだろうな・・・

昔なら今日は(?)、年に2回の小僧さんのお休みだ。昔の人はよく働いたんだな。待ち遠しかったろうな。秘書もよく働いているぞ。田舎へ帰りたい。寝ていても御馳走の出てくる暮らしが懐かしい。

でも、電車やタクシーに乗らないと帰れない・・・秘書は最近すぐゲロッピに変身するんだ・・・人生切ない。


1月15日(月) 晴れ

新年の御挨拶に行ってくる、と編集長。して、どこへ、と問えば、いつもお世話している市役所、とのたもう。少々遅いんではないか、と内心思ったが、周りでうろうろされても目障りなので、ありったけの笑顔で送りだして差し上げた。

さあ、鬼の留守に洗濯だ。洗うのはふんどし・・・じゃない、俗世間にまみれた元は純真な秘書の心。輝くような清らかさを取り戻して、職場の太陽となるのだ。人々の希望の星となるのだ、と気分を改めて仕事に打ちこむ。邪魔がないと物事がはかどること。そうよ、これが真っ当な会社の正しい姿なのだ、と一人悦に入る。

そこへリリリン、ではないピピピピィと電話がなる。市役所のKさんだ。少々ギョッ。何やらかしたんだ、あのお方は、と思いつつ、愛想を振りまいていると、Kさんおもむろに本題に入る。

「お宅の編集長、今度立候補するんだって。」

知らんぞ! 誰がそんなこと言ったんだ、と思わず叫びそうになるのをこらえて聞き出すと話はこうだ。挨拶回りのついでに、市長も任期あとわずかだね、次は誰がなるの、と吹いてきたらしい。すると、どなたかが、編集長が出てはどうか、と言ったらしい。まさか、真に受けたんじゃないだろうな。それは社交辞令というものだ。

あの顔の拡大判が町中に貼り出されて、名前が町中にけたたましく響き渡るなんて、考えるのも嫌だ。
秘書は(何度もいうが社長秘書だ。編集長付きではないっ。)絶対選挙運動なんかやってやらないぞっ。
嗚呼、しばらく会社に戻って来るなっ。


1月14日(日) 晴れ(曇ったかな)

雪が降る、と言ったのに降らなかった。まずはよかった。
雪国の大変さに比べるべくもないが、都会も雪が降るとそれなりに大変だ。人も車も電車も滑ったり転んだり凍りついたり。7日に降った雪の残骸があちこちの隅で都会の空気に汚れた姿をさらしている。ここしばらくの寒さで一向に解けない。

とにかくこの冬は、暖冬予想に反して寒い。おかげで秘書の脳味噌は凍みついてスが入ってしまった。
考えることは、暖かいものが食いたい熱いものが飲みたいほかほかの寝床でぬくぬくしたい。

で、こたつむりに変身、と相成りまする。
この寒いのにわざわざ郊外にお出かけするほど物好きではござりませぬ。いくらデートと言われても。
こたつの中はこの世の極楽でござりまする。


1月13日(土) 晴れ。寒い

寒気団が来日しているらしい。毎冬訪れるものらしいが、この不況真ッ只中の日本にわざわざ来なくても・・・というものではないようだ。興行主があろうとなかろうと儲けようが儲かるまいが来るものなんだ・・・で、秘書が言いたいのは一言。

××寒い!。

貧乏秘書の暖房はコタツと電気ストーブだけだ。室温は10度ちょい。質実頑健な子供を育成するにはまあまあの温度なのだが、軟弱に育ってしまった身には辛い。

会社はそれより暖かいので、避難しに来ている雰囲気になる。
今日は一人で自分の机の上で年賀状整理、のつもりがふと気づいた。明日はお年玉の抽選日だ。分類しちゃったら、番号を調べるのが面倒だ。いっそ・・・と末尾の数字で分けてしまった。もし1等が当たってたら、秘書の机の前に賞品のフラットテレビを置いてもらおう。社会情勢を常に勉強しなくてはならないのだ・・・

ふっふっふっと密かな笑いを浮かべて仕事に励んでいたら、前方に不吉な気配が。顔をあげると、わっ、いない筈の(出かけた筈の)編集長が立っている。どうしたんですか、と問うたら、寒いから出かけるの止めた、の返事。ええい、軟弱者めが。会社潰す気か。


1月12日(金) 晴れ

年賀状整理のやり直し。すこぶる真面目にやった・・・途中までは。総務部長と人事部長が現われるまでは。

手伝ってあげよう。
それは御親切に。

という会話は総務部長が慣れた手付きで年賀状を捌き始めてしばらくして空々しいものに変わった。これは読者これは書店これは同業者、と分類の仕方が鮮やかだ、と感心していたら、ちょっと目を放したすきに賀状神経衰弱が始まっていた。

どうやるんだ?、というのはもっともな疑問だ。
こうやる。

あけおめ・ことよろ(なんのこっちゃ)・新年〜・新春〜・謹賀〜・賀春〜・外道(賀状なのに賀詞の書いてないひねくれたやつ。秘書も昔書いた。)など、出だしが同じなのが揃いとなる。

経理部長、営業部長もやってきて、応接室は大会状態だ。守衛のおじさんも誘ったが(受け付けはどうするんじゃ)、賭けない賭けなんて賭け事じゃない、とか訳の分からないことを呟いていたそうだ。

こんな会社潰してやる。


1月11日(木) 晴れ

我が家にはモルモットが同居している。歳の頃約4才。平均寿命3才なので立派なバッサマだが、人間の眼には老若は判別しがたい。
別名天竺ネズミとかギニアピッグとかいうように暑い所の産で寒さには弱い。(天竺ってインドです。念のため)ストーブをつけるとすぐさますっ飛んできて真ん前に陣取る。適度な距離を保ってあたっているのだが、ある日よほど寒かったのか、至近距離でお尻をあぶっていた。
おい、ケツが焦げるよ、と声をかけたのだが、うーさぶさぶみたいに縮こまって動かない。知らんぞ、と放っておいたら、しばらくしていきなり

ピキュ!ピキ!ピキョッ!キキュケッ!

と叫んで一目散にモルモットハウスに逃げ帰った。やっぱりお尻が燃えたらしい。


1月10日(水) 晴れ

プール通いが日課の編集長、日頃から、水温が高い室温が高い床が滑るこれすなわちゼネコン型の欠陥商品(建築)だ、とさんざん公営プールに文句をつけていた。甲斐あってこのほど改修工事が始まった。工事の間は隣接する中学校のプールが開放される。めでたしめでたし・・・と問屋がおろすほど世の中都合よくない。

中学校のプールは、近くのゴミ焼却施設の排熱を利用した温水プールだ。水温室温とも高いなんてもんじゃない。バナナがとれそうなくらいの温室だ。今日の室温は33度だことの35度だことの編集長の言葉に怒気がこもっている。このまま放っておくと打ち壊しをしかねない。(手が後ろにまわるようなことだけは慎んでほしい。)

ところでこの間、編集長は財布を忘れてプールにおいでになった。係員みんな顔なじみだから、ツケで入れろ、とか言ったらしい。駄目だったようが、そりゃそうだ。お役所というのは融通を利かせてはいけないところなのである。無理難題を押し付けて、いたいけなアルバイトを困らせちゃいけません。


1月9日(火) 晴れ

またしても休みボケ。
気が乗らないので、応接室にこもって編集部あてに来た年賀状整理。いつの間にか、営業部長と守衛のおじさんが現われて、年賀状で坊主めくりを始めてしまった。坊主は神楽坂の社長や輪転堂の社長兼営業兼小使いの通称あこぎなおっちゃんなど、姫は極楽書店の年令不詳の庶務課長の藤子さん(美人)ほか。出だしは楽しかったが途中で坊主および姫の定義を巡って揉め始めて収拾がつかなくなってしまった。
仕方ないので今度はお年玉の抽選番号でオイチョカブ。しかしこれは老眼が始まっている守衛のおじさんの反応がいまいちでおもしろくない。

おじさんは受け付けに、急用・取込み中、と張り紙して来たらしい。この会社、潰れるぞ。


1月8日(月・成人の日) 晴れ。雪の後遺症でぐちゃぐちゃ

とにかくお休みなのはうれしい。
どっかの成人式会場で新成人が暴れたらしい。主催者側はだいぶおかんむりのようだ。
秘書は忠告する。

やめちゃえ、そんなもの。税金が無駄だっ。

(昔その日秘書はコタツにはまり込んで寝ていた。未だに大人になれないのはそのせいではない。)


1月7日(日) 晴れのち曇りのち雪だ!

むふふ、今日もデートだ。都心の公園は、この××寒いのに出かけてくる物好きはやはり少ないらしく、ガラ空きだ。貸しきり気分で園遊などして、温室でかぐわしい蘭の香りにつつまれて語らい、ぬくぬくとサンドイッチにかぶりつく。じゃまなハトもいない。うっとりと眼を見つめ合い・・・

と、そこで、同居人にたたき起こされた。いつまで寝てるつもりだ、と。いいとこだったのに邪魔するない!
ふん、気分が悪い。

気を取り直して夕刻新年会。勿論私的な集まりだ。酒を持ち寄って話して飲んで食って・・・後半の記憶が定かでない。9人集まってワインが9本空になったが、飲まないのが2人、遅れて来たのが2人。ということは、約5人で約9本。その他にビールがあって老酒があって梅酒もあったな・・・

お家に帰ってまたゲロッピに変身してしまった。


1月6日(土) 晴れ

昨日ぼーっとしてたせいで忙しい。社長はまだ松飾りを頭上にいだいている雰囲気で、経理部長と一緒にお汁粉なんぞこさえてみんなに配ってる。こてこてに甘くて目が覚めた。
2杯もお代りした編集長はエネルギー満タンにしたアトムのように張り切っちゃっている。

この先1年が思いやられる。


1月5日(金) 晴れ

仕事始め。休みボケで気が乗らない。こういう時は、ふりをしてごまかすに限る。世間様だってそんなものだ。ねぇ、と同意を求めようと営業部長の方を見れば、部長のまわりを虫が飛んでいる。げっ、働き虫だ。まさか、と思ったらまさかで、元旦から仕事してたらしいぞ、この虫は。松も取れないうちから初演説とかは頼むから言い出さんでおくれ。


1月4日(木) 晴れ

御馳走いっぱい食べたしお年玉も貰ったし、いいお正月だった。
これで1年安泰、と思ったら、世の中そう甘くない。

帰りのタクシーでチャンポンカクテルよろしくシェイクされて、乗り物に弱い秘書は少々出来上がりかけた。でも睡眠は満ち足りてるし、これから乗るのは特急だし、ぼけっとしてればお家に帰れる(筈だよ普通)。

しかし、普通でない(と同居人が言う)秘書は、じわじわとゲロゲロゲロッピに変身してしまった。(雨蛙のように顔が青くなったらしい。)

通路に立つ人をかき分けてトイレに通うこと数回。(はた迷惑なやつだ。)1時間足らずでげっそりやつれてしまった。お正月太りを心配しなくてすみそうだが、なんかもったいないなぁ。

おかげで晩御飯は何を食べても砂の味がした。 


1月3日(水) 晴れ

食っちゃ寝、を絵に書いていました。しかし田舎は寒い。都会が恋しい。


1月2日(火) 晴れ

同居人と連れ立って田舎に帰りました。たらふく御馳走をいただいて福々しくなって帰って来る予定です。


1月1日(月) 晴れ

初詣でに行きました。ついでにおべんと持って公園をそぞろ歩きました。二人で。
つまり、デートしたんです、ふっふっふっ。

池のそばのベンチに腰掛け、サンドイッチをぱくつこうとしたら、ハトの餌食になりました。近頃のハトポッポは遠慮と言うものを知らないようです。食い物を持った人間がいる、それっ、とばかりに群がって来て、肩や背に乗り首をつきだして、「おくれっ、おくれっ」。実力行使が一番、と心得ているようなのもいました。ハトポッポは平和の象徴のように言われますが、間近でみると目付きが凶暴です。ヒッチコックの映画を思い出しました。

しかし、よい1日でありました。今年はきっと大当たりの年になることでしょう。

弁天様にお参りした、と家に帰って同居人に報告したら、アホかと言われました。カップルで行くと弁天様に嫉妬されるのだそうです。そんなこと迷信です。(そう信じたい・・・)

以上初夢です。
ともあれ今年もよろしくお願いいたします。


御来訪ありがとうございました。またのおいでをお待ちしております。
お帰りはこちらです。

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