秘書の小部屋
2007.5

  イノシシのイノ子ちゃん  

突進しませんよぉ
罠はって待ってますぅ

2007年5月31日(木)晴れ

高貴なる編集長の部屋は事物を動かすと埃が立ち空気を汚染する故掃除をしてはいけないとの大層な理屈実践の場でおじゃりまして故に塵が層をなして堆積しておりますが、ご自身は世俗の塵からはすっかり遠のいております。俗に「枯れた」と称する雰囲気でございます。植物が枯れるのは凶作にもつながる事態ですが人間が枯れるのは進化の証のようで歓迎されます。

で、枯れ木は時々花が咲きます。先日もどなたかが水やりをしたようで、「映画を見たいのだが、どこで上映しているのかな」とつぶやいています。つぶやき=「調べなさい」という命令。へいへい、お安い御用です。で、なんという映画ですかな。

「ブラック・ダイヤモンド」

? 上映中だっていいましたな。2003年の映画です。DVDの間違いざましょ。

いんや上映中だ。アフリカの話だ、って、しつこく主張なさいます。ますます変です。ブラック~にはアフリカなんか出てきません。台湾ですぞ。

ここでふと気づく秘書。題名間違えてるよん、ブラッド・ダイヤモンドでしょうが。それなら上映中です。そう告げると、「僕もそうだと思った」ですと。後だしじゃんけんか。先に言いなさいまし。

で、見に行こうと言いながらお昼寝ですか。言いましたよね。上映は本日までだって。ついでに言っておきますけどね、「世俗にまみれた」ハリウッド映画ですよん。主演はブラピ、じゃなかったレオ様ですよん。

(編集長部屋は時々秘書が忍び込んで無断で掃除してます。だって、窓をあけるようになれば、埃がごそっと秘書部屋に吹き流されてくるんですもん)

2007年5月30日(水)雨

秘書はお仕事が忙しいです。バチバチバチ、とキーボードを一心不乱に叩いております。山のような入力仕事が順番を待っているのです。バチバチバチぼこんバチバチバチごつん。時々雑音が混じるのはキーボードをはずして机やマウスをひっぱたく音です。

さっきから虫が飛び回っております。五月蝿いッ、と夏目漱石が書いたように、うるさい5月のハエです。はて、どこから侵入したものやら。

そこへ、丸めた新聞紙を手にした編集長がのそのそ登場。秘書のまわりをしずしずと回遊なさいます。なにをしておりますのかえ、とお尋ねもうしますに、「ハエを叩きつぶそうと思って」とのこと。秘書、思わず

「編集長に捕まるような間抜けなハエはおりませんっ」

あー、言ってしまいました。

上司をも恐れれぬこの態度、見上げたものなれど、普通の会社ならクビです。が、普通じゃないのが我が編集長及び我が社。あっそっ、と昔どこかでお聞きしたよな短い科白を残して退散遊ばしました。一件落着。じゃない、室内をハエが飛び交ってます。おのれっ、とドアを開けて外に追い出しました。とりあえず目の前から消えてくれれば良いのです。

それでは根本的な解決にならない、などと申されるな。考えても見なされ。家の前の道路のゴミが隣の方へ吹き飛ばされればそれで良し、とするのが人情であります。土左衛門の処置は警察がなさいますが、往々にして管轄の区切りは河川でありまして即ち川の真ん中でありまして、向こう岸ならよその管轄、こちら岸なら当方の管轄、よって昔は竹竿であっちの岸に着くよう後押ししたそうな。大企業だって、廃棄物を資源と称してよその国へ輸出して後は知らん、ですがな。

そう言えばこの間、ブロッコリーを茹でようとしたら蕾に挟まって動くものあり、なんぞや? 毛虫ぞ。ぎゃあああ、などと叫びません。毛虫の食いつく野菜なら農薬の心配はありませぬもの。で、毛虫も一緒に茹でて三杯酢にて食す・・・とこまで秘書は進化しておりませぬ。箸の先っぽに乗り移らせて、中庭の植え込みに移住して頂きました。これ一匹で植木が丸裸にはなりませぬ。

と近頃秘書の語尾がおかしいのは時代小説を読み始めた影響でありまする。昔、高校生の時に世界史なんぞを選択しました故、日本史が割を喰っておろそかになり、中学生レベルの通俗史しか知りませぬ。この手合いはとかく「新しい歴史教科書」云々に影響を受けやすく「あら面白いわん」などと抜かしますので少々ブレーキを掛けとこうと思いましたのでございまする。

なら時代小説など読まず歴史書を読め、とそう申されますか。至極正論なれど、難しくて嫌でござる。小説なら面白可笑しく読めますがな。通俗の度合いにますます磨きがかかるではないか、ですと。あ~た、違う著者の本を10冊も読んでごらんなさいまし。10人10色でございます。「真実」は主張する人の数だけあったとしても、「事実」は1個だけでございます。なんとなく分かってくるものがあるざます。

2007年5月28日(月)晴れ

本日も結構な五月晴れです。昨日も結構な晴天でして一昨日もあっぱれなピカ天でして気温31.5度もの夏日でした。

週末は秘書@田舎でした(31.5度は田舎気温)。ゴールデンウィーク中も人並みにちょこっと帰省しておりましたが、感じましたことは近頃電車は平気で遅れるのですね。

ゴールデンウィークの時は逆戻りラッシュに巻き込まれるとは予想しておりましたが予想外の事故とやらで、駅に辿り着いたら乗る筈の始発電車の準備ができてなくて代わりにとっくに発車した筈の電車が止まっておりまして、勿論駆け込みました。

遅れまして申し訳ありませんと社内放送がありまして謝ればいいというものではないのですが秘書の場合は実質それほどの遅れ被害はありませんのでまあ許してやるとして車掌さんや到着時刻のお知らせでなにを寝ぼけとるのかね現在夕刻6時頃というのに途中駅通過時刻が3時ン分ンン分ンンン分・・・で終着駅に4時ン分ですとぉ。客をなめなさっとるのですかね。昨日徹夜麻雀かなんかしらんが、ぴしっと目を覚ませよ。

暫くしてもう一度お知らせ放送がありまして、お詫びをするのかと思いきや、またさっきの間違い時間をそのままくりかえすお間抜け放送。国鉄時代はそれなりにいろいろありましたが、JRになったら別の意味で問題山積ですな。いっぺん潰れてみますか。

と、古い話をもちだしました。今度の週末は強風のため遅れたんでしょうか、接続列車の到着をまって少々待たされました。この件について文句は言いません。自分が接続列車の乗客でしたら、見切り発車されては腹が立ちます故。これすなわち情けは人の為ならず、の正統な事例。

でも、遅れるくらいは、いいです。世の中全体がゆるくなってきているのに、交通機関にのみ厳格さを求めちゃいけませんもの。でも、定刻でなくてもいいから、安全にだけは細心の注意を払って下さいまし。乗車券をあの世行きに書き換えてほしくないです。

さてと、秘書は少々憂鬱です。積年の疲れがでまして体調不良不眠傾向夜中頻繁覚醒寝相最悪飲酒過剰口渇多飲多尿・・・ってこれじゃ生活習慣病予備軍。この状態の秘書を交通機関に放り込んでみましょう。たちまちゲロッピの出来上がり。冷や汗だらだらがま油のがまのごとし。

冷や汗って流したことありますか。いきなり吐きそに気分が悪くなって体がかーっと熱くなります。でも発熱なんかしてません。逆におでこは冷たかったりします。で冷や汗が引くと今の季節車内は冷房が効いてますから寒くって上着を着込んで少しするとかーっと熱くなって・・・ 

映画館でこれやると辛いです(秘書は映画館でも酔います)。要するに空気の悪い閉鎖空間がダメです。なら、空気が良くて閉鎖してなきゃいいかというと、遊園地のジェットコースターで酔います。要するに、家でじっとしていろ、と。

それでは田舎に帰って孝行ができません。秘書は「親には孝」なのです。君には肘鉄、師にはお礼参り、編集長には辞表叩き付け・・・じゃない、親孝行が人生の最高徳目の一つであります。

と言いつつ横道。最・・・の一つ、という表現は日本語として正しいんでしょうか、といつも思ってしまいます。英語に引きずられてるんと違うんかぁ、日本語の「最も」はonly oneの筈であってgroupじゃないんじゃなくってぇ(と日本語の説明に英語を使うアホ)。

最も美人は誰?って聞かれたら「○○!」って普通一人しか言いませんでしょう。「△△と◇◇!」って答えたら、「最も、って言ってんだよ!」と怒られそうな気がします。ちなみに我が社で最も気の利いたのは秘書一人です。

で、どこまで話がそれる。えーと体調最悪の話でした。にも関わらず帰省しまして、予想通りの小ゲロッピとなりまして(大ピピンと小ピピンみたい。中ピピンもあります。フランク王国カロリング家当主でして、1世2世3世)、これはいかんと実家で休養に努めましたが、かいなく帰京時も小ピピン、じゃなかった小ゲロッピ。秘書の基本的な部分を再構築せねばなりませぬぞ。

2007年5月25日(金)恵みの雨

晴天続きでありましたので、昨夜バケツをぶら下げて庭に水まきに行ってきました。天気予報では次の日雨降りなれど夕方からというので、うちの大事な植物が日干しになっては困ります、と暗闇でチョロチョロと水まきをいたしました。

まさかそんな時間に水やりをする変人がいるとは近所の皆様思っとりゃしません。で、ベランダの窓を開けたままデカい声で本音丸出しの会話をなさっております。極秘情報なんぞある訳もございませんが、他人の存在を意識してない会話というのは他人の耳には非常に興味深いものがございます。

どれくらい面白いかというと・・・ プライバシーの侵害になりますので割愛。人間というのは自分のことは棚上げしておいて他人様を面白可笑しくあげつらうものです、ということだけ言っておきませう。

現在、真相の真相夏号の準備中です。6月15日発行です。ぜひお買い求め下さい、といっても本屋さんでは売っておらんです。編集長宛にメールして下さいまし。

で、ほとんど完成に近づきまして、残りは編集長の「舌代」(前書き)と「編集後記」だけです。はよ書け、と字数と行数を指定しました。出来たよ、とメールで送っていただきました。

ファイルオープン! 

へ? そっちはMacでこっちはWindowsだから、保存するときちゃんとファイル形式を指定して下さいまし、と何度言ったことか。ま、しかしその辺はどうにでもなります。

問題は、どういう計算をしたんですか。編集後記はほぼ指定どおりの字数でして、誉めてつかわしましょう。前書きは、あんた、倍書いてるよ。

入れろとおっしゃるなら入れましょうぞ。と、通常2段を微細文字で3段に組んで「こんなんなります」と持って行きました。果たして、あちこち削りまくりです。にしても、字がびっしり詰まってます。読む気になりませんわな。

2007年5月24日(木)晴れ

をほほほ、ほっ。この歳にして、世の中には知らないことがテンコ盛りでございますな。そもそも「この世は知らないことだらけ」と気づくこと自体が「いい歳」の証拠だったりして。

己の若かりし頃を振り返ってみませう。中学生あたりのある日、一冊の本を読んで「真実に目覚め」て全てを理解した気になり、ふと周囲を見渡せば大人どもの精神生活は「なんと腐乱している」ことよ、なんぞと思い上がりの極地に立っておりましたわな。

青いレモンのような秘書も、それなりの月日の経過とともに今ではすっかり醗酵して我が趣味に没頭する腐女子に成りきっておりまする。

で、なにを気づいたかというと、内職でInDesignの組版をやっておりますが、ある日お客様作成のIllustratorのファイルをいただきまして、一緒にしてPDFファイルにしてくれや、と言いつかりまして、へいへい、と安請け合いいたしました。

これがフルカラーでしたら、問題に気づかなかったかもしれませんが、秘書が作成していたのは墨一色版でした。そこへお客様の作成遊ばしたグレースケール(黒白の濃淡だけで出来てるやつです)のIllustratorファイルを貼り込みますと、あら不思議、四色版になっちまうざます。さては、RGB版で作ったな、CMYK版にするのが常識じゃい、と思いつつカラー設定を確認すると、CMYK版でごじゃりまする。へ?(意味プーな人も、とりあえず「へ?」と思ってて下さい。)

さあ、その先が長かった。いかにして墨一色にするか。2時間もああでもないこうでもないそうでもない、と書き出しのファイル形式を変えたりやりまして、結局時間切れ、製版に面倒みて貰うからもういいよ、となりまして、すなわち秘書討ち死に。(ところでお客様、その後はどうなったんですか? 結果を教えてくれなくては人間は進歩しませんです。)

で、その後も似たようなちょこまかしたファイルがありますもので、秘書は自分なりに解決方法を見つけて、さっさとtifファイルに書き出してました。またもや意味プーでしょうな。説明したって無駄と思いますので、早い話が画像が荒れる、と思って下さいまし。

荒れた所でさほど気にならない程ではございますが、折角のベクトルデータをビットマップデータにしちまうなんて、と思い続けておりまして、(また小さいファイルならまだしも大きいファイルをビットマップ化すると重たくて顰蹙もんでして)、昨日ふと気づきました。Illustratorのフィルタメニューにグレースケールに変換、てのがありました。

おんや、そなたはこんなところに隠れておりましたのかえ。どれ、ちょいと働いてみなされ。

・・・おめでとうございます。そのものズバリでした。気がついてしまえばどうということありませんが、こういう高級ソフトをとりあえず目先の需要に応じて自己流で使うと言いますと、しばしば斯様な落とし穴に嵌りまする。

長い回り道でございましたな。

2007年5月23日(水)晴れ

よっこらせ、と。やれやれです。編集長の「アフリカ史~」の本の見本が届きました。デザイナー氏による2巻色違いのおべべ着て立派に出来上がってます。ほんとマゴにも衣装でございますこと。

こわくて中を開いてはみれませぬ。こういうものは制作中は全く気がつかなかったミスが製品になったとたん、あ~れ~お助け~ご無体な~・・・と叫びたくなるように出現します。全くどこに隠れてたんじゃい。

意外と見逃しがちなのがタイトルそのもの。まさかとお思いでしょうが、よくやりますぞ。

タイトルではありませんが秘書の聞いた話では、一流出版社の本に正誤表が挟まれておりまして、数ある訂正のそのトップになんと著者の氏名訂正というのがあったんだそうで。よくぞ流通させましたな。世が世なら担当者切腹ものでございますが、昨今はもうどこでも諦め気味のようです。

しかし、その著者も太っ腹ですな。メタボリックですかな。印税上乗せでもやらかしましたかな。我が編集長の本も上乗せして下さいませんか。って、ミスがあったら秘書の責任ですかな。あわわわわわ。

で、本日は、恒例の内職「割り付け無し組版お任せ、でも後から口はうるさく出すよ、原稿はみんなパソコンで打ってるけどデータはあげないもん」の冊子の入力と編集を致しております。

ったくいい加減にしろよ、とここで切れるのは素人。秘書はプロであります。データをすんなり渡せば早くて安くて校正の手間の無い仕事を、時間と手間をかけて作成して、校正する人の目覚ましがわりにミスを少々混ぜ込んで仕上げて、その手間賃を頂くのです。

ミスを少々混ぜ込む、というのは重要でございます。全くミスのないものを(そんなものあり得ませんが)渡してご覧なさいまし。3回も続けば、敵は校正なんかしなくなります。眺めただけで、校了にしちまいます。でもって、できあがってから大騒ぎです。

怒られるだけで済めばいいけど(いくないわい)、下手すると、代金を払ってくれないどころか損害賠償ですぞ。仕事して金をふんだくられる、そげなバカなこと、やれんぞい。

という訳で本日も「適正」処置の代わりに「適性」処置を混ぜ込んだりして。気がついてもらえなかったら、再校あたりで付箋をつけとかなくっちゃ。(これを忘れるとひどい目に合います)。

あ、つい敵と言ってしまいましたが訂正。お客様は敵ではありません。お客様は神様でもありません。お客様は、使用に際して気配りが必要な打ち出の小槌でございます。

ふう。ふと気づきましたら、21日に書いた筈の日記がみあたりません。げ~、何をしたざましょ。他にもなにか消しちまったかしらん。

21日、指をのこぎりで切りました。時流に乗った訳ではなく、ベランダの柚子の枝を切ろうとして、つい親指をギコッ。ちょいとひっかけただけなのに、見る間にぷわーっと血が噴き出して玉になって、あわわわ。焦りました。バンドエイドで1日押さえて血は止まりましたが、親指の先っぽが少々削れています(気色悪い)。人体切断目的でのこぎりを購入する理由を身を以て理解しましたが、世の方々、そんなもん切っちゃダメだよ~。

2007年5月19日(土)雨のち晴れ

本日はお仕事ですよ~ん。朝から雷付きの雨降りでございますわねえ。秘書んちの庭がよいお湿りで、水やりの手間がはぶけましたわん。ああ、なんて幸運なんでしょ。

と思ってましたら、本日は三社祭そうです。デバって御神輿を担ぐ積もりだったのんでしょうか、どこぞのお家の窓からでかい声で「雨かよ~」との嘆き節が聞こえてまいりました。秘書の幸運は即ちよそ様の不運ですな。

巷の皆々様、ご家庭内の物音は、このように外に丸聞こえなのですぞ。用心召されい。

用心も何も、まったく無頓着なのが某社の某編集長でありまして、秘書が不本意にも残業なぞ致しまして、夜も10時を過ぎたとき、突然室内に大音響が響き渡りびっくり仰天したことがありました。

某編集長の語学タイムが始まったのでありました。大出力のデッキゆえ、地響きするよな、例文復誦であります。止めれ!近所迷惑だ!と思わず大声を出してしまった秘書。どっちもどっちでありました。その後は残業拒否体制に入っておりますもので、夜半の大音声がどうなっているかは知りませぬ。「騒音オジさん」になっていなければよいのですが。ちなみにこの御仁、忠告は聞き流すタイプでございます。

ふう。

2007年5月17日(木)雨がしょぼしょぼ

しょぼしょぼと、室内に苔の生えそうな雨がふります。近頃の天気予報はホント良く当たります。

明日は雨降り、と聞いた昨夜、秘書は懐中電灯とバケツを持って庭に行きました。新聞屋さんでただで貰った花の種を蒔くのです。本当は苗床を作って毎朝毎晩水やりして丹精すれば、それはそれは綺麗な花園ができることは重々承知しておりますが、凡俗の身で毎日バケツをぶら下げて階段を上り下りできましょうか。出来ませぬぞ。

という訳で、まず室内でジャムの空き瓶に種と水をいれて、即ちふやかして、一部は発芽までさせたものを、雨降りをねらって庭に直播きするのです。それ以上のことは出来ませんわな。

蒔きましたのは、ヒマワリ、サルビア、コスモス、プチトマトミックス・・・新春バラエティパックなんぞという、正月のお笑い番組のタイトルみたいなのもありましたが、発芽保証期限は切れてませんでしたから、一月もすれば秘密の花園ができることでしょう。

今、秘書がうけもってる庭には、タンポポやカタバミや貧乏草と呼ばれるハルジオンなどが元気に咲いております。よそ様の所は牡丹や芍薬、はたまた植木屋のタグがついたままの綺麗な花が一杯です。よそ様は皆様、定年退職遊ばされた長閑な方々なのか、よく手入れに励んでいらっしゃいます。朝出勤前に秘書がベランダから見下ろすと、3、4人で花壇端会議を開催いたしたりしております。議題は、貧乏人は花まで貧乏臭い、だったりして。

3日ほど雨が降り続いてくれますように。4日目の日曜は晴れますように(近所でフリマがあります。この夏のお洋服を仕入れるつもりです。)

2007年5月16日(水)晴れ

実は我が社には少々前から一大事が勃発しております。それが何であるのか、ばらしてしまうと救いようがない気がしますので秘密。昔から、秘するが花って言葉もございますわな。ちと違うかしらん。かなり違うかしらん。

ヒント:秘書がめでたくお金持ちのところにお嫁に行く事になりました。な~んて言ってみたかったけど(行ってみたかったけど)大外れ。

まともなヒント:全てこの世は金次第。

清貧かどうかは別として、金がないのが、また金で動かないのが自慢の我が社でしたが、世の中、札束で横っ面をひっぱたいて成り立つ話もゴマンとありまして、その四万九千九百九十九番目辺りの事情でございます。

だもんで、金の雨が降らないかな~、なんぞと室内雨乞いをしてしまう秘書。まこと貧すれば鈍す、金襴緞子はどんどん遠ざかる、金子はお足が生えてどこへやら、婚礼箪笥の肥やしは虫に食われて穴だらけ古着屋にも売れませぬ、DANCE DANCE DANCE・・・。いけませんわな。地道でもいいから日銭を稼がなくっちゃ。内職に精を出しませう。

金子は「きんす」と読んで下さいまし。「かねこ」じゃありませんです。

2007年5月14日(月)薄晴れ

恥ずかしながら、2週間が経過しておりました。

この間、秘書は何をしていたのでしょう。言うまでもなくお仕事に追われてた・・・ばかりじゃございませんです。思い出してみましょう。

暑かったり寒かったり、気候変動の激しい日々でしたねえ。真夏日が続いて、実家のお母様なんぞは、汗たらたら流しながら、こたつの解体・収納をいたしたそうです。で、その翌日が平年並みの冷え込みでして、風邪なんぞひきませんように、ナムナム。

我が社でも、引きこもり着膨れの御大が秘書が口うるさく言うものですからようやく夏仕様になりまして、がしかし、天気予報では夕刻雷雨気温急降下という日に、山下清画伯のような短パンスタイルで「では日課のプールに行ってまいります」と言いますもので、おいちょっと待て。

既に気温が下がり始めておるぞよ開けた窓から入り込む冷気がすーすーと秘書の心を通り抜けてゆくぞよ。

「気温が下がり始めてますよ」と忠告するも、「なあに大丈夫」とこのオヤジ様は根拠のない安請け合いと空威張りをいたします。

人の親切心を無視しおって。冷えて困るのはあんたじゃい、勝手にせい、とあっさりつきはなす秘書。近頃人生に達観気味であります。

が、ほどなく意気揚々と出かけた御大が戻って参りました。「寒いなあ」だそうです。長ズボンにジャンパーをはおって再出発。人生も再出発できたらいいのに・・・

近頃、乙女秘書とオヤジとの感性の差をひしひしと感じます。というか、とことんメカ音痴のオヤジと、理系じゃないけど機械ものはお得意の秘書との個人差だったりして。

ビデオ・オーディオ関係の接続や録画予約がまるっきりダメなのは、いまさらの話ではないので、持ちかけられるたびにぶりぶりしながらもやって差し上げていますが、先日はメールをそのまま転送して寄越しました。

全文掲載しませう。

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From: "Amazon Inc." <security-center@amazon.com>
Reply-To: <noreply@amazon.com>
Date: Sun, 6 May 2007 14:34:40 +0300
To: undisclosed-recipients: ;
Subject: Last Warning Before Account Closure

Dear Customer,

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However, if you did not initiate the logins, please visit Amazon.com Inc. as soon as possible to verify your identity.

This is a security measure that will ensure that you are the only person who can access your Amazon account.
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To get started, please click the link below and login to your account:

https://www.amazon.com/gp/yourstore/ref=pd_irl_gw/104-7990623-3093547?ie=UTF8&signIn=1 <http://computer.udvc.ac.th/%20/www.amazon.com/index.html>

Best Regards,
Amazon.com Inc. Security Center
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・・・・・詐欺メールではないですか。こんなもの転送しやがって、あのオヤジ、ちっとは自分で考えろや。

「To: undisclosed-recipients: ;」というあたりから、変ではございませんか。大体がオヤジ様や、あんたアメリカアマゾンになんか注文したことがありますか? ない? 日本アマゾンなら秘書が時々編集長の名前で注文しますが(あんたがまともに注文できないからだよっ)、メールアドレスは秘書が使ってるのを登録してあります。編集長のアドレス宛来る可能性なんか、これっぽっちもありましぇ~ん。

それともなんですか、注文できないふりして、実はこっそりアメリカアマゾンにいけない本だとか頼んだことがあるんですかあ?

追求すると、不都合な真実に突き当たるかもしれないので、この項これにて終り。

連休の谷間に「アフリカ史を読み直す」がどたばたと進行しました。予定としては今月発売です。一月以上出版社に預けておいたのに直しがほとんど入らなかったので、また組版だって少々手直しをする筈だったのにそのままゴーとなっちゃいましたもので、とっても心配です。出来上がりは、神のみぞ知る。

2007年5月1日(月)薄曇り

ほほほ、本日は労働者の祭典でございますが、末端労働者の秘書はお仕事でございます。昨日だって、お仕事でございました。昨日なんぞはせっかくの振替休日に出勤してるんだから、ついでにホームページのお手入れでも、と思いましたら、ほほほ、ホームページもお休みでつながりませんでしたことよ(プロバイダが障害ですと)。

ぐわあ、と昨日は結局半日でぶっちぎれて、隣町の吉祥寺にチャリンコで遁走いたしました。お天気もよろしく、吉祥寺はヒトデが一杯でした。刺だらけのウニみたいな方々も多少混じっておるようでして、軟弱ナマコ秘書は人ごみをかき分けて進むのに難儀いたしまして、挙げ句無料の駐輪場に入れず、市営駐輪場にて100円也を払いました。自転車を止めるだけで100円とは、少々ムカがツキますが、昨今の都市事情ではしかたありませぬ。

で、吉祥寺で何をしたかといいますと、あちこちのお店を回って、試着したりパソコン周辺機器のSPECを見比べたりドラッグストアの価格比較をしたり・・・買ったのは、C店がA店より170円安いと発見したヘアケア製品1点。これで駐輪代の元はとれた・・・

で、なんか疲れましてぼちぼち帰ることにして、吉祥寺の図書館に行きまして、思いっきり下らない本ばかり選んで、同居人のカードで借りてきました。自分のカードじゃちょっと恥ずかしい本ばかりです。秘書にカードを預ける同居人が悪いんじゃい。


とびます とびます