『亜空間通信』194号(2002/03/15) 阿修羅投稿を02.12再録

杉花粉症患者を出汁にして税金122億円を自動車工業に回す都衛生局の予算仕掛

送信日時 : 2002 年 3 月 15 日

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『亜空間通信』194号(2002/03/15)
【杉花粉症患者を出汁にして税金122億円を自動車工業に回す都衛生局の予算仕掛】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/03/15)、仕方なしに、かなり電話料金を使ってしまって、一昨日(2002.03.13)の191号【科学を騙るエセ紳士『朝日』杉花粉より排出ガス規制優先の石原提灯筆者の正体】の裏の裏を探ったら、またまた掘り当ててしまったのだ!

 まずは金額である。薄い財布しか持ったことのない各々方には想像も付くめえが、桁取りくらいは知っている私にとっては実に簡単な仕掛けなのであって、税金が滔々と横に流れる有り様が総天然色で、ありありと脳裏に浮かぶのである。

「自動車公害対策」の2002(平14 )年予算が12,210 (百万円)、つまり、122億円強、昨年の7,223 (百万円)、つまり、72億円強から4,987(百万円)、つまり、49億円強が増えたのである。その内の3,037(百万円)、つまり、30億円強は、昨年の1,450(百万円)、つまり、14億5千万円から1,587(百万円)、つまり、15億8千7百万円増えて2倍以上になった予算は、「民間事業者等DPF 装着補助」として、「排出ガスの除去装置の普及」、つまりは「自動車工業」の懐に転げ込む仕掛けとなっていたのである。

 この予算は、一昨年、某都知事が「ペットボトル」を振り回す猿芝居を演ずるまでは、まったく存在しなかったのである。

 で、某都知事と言ってしまったが、これが東京都の約6兆円の予算の中の「自動車工業援助費」などではなくて、都民の健康を守るという名目の「衛生局」の予算配分なのであって、その予算請求の根拠となる有害化学物質対策の方にも1,062(百万円)、つまり、10億円強が配分されているのに、「ディーゼル車排出ガスと花粉症の関連に関する調査研究」には100(百万円)、つまり、1億円しか配分されておらず、杉花粉予報の予算などは、その10分の1ほどでしかないのである。

 詳しくは下記、特に33-37頁を見られたい。

 http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/yosan/14shuyoujigyou2.pdf

 ということで、「いいはな」とかの悪い冗談の頁、

http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/KAFUN/SHOUSAI/E3C3E100.HTM

「スギ・ヒノキ花粉情報(3月15日午前9時の速報)」[中略]

1.3月15日の花粉予報です
  予想される1平方センチあたりの花粉数は、

  東京都心では、50個以上で非常に多いでしょう
  多摩地区では、50個以上で非常に多いでしょう

2.3月13日午前9時から3月14日午前9時までに観測された、1平方センチあたりのスギ・ヒノキ花粉数は以下のとおりです。なお、括弧内の値はヒノキ花粉の内訳です。

  千代田区   95.4個  (5.9個)
  葛飾区    56.8個  (0.9個)
  杉並区   116.3個  (0.9個)
  北 区   121.2個  (5.2個)
  大田区    94.1個  (4.9個)
  青梅市   144.4個  (1.5個)
  あきる野市 232.2個 (32.4個)
  八王子市  217.3個 (17.9個)
  町田市    95.1個 (12.7個)
  調布市    76.2個  (4.6個)
  小平市    76.5個  (7.4個)

3.週間花粉飛散傾向です

  3月16日  東京都心 非常に多い  多摩地方 非常に多い
  3月17日  東京都心 多い...  多摩地方 非常に多い
  3月18日  東京都心 多い...  多摩地方 非常に多い
  3月19日  東京都心 非常に多い  多摩地方 非常に多い
  3月20日  東京都心 非常に多い  多摩地方 非常に多い
  3月21日  東京都心 多い...  多摩地方 非常に多い

 飛散ランクは1平方センチあたりの個数で、ランク表現は以下のとおりです。

 少ない10個未満 やや多い10~29個 多い30~49個 非常に多い50個以上

 [後略]

 以上で引用終わり。

 という「花粉情報」なるものが、まったく「お座なり」であったのは当然のことで、いかにも杉花粉症患者の苦しみに同情しているかのように見せ掛けて、実は、お粗末な偽情報を流しては患者を増やし、実は、薬九層(糞)倍業界に奉仕しつつ、実は、裸の猿の歴史上最悪の戦争以上の殺人小道具(日本で年平均1万人の交通事故死者)製造販売業界に、血税を横流しにする仕掛けとなっていたことが、実に醜いまでに明らかになったのである。

 さらに「いいはな」は以下と連結している。以下の「調査委員会委員名簿」にも怪し気な気象庁認可法人「(財)日本気象協会」の高級、いや品位は低級か、しかし高給の職員が、二人も載っているのは、まったく偶然のことではないのである。

http://www.eisei.metro.tokyo.jp/kanho/index.html

 [中略]

 東京都衛生局生活環境部環境保健課
大気汚染健康影響情報の作成について(2002.01.22)
「ディーゼル車排出ガスと花粉症の関連に関する調査」について(2001.08.31)

 [中略]

http://www.eisei.metro.tokyo.jp/kanho/chousa/kafun-dep/k-dkaisaipress.html

 [中略]
平成13年8

~都民の5人に1人が花粉症、ディーゼル車排出ガスとの関連を調査~

 ディーゼル車排出ガスは、これまでに、喘息などの呼吸器疾患や肺がんの原因となることが知られていますが、近年著しく増加している花粉症の発症にも関与していると疑われています。

 そこで、ディーゼル車排出ガスと花粉症との関係を明らかにするため、学識経験者からなる調査委員会を設置し、総合的な調査を実施します。

 具体的には、疫学調査を中心に、ディーゼル車排出ガス関連環境調査及び花粉症発症メカニズム調査を実施し、それらの総合解析を行った後、平成14年度末に結果をとりまとめる予定です。

 [中略]

ディーゼル車排出ガスと花粉症の関連に関する調査委員会委員名簿(50音順、敬称略)

氏名     現職

今井 透   聖路加国際病院 耳鼻咽喉科 部長
遠藤 朝彦  東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科教室 講師
大木 いずみ 自治医科大学 保健科学講座 公衆衛生学部門 助手
川口 毅   昭和大学 医学部 教授
坂本 和彦  埼玉大学 工学部 教授
鈴木 基雄  (財)日本気象協会 首都圏支社 調査部 調査業務課長
中村 好一  自治医科大学 教授
名古屋 俊士 早稲田大学理工学部 教授
星山 佳治  昭和大学 医学部 助教授
村山 貢司  (財)日本気象協会 首都圏支社 気象情報部 専任主任技師
柳川 洋   埼玉県立大学 副学長
米川 博通  (財)東京都医学研究機構 東京都臨床医学総合研究所 副所長

 [後略]

 以上で引用終わり。

 とううわけで、もっともっと小額で済む杉の間伐、枝打ちには、回す予算がないというよりも、回すと損、損、損なこった、厭なこった業界に、奉仕し続けるのが、国家、いや、虚ッ化とか地方、いや、痴呆公共団体とかの歴史的使命なのである。せいざい1票しか持たず、4年に1度だけ騙される権利しかない都民とか国民とかは、生きていられるのが有り難いと思え!

 以上。


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