チェチェン総合情報

15 Jan 2014
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チェチェンニュース#414 (転送・転載・引用歓迎)



 簡単に、ソチオリンピックの近づく北コーカサス情勢をお伝えします。



■ダゲスタンで低烈度の武装抵抗活動が続いている

 アメリカの保守派シンクタンク、ジェームズタウン財団のニュースより。
 筆者はマイルベーク・ヴァチャガーエフ。

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 2013年は、ピャチゴルスクとボルゴグラードでの3回の爆弾テロ事件で終わっ
た。これらの事件は、もちろん北コーカサスの緊張をさらに深めることになっ
た。

 北コーカサスは年末年始のお祝いムードとは程遠い。地域は明らかに原理主義
化していて、新年のお祝いさえもイスラムの伝統に反すると言われるようになっ
てきている。

 12月24日、ロシア対テロ委員会は、2013年に北コーカサスでは260人の抵抗勢
力を殲滅したと発表した。そのうち42人が野戦司令官であるという。また、12件
のテロ攻撃を含む78 件の犯罪を未然に阻止したという。ただ、この発表内容
は、何をもってテロ攻撃と定義するかがあいまいで疑問が残る。ちなみにチェチ
ェン内務省は、2013年にはチェチェン内でのテロ攻撃は「何もなかった」と発表
している。当局発表はあてにならない。

 チェチェンの東隣のダゲスタン共和国の情勢は、明らかに緊張している。12
月 25 日に、デルベント地区の警察署で、捜査官が何者かによって銃殺された。
ハサブユルト地区でも戦闘があり、ムツァルーアウル村の酒屋で11歳の少女が死
亡した。ダゲスタンではアルコールを販売している場所が繰り返し襲撃を受けて
いる。

 12月26日にも、スレイマンースタルスキー地区で特殊作戦があり、抵抗勢力の
一員と疑われたマドリド・ババハノフ(27 歳)が自宅で殺害された。

 (原文にはこのような事件がさらに列挙されており、まるで戦争状態:編注)

 このような状況の悪化によって、ダゲスタンの首長であるラマザン・アブドラ
チーポフは、同共和国の安全保障会議として治安維持についての特別会議を開く
に至った。ところがその翌日12月31日にも、ブイナフスクの検察官ガサーノフ
が、自宅前で自動車爆弾により殺害された。また、ハサブユルトでも即席爆弾
(IED)による攻撃があり、警察官が負傷した。

 冬季オリンピックが始まるソチでは厳戒態勢が取られているが、オリンピック
が近づくにつれ、北コーカサスの緊張はさらに高まるだろう。

> The Jamestown Foundation
> Low-Level Insurgent Violence Continues Unabated in Dagestan
> Eurasia Daily Monitor Volume: 11 Issue: 5 January 10, 2014
> http://tinyurl.com/lw7n6p2

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