わたしの雑記帳

2008/1/30 岡崎哲(さとし)くん・殴打死 第二次訴訟【国・県に対する裁判】 控訴審 第1回口頭弁論


2008年1月30日、東京高裁808号法廷にて、11時から岡崎哲(さとし)くん・殴打死の第二次訴訟【国・県に対する裁判】 1審の敗訴判決(me071001)に対する控訴審)の第1回目の口頭弁論が行われた。
裁判長は大坪丘氏。裁判官は、宇田川基氏、新堀亮一氏。

今回から、登坂真人弁護士、大石剛一郎弁護士に加えて、全国犯罪被害者の会「あすの会」の顧問弁護士である高橋正人弁護士が参加した。

岡崎さんをはじめとする多くの国家賠償裁判は、平成2年2月20日の最高裁の判決、「捜査は公益上の見地から行われるものであり、犯罪の被害者の被侵害利益の回復ないし損害の回復を目的とするものではなく、被害者ないし告訴人が捜査によって受ける利益は、公益上の見地から行われる捜査によって反射的にもたらされる事実上の利益に過ぎず、法律上保護された利益ではない」の文言に阻まれて、勝訴を得ることができなかった。
それに対して今回、2004年12月8日に成立した「犯罪被害者等基本法」や2007年6月20日に成立した「犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事訴訟法等の一部を改正する法律」を根拠に、「被害者はその尊厳にふさわしい処遇を保障されるべき」で、刑事司法は「被害者のためにもある」、法律が変わったのだから司法裁判も変わるべきとの主張をまとめて提出したという。
裁判長は、「法律論を検討する」ことに関心があると口にした。

また、原告は「時津風部屋の力士死亡事件」について書かれた週刊誌と、日本の死因究明制度の不備について書かれた「焼かれる前に語れ」(岩瀬博太郎・柳原三佳/WAVE出版)を資料として提出した。



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