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プラッサ第27号が発行されました








特集:
 主人公は わたしたち!
       当事者がつくる 運動のかたち
       
「プラッサ」は、世界や日本で、大人の都合によって、子どもたちが背負わされてきた問題を知るために発刊し、活動を始めました。
それから、十数年。
テレビなどのマスメディアは、大規模なテロや、センセーショナルな少年犯罪、いじめ自殺などが起きたときにだけ、思い出したように、第三世界のことや、子どもたちのことをいっせいに報道してきましたが、その多くが表面をなぞったものにすぎませんでした。
そして、私たち自身も、こうした報道に慣らされ、一時的に、勝手に、子どもたちのことを「見たつもり」になっていたかもしれません。
けれども、今、世界で起きている問題は、すぐに把握できるほど簡単で小さなことではないでしょう。どの社会にも表舞台からは見えにくい問題があり、その犠牲になっている子どもたちが無数にいる。そのことをつねに忘れてはいけない。
そうした自戒をこめて、今「プラッサ」の原点である「見えない子どもたちを見る」という課題と向き合いたいと思います。



アマゾンの先住民を見守って
  熱帯森林保護団体代表 南研子さんに聞く
       
地球の肺といわれるアマゾン、その森には、インディオとよばれる先住民たちが、暮らしている。まさに自然とともにあったインディオの生活は、現在のブラジルの国土に白人が移住して以来、アマゾンに眠る資源を狙う者たちによって、壊されてきた。そのなか、次世代が自立して生きていける道を模索するインディオのリーダーたち。そんなブラジルのインディオを支援するNGO「熱帯森林保護団体」代表の南研子さんに、支援する側の思いと当事者であるインディオたちについて、お話を聞いた。


音楽の力でファベーラをよみがえらせろ!
  暴力と貧困の連鎖を断ち切る若者たちの挑戦
       
ブラジル・リオデジャネイロのファベーラ(スラム)「ヴィガリオ・ジェラウ」。武装麻薬組織に支配され、世間からは常に恐怖と偏見の視線を投げられてきた。将来に希望も自信も持てない中で、犯罪の道へこぼれ落ちていく子どもたち・・・。「暴力と貧困の連鎖を断ち切れるのはファベーラで生きる自分たち自身」。そんな思いを胸に、音楽の力でコミュニティを再生しようと若者たちが立ち上がった。彼らは音楽の力に何を託したのだろう。


一緒に感じ、一緒に創る
  東京演劇集団「風」
  『星の王子さま』小学校公演
       
12月初旬。朝10時、さいたま市東宮下小学校の門をくぐると巨大なトラックが。前日までの東北公演を終えてすでにこの地に到着していた。銀色のコンテナには大きくKAZEと書かれている。


シリーズ
 日本の子どもたち
       
学校事故・事件の不透明な死因究明
       
2007年6月26日、大相撲・時津風部屋の序ノ口力士・斉藤俊(たかし)さん(17)が急死。親方や弟子から事情聴取した愛知県警犬山署は病死と判断、司法解剖をしなかった。
時津風親方は遺族に、「通常のけいこで死亡した」と報告し、遺体を荼毘(だび)にふしてから帰したいと申し出たが、遺族が拒否。対面した遺体の顔面は腫れあがり耳は裂け、やけどのようなあともあった。遺族が行政解剖を依頼した結果、死因が「多発外傷による外傷性ショック」である可能性が指摘され、捜査の結果、暴行の事実が次々と出てきた。そして、他の相撲部屋でも「伝統」の名のもと、暴力体質がはびこっており、平成以降だけでも12人の現役力士が死亡しているという事実も報道のなかで明らかになった。
時津風部屋事件の衝撃が日本中を駆け抜けた。しかし相撲界という特殊な世界ではなく、学校という子どもたちが当たり前に日々通う教育現場で同じことが行われているという事実をどれだけの人たちが認識しているだろう。
子どもが学校で死亡した場合、事故なのか、事件なのかさえ明らかにされないことがある。殺されたかもしれないわが子の死因が、事故死や病死扱いされるということが起きている。そして、その理不尽さに対する根本的な対策は今だない。



FILM/BOOK
   『ペイ・フォワード』
   『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
       
人は一人では存在できない。どのような状況下であろうとも、人は、人とのつながりの中で、自己と他者との異なりを乗りこえ、おのれの「生」の確認をおこなっていける。


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