第二十一回2002年7月 “先人のつくりあげた里山を守りたい”

 　　　　　　　　　　　　　　　　 上　総　里　山　会

報告：　代表：楠元　繁

里山林と人々の関わりをもう一度繋ぎ直そうという動きが、 全国各地で見られるようになっています。上総里山会は、私達の身近にありながら放置されがちだった里山林に、もう一度足を 踏み入れ手を加えることで、貴重な自然の保全・整備を図るとともに、現時代に合った里山林の多様な利用方法を推進していくことを 目的として、平成13年4月1日に発足しました。

自然のすばらしさを伝えたい  

　私達が活動を始めたのは、単なる懐古趣味では ありません。また、地球環境問題や自然の循環を何とかしよう、と大げさに構えているわけでもありません。伐採・萌芽林育成・ 下刈り、落ち葉掻き・水辺の整備などの人手を加えないと生きていけない、里山の多くの動植物を絶滅させたくないという想い、 そして、先人たちが何百年も苦労して築き上げてきた里山を我々の時代になくしてはいけないという想いからのことです。
　そのために、まず私達に出来ることから始め、ボランティア活動を通して、自然がいかに偉大で大事か、自然に接する喜びや すばらしさを、大人子供を問わず多くの人に伝えようと賛同者を集め、上総里山会は発足しました。発足当初の会員は９名でしたが、 千葉県みどりのボランティアで活躍されているベテランのメンバーに協力していただき、現在会員は13名。千葉県市原市鶴舞県有林 「創造の森」を拠点として、偶数月の第２土曜日と奇数月の第４火曜日に活動しています。